タイラバ釣りにおいて、フルソリッドロッドは多くの上級者に選択されています。
この記事では、フルソリッドタイラバロッドの選び方やそのメリット・デメリットについて詳しく解説します。また、おすすめのフルソリッドタイラバロッドも紹介しますので、これから購入を考えている方は参考にしてみてください。
フルソリッドロッドとは
フルソリッドロッドは、タイラバ釣りでに適したロッドです。
このロッドは、内部が完全に詰まっている一体成形構造で作られており、非常に高い感度と耐久性を持っています。
フルソリッドロッドの最大の特徴は、その高い感度です。ロッド全体が一体成形されているため、魚のアタリがブランクス全体に伝わり、微細な動きまで手元で感じ取ることができます。このため、真鯛がエサをかじった瞬間の小さな動きも捉えることができ、タイラバ釣りにおいて非常に有用です。
また、内部が詰まっているため、フルソリッドロッドは非常に高い強度と耐久性を持ちます。この頑丈さにより、大型の真鯛や引きの強い魚と対峙する際にも、ロッドが壊れる心配が少なく、長期間にわたって使用することができます。
さらにフルソリッドロッドは、しなやかに曲がる柔軟性も兼ね備えています。魚が掛かった際にロッドがスムーズに曲がり、魚の突っ込みやジャンプなどの衝撃を吸収することで、バラシを減少させる効果があります。
特に引きの強い真鯛を相手にする場合、この柔軟性が非常に役立ちます。 フルソリッドロッドは、これらの特性により、タイラバ釣りにおいて非常に高いパフォーマンスを発揮します。
フルソリッドロッドの特徴
フルソリッドロッドは、その独特な構造と特性により、タイラバ釣りにおいて数多くのメリットを提供します。以下に、具体的な利点を詳しく解説します。
1.高感度
1フルソリッドロッドは、ブランクス全体が一体成形されているため、非常に高い感度を持っています。魚がルアーを咥えた瞬間の微細なアタリも手元に伝わりやすく、アングラーが即座に反応できる点が大きな魅力です。これにより、タイラバが真鯛にヒットした瞬間を確実に捉えることができます。
2. 強度と耐久性
フルソリッドロッドは、中空部分がなく、全体がソリッド（詰まっている）構造のため、非常に高い強度と耐久性を誇ります。大物の真鯛や強い引きを持つ魚にも負けず、激しいファイトを続けることが可能です。このため、頻繁に釣りをするアングラーや大物狙いの釣りに最適です。
3. 柔軟性としなやかさ
フルソリッドロッドは、全体がしなやかに曲がる特性を持ち、魚が掛かったときにその引きを吸収する能力があります。これにより、魚の突っ込みやジャンプによるショックを緩和し、バラシ（魚が外れること）を減少させる効果があります。特に、真鯛のように引きが強い魚に対しては、この柔軟性が非常に有効です。
4. 魚とのファイトを楽しめる
フルソリッドロッドは、魚の引きを楽しむための最適なツールです。竿全体が大きく曲がり、魚の動きに追従するため、アングラーは魚とのファイトを存分に楽しむことができます。これは、釣りの醍醐味を最大限に味わいたい釣り人にとって大きな魅力となります。
5. オートマチックなフッキング
フルソリッドロッドの柔らかさとしなやかさにより、魚がルアーを咥えたときに自然とフッキングが決まりやすいです。これは特に、フッキングのタイミングが難しい初心者にとって大きなメリットです。一定のスピードで巻き続けるだけで、真鯛が掛かる確率が高まります。
フルソリッドタイラバロッドは、高感度、強度と耐久性、柔軟性、魚とのファイトの楽しさ、オートマチックなフッキングといった多くのメリットを提供します。これらの特性により、初心者から上級者まで、幅広いアングラーにとって魅力的な選択肢となります。
フルソリッドロッドのデメリット
フルソリッドロッドは多くのメリットがありますがいくつかのデメリットも存在します。これらの点を理解することで、より適切にフルソリッドロッドを扱うことができるようになります。
1. 重量
フルソリッドロッドは、内部が詰まった構造をしているため、一般的にチューブラーロッドやソリッドティップロッドに比べて重くなります。この重量は、長時間の釣りでは疲労を感じやすくなる要因となります。特に、持ち続ける時間が長い場合や手持ちでの釣りをする場合には、腕や手首に負担がかかることがあります。
2. 感度の低下
フルソリッドロッドは柔らかいため、微細なアタリが手元に伝わりにくいことがあります。真鯛はネクタイをかじる際に細かいアタリを連続して出すことがありますが、そのようなアタリがロッドの柔軟性によって吸収され、手元まで伝わりにくくなることがあります。このため、プロレベルの感度が求められる状況では不利になることがあります。
3. 高コスト
フルソリッドロッドは製造プロセスが複雑であるため、一般的に高価です。そのため、初心者や予算を重視するアングラーにとっては、コスト面での負担が大きくなります。また、高価なロッドは慎重に扱う必要があり、メンテナンスにも気を使う必要があります。
4. アクションの限定
フルソリッドロッドは柔軟性に優れているため、特定のアクションに限定されがちです。例えば、素早いアクションが求められる釣り方や、硬いアクションが必要な場合には適していません。特に、フッキングのタイミングがシビアな釣り方では、柔らかいティップがアタリを弾いてしまうことがあるため、注意が必要です。
フルソリッドロッドはその高感度、強度、柔軟性から多くのメリットを提供しますが、重量や感度の低下、高コスト、アクションの限定といったデメリットも存在します。
これらの特徴を理解し、自分の釣りスタイルや予算に合わせた選択をすることで、最適な釣り体験を得ることができます。 自分の釣りスタイルやターゲットに応じて、フルソリッドロッドが本当に必要かどうかを見極めることが大切です。
フルソリッドロッドの硬さ
タイラバ フルソリッド ロッドの硬さの選び方 タイラバ釣りにおいて、ロッドの硬さ選びもとても重要。フルソリッドロッドは特に感度と柔軟性に優れていますが、その硬さによって適した使用状況や対象者が異なります。ここでは、硬さによる選び方とそれぞれの特徴について詳しく解説します。
ライト・ミディアムライト（L、ML）の特徴
柔らかめのロッドはしなやかで曲がりやすく、軽いルアーを投げやすいです。魚が掛かったときには自然に曲がって魚の引きを吸収し、繊細なアタリも逃さずキャッチします。初心者には特におすすめで、魚がエサを食い込むと自然にフックが掛かるため扱いやすく、浅場での小型の真鯛を狙う際にも適しています。
ミディアムロッド（M）の特徴
ミディアムロッドはバランスの取れた性能を持ち、柔らかすぎず硬すぎないため、アタリを感じやすく操作もしやすい万能型のロッドです。感度が高く、真鯛の引きをしっかりと受け止めることができるため、釣りにある程度慣れた中級者に適しており、様々な釣り場や状況に対応できます。また、中深場での中型から大型の真鯛を狙う際にも最適です。
ミディアム・ミディアムヘヴィー（MH、H）の 特徴
硬めのロッドは高いパワーを持ち、大物の引きに対しても強力に対応でき、深場や潮流の強い場所での釣りに適しています。精密な操作が可能で、硬いティップがアタリを弾くことなくしっかりとフッキングすることができます。アタリがあった際に積極的にフッキングする必要があるため、釣りに慣れた上級者に向いており、攻めの釣りを楽しみたい方や大型の真鯛を狙う際に最適です。
フルソリッドタイラバロッドの選び方は、使用者のスキルレベルや釣り場の状況によって異なります。初心者には柔らかめのロッド、中級者にはバランスの取れたミディアムロッド、上級者や大物狙いには硬めのロッドが適しています。
それぞれの特性を理解し、自分に合ったロッドを選ぶことで、釣果を最大限に引き出すことができますね！
フルソリッドロッドの竿調子
竿調子は、ロッドのどの部分がどの程度曲がるかを示すもので、主に「乗せ調子」と「掛け調子」の2種類に分けられます。それぞれに特有の特徴と適した使用状況があるため、選び方を詳しく解説します。
乗せ調子（スローテーパー） 特徴とメリット
乗せ調子のロッドは、ロッド全体が大きくしなやかに曲がり、真鯛がタイラバを食った際に違和感を与えにくく、食い込みが良いです。特に真鯛がタイラバを深く食い込むのを助け、自然な形でフッキングが決まりやすいです。
また、ロッドが柔軟に曲がることで魚の引きを吸収し、バラシを防ぎます。真鯛が暴れる際のショックを和らげるため、バラシのリスクが少なくなります。
掛け調子（ファーストテーパー） 特徴とメリット
掛け調子のロッドは、ティップ部分が速く曲がり、その後すぐにバット部分がしっかりと力を受け止めることでフッキングの際に強力な力を発揮し、大物を確実に掛けることができます。
ティップ部分が鋭敏に反応するため、アタリを明確に感じ取りやすく、真鯛がタイラバにアタリを出した瞬間を逃さずフッキングできます。
タイラバ フルソリッド ロッドの竿調子の選び方は、自分の釣りのスタイルやレベルに合わせるようにしましょう。乗せ調子のロッドは柔軟でアタリを感じやすく初心者に最適で、一方、掛け調子のロッドはフッキング力が高く上級者や大物狙いに適しています。
タイラバロッドのフルソリッドおすすめ
テイルウォーク タイゲーム SSD
「テイルウォーク タイゲーム SSD」は、タイラバ専用のフルソリッドブランクモデルです。しなやかさと強さを兼ね備えたこのロッドは、幅広いフィールドで高いパフォーマンスを発揮します。全機種にフルソリッドブランクを採用し、SICガイドのスパイラルセッティングにより軽量化と糸絡みの軽減を実現しました。
「カンタン・スペック・実績」をコンセプトに、ハイプレッシャーの激戦区や大物が潜むメジャーフィールド、さらにはロックフィッシュゲームにも対応します。多様なモデルがあり、180gから300gまでのタイラバに対応します。これにより、幅広いターゲットに対して効果的にアプローチ可能です。
メジャークラフト フルソリ 鯛ラバ
メジャークラフト フルソリ 鯛ラバは、安心感と高いパフォーマンスを提供するために設計されたフルソリッドタイラバロッドです。初代フルソリから進化したこのモデルは、タイラバゲームの楽しさを最大限に引き出すことができます。
特に、スムーズな曲がりと強力なバットパワーが特徴で、不意の大物にも対応可能です。バットまでしっかり曲がるため、ファイト中の安心感は抜群です。
海遊 タイラバマニア B-65UL
「タイラバマニア」は、海遊 -KAIYU-のこだわりが詰まったフルソリッド・ミドルモデルのタイラバロッドです。明石や加太、瀬戸内海などの内海はもちろん、外海でも対応可能。素直に曲がり込み、バットにパワーを残すブランクスが特徴で、大鯛とのやり取りも安心して行えます。乗せ掛けタイプのこのロッドは、タイラバゲームの楽しさを最大限に引き出します。
「海遊 -KAIYU-」は、海釣りを通じて自然とふれあい、心豊かな体験を提供することを目指しています。親子で楽しむ時間や、仲間との交流を深めることができる海釣りの道具を創造し続けるブランドです。このロッドもその一環として、アングラーに新しい可能性と楽しさを提供します。
ジャッカル BIN-BIN STICK EXTRO
「ビンビンスティックエクストロ」は、しなやかさと強靭さを兼ね備えたカーボンソリッドブランクを採用し、カーボンシートを巻き一体成形するEXTRO構造により、魚が当たっても違和感なく追従するティップと、強力なリフティングパワーを提供します。
さらに、細かい調整が可能なブランクス設計により、理想的なアクションを実現しました。徹底的なテストに基づく多点ガイドセッティングが、ブランクスの性能を最大限に引き出します。
ダイワ 紅牙 AIR N610MB TG
「ダイワ 紅牙 AIR」は、タイラバゲームにおいて最上級のパフォーマンスを提供する超軽量ロッドです。
610MB TGが100gという驚異的な軽量設計を実現し、他社製品はもちろん、自社タイラバロッドの中でも最も軽量です。フルソリッド構造により、しなやかさと強靭さを両立し、どこまでも曲がり込むスリルゲーム乗せ調子「TYPE-N」を追求しました。
この特有の調子は、リトリーブでもファイトでもアングラーに多くのアドバンテージと楽しさを提供します。40～250gのタイラバに対応し、水深や船の流し方を問わず使用可能です。
シマノ エンゲツ エクスチューン
「エンゲツ エクスチューン」は、クッション性と粘りのバランスを極めた実践派の鯛ラバロッドです。
多様なフィールドや刻々と変化するコンディションに対応シマノの先進テクノロジーを駆使したこのロッドは、しなやかで軽く、強靭なブランクスを実現するスパイラルXコアとハイパワーXフルソリッドを採用しています。
タフテック∞穂先とXガイドがトラブルレス性能とスムーズな糸抜けを両立。さらに、ベイトモデルにはXシート エクストリームガングリップが採用され、安定したリーディングと疲労低減を実現しています。
タイラバロッドのフルソリッドの選び方や特徴のまとめ
フルソリッドロッドは、タイラバ釣りにおいて非常に高いパフォーマンスを発揮しますが、その選び方や使い方には注意が必要です。
この記事では、フルソリッドロッドの選び方やメリット・デメリット、硬さや竿調子による特性を詳しく解説しました。
柔らかめのロッドは初心者に最適で、浅場での釣りや繊細なアタリを捉えるのに適しています。ミディアムロッドは中級者向けで、様々な状況に対応できる万能型です。硬めのロッドは上級者向けで、大物狙いや深場での釣りに適しています。
また、乗せ調子は初心者や繊細なアタリを逃したくない場合に、掛け調子は上級者や大物狙いに最適です。
自分の釣りスタイルやターゲットに合わせて最適なフルソリッドロッドを選び、タイラバ釣りをさらに楽しんでください。
