タイラバリールのギア比はどれがいい?ローギア・ハイギアの違いを解説
2026年08月17日

タイラバリールのギア比で変わるのは、ハンドルを巻く重さと仕掛けの動く速さ。ローギアは重いヘッドをゆっくり巻きやすく、ハイギアは深場からの回収や糸ふけの処理が速くなります。
ただし、同じギア比でもスプールの大きさによって巻き取り量は異なるもの。PGやHGという表記だけで決めず、見ておきたいのはハンドル1回転で巻ける長さです。
最初の1台なら、巻き取り量60〜70cm前後が基準。浅場から中深場まで対応しやすく、巻き速度と回収のどちらにも極端な癖が出にくい範囲です。
深場や重いヘッドを使う日にはローギア寄り、船を風や潮に乗せて横へ流す「ドテラ流し」や回収距離の長い船ではハイギア寄り。ハイギアでアタリが遠い時に、最初に見直したいのは巻く速さです。
この記事で分かること
- タイラバでギア比が釣りに出る場面
- ローギア・ノーマルギア・ハイギアの使い分け
- タイラバリールを選ぶ時に見る巻き取り量
- ギア比別に見たいリールの違い
- ハイギアで釣れないと感じた時の直し方
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最初のタイラバリールは巻き取り量60〜70cmを基準にする

タイラバ用リールを1台だけ選ぶなら、ハンドル1回転の巻き取り量が60〜70cm前後のモデルが基準です。
この範囲なら一定の速さで巻きやすく、仕掛けの回収も遅くなりすぎません。浅場から水深70m前後までを流す船なら、幅広い状況に対応できます。
ローギア寄りのリールは、重いヘッドを巻いた時もハンドルがぶれにくく、潮の抵抗が強い場面でも一定の速度を保ちやすくなります。反面、回収は遅くなるので、何度も入れ直す釣りではテンポが落ちます。
ハイギア寄りの利点は、仕掛けの回収と糸ふけ(ラインスラック)の処理が速いことです。ドテラ流しや深いポイントでは助かる一方、誘う時まで同じ速さでハンドルを回すと、タイラバが速く動きすぎて真鯛が食い切れないことがあります。
実際に使ってみて「重いヘッドをもっと軽く巻きたい」「深場から速く回収したい」と感じたら、次の1台でPGやHGへ寄せると選びやすくなります。
ギア比は数字より巻き取り量で見る
リールのギア比は、ハンドル1回転でスプールが何回転するかを表す数字です。ただ、船の上で体感するのはギア比の数字そのものではありません。
実際に効いてくるのは、ハンドル1回転で何cmラインを巻き取るかです。
同じギア比でもスプール径が違えば、巻き取り量は変わります。PG表記でも60cm台を巻くモデルがあり、HG表記でも機種によって巻きの重さや手元の感覚は変わります。
タイラバでは、底を取ってから一定の速度で巻き続けます。巻き取り量が大きすぎると、ハンドルのわずかなブレまでタイラバの動きに出る原因に。反対に小さすぎれば、回収や、着底後すぐに巻き始める「タッチアンドゴー」が遅れます。どちらかへ偏りすぎないことが大切です。
カタログを見る時は、ギア比の横にある最大巻上長、またはハンドル1回転の巻き取り量を先に見ます。数字の見方が変わるだけで、PG、HG、XGの印象もかなり変わります。
ローギア・ノーマルギア・ハイギアの違い

ギア比の違いは、巻きの軽さ、一定速度の作りやすさ、仕掛けを回収する速さに表れます。
ローギアは巻きの暴れを抑える
ローギアやPGは、ハンドル1回転の巻き取り量が少ないタイプです。重いタイラバヘッドを使う時や、潮が速くて仕掛けが強く引かれる時に、ハンドルの回転を落ち着かせられます。
特に水深があるポイントでは、巻き始めの重さが体力を削ります。ローギア寄りのリールなら、タイラバの重みを受けながらでも一定速度を作りやすく、ネクタイの動きが急に跳ねる場面を減らせます。
一方で、回収速度は控えめです。浅場で何度も落とし直す日や、船長から速い入れ替えを求められる釣りでは、回収の遅さが気になることがあります。
ノーマルギアは1台目の軸になる
ノーマルギアは、ローギアほど回収が遅くなく、ハイギアほど巻き取り量も多くありません。巻き取り量60〜70cm前後のモデルなら、一定の速さで巻く操作と仕掛けの回収を両立しやすくなります。
浅場、港から近いポイント、水深40〜70m前後の船、軽めから標準的なヘッド。このあたりを中心に釣るなら、ノーマル寄りのリールで一日通せる場面が多くなります。
タイラバを始めたばかりの人ほど、釣れる巻き速度を体で覚える時間が大切です。ノーマルギアはハンドル操作のクセが出すぎず、速巻きにも遅巻きにも振れるため、1台目の軸にできます。
ハイギアは回収とドテラで強い
ハイギアやXGは、ハンドル1回転の巻き取り量が多くなります。仕掛けの回収、底の取り直し、糸ふけの処理が速いため、流し直しの多い船でも次の投入へ移りやすくなります。
ドテラ流しでラインが斜めに出る時も、余分な糸を素早く拾えるため、着底後の立ち上がりが遅れにくくなります。深場で何度も回収する日は、この速さがかなり効きます。
ただし、ハイギアは手元のハンドル速度がそのままタイラバの速さに出ます。ゆっくり巻いているつもりでも、実際の巻き取り量は多くなりがち。真鯛が追ってくるのに食い切らない時は、ハンドルを半回転ずつ落とすくらいの意識が要ります。
水深と潮でギア比を選ぶ
ギア比は、釣り場の水深と潮の強さに合わせて選びます。
水深30〜50m前後の浅場なら、60〜70cm前後の巻き取り量でテンポよく探れます。重すぎるヘッドを使わない日なら、ノーマル寄りのリールで底取りから巻き上げまで自然につながります。
水深70mを超えるポイントや、100g以上のヘッドを多用する海域では、ローギアにすると巻き上げの負担を抑えられます。仕掛けが重くなるほど、ハイギアは巻き上げ時の抵抗が増えるもの。ハンドルの重さに負けて巻きが乱れるなら、回収速度よりも一定に巻けることを優先します。
潮が速い日も考え方は同じ。タイラバが強く引かれている時は、リール側で速さを足しすぎないほうが、ネクタイの泳ぐ幅を保ちやすくなります。ローギアやノーマル寄りで、ハンドルを淡々と回せる状態が理想です。
反対に、流し替えが多い船、ドテラで広く探る船、深場で回収距離が長い船では、ハイギアの回収速度が役立ちます。誘う時のハンドル操作だけゆっくりにすれば、仕掛けを上げる時間を短くできます。
ギア比別に選びたいタイラバリール
タイラバリールは、巻き取り量と釣り方の相性で選びます。
巻きを軽く保ちたい人、回収速度を優先したい人、釣れた水深を数字で残したい人では、合うリールが変わります。
水深や巻き速度を表示するICカウンターがあれば、アタリが出た層と速度を次の投入でも再現しやすくなります。カウンターが不要なら、巻き取り量とハンドルの長さを優先して選びます。
| 商品 | 販売サイト | タイプ | 巻き取り量 | 注目点 | こんな人に |
|---|---|---|---|---|---|
紅牙100 | 詳細を見る | ノーマル寄り | 63cm | 巻き量が走りすぎない | 最初のタイラバ専用機を選ぶ人 |
150P | 詳細を見る | ローギア寄りIC | 62cm | 速度表示で巻きをそろえる | レンジと巻き速度を数字で見たい人 |
150-C | 詳細を見る | ICカウンター | 70cm | カウンターと接続機能 | 釣れた速度や水深を残したい人 |
150HG | 詳細を見る | ハイギア | 74cm | 回収と手返しの速さ | ドテラや深場の回収を速めたい人 |
150PG | 詳細を見る | ローギア寄り | 58cm | 重いヘッドで巻きが落ち着く | 潮が速い日や深場が多い人 |
CT 200PG | 詳細を見る | 丸型PG | 57cm | 剛性感のある巻き上げ | 丸型の巻き感を重視する人 |
ダイワ 23紅牙 100
紅牙100は、巻き取り量63cmのノーマル寄りで始めたい人の1台。
巻き取り量が多すぎず、底取りから巻き上げまで一定のリズムを作れます。
カウンターを必要とせず、握りやすさと素直な巻き感を重視した構成。
浅場から標準的な水深で、一定の巻き速度を覚えたい時の候補です。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 6.3
- 最大巻上長
- 63cm/ハンドル1回転
- 自重
- 205g
- 最大ドラグ力
- 5.5kg
- 糸巻量PE
- 0.8号-400m、1号-300m
- ハンドル長
- 130mm
出典: DAIWA 紅牙 製品ページ
ダイワ 紅牙 RX IC 150P
紅牙 RX IC 150Pは、巻き取り量62cmとICカウンターで巻きをそろえたい人の1台。
P表記の落ち着いた巻きは、重いヘッドや潮の抵抗を受ける場面でもハンドル操作を急がされにくく、速度表示を見ながら釣れた時のテンポを再現できます。
深場に入る船や、同じレンジを何度も通す釣りで、表示を見ながら巻き速度をそろえられるモデルです。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 5.5
- 最大巻上長
- 62cm/ハンドル1回転
- 自重
- 235g
- 最大ドラグ力
- 6kg
- 糸巻量PE
- 1号-400m、2号-200m
- ハンドル長
- 110mm
ダイワ 紅牙 IC 150-C
紅牙 IC 150-Cは、水深と巻き速度を数字で追いたい人のICカウンター機。
巻き取り量70cmで、浅場から中深場までカバーします。
船の流れ方や潮の速さが変わっても、表示を見ながらアタリが出た層へ入れ直せるのが利点。
釣れた時の水深と速度を次の投入でも再現したい人に役立つ1台です。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 6.3
- 最大巻上長
- 70cm/ハンドル1回転
- 自重
- 275g
- 最大ドラグ力
- 7kg
- 糸巻量PE
- 1号-400m、1.5号-250m
- ハンドル長
- 130mm
シマノ 23エンゲツ プレミアム 150HG
エンゲツ プレミアム 150HGは、巻き取り量74cmで回収テンポを上げたい人のハイギア機。
ドテラ流しでラインが斜めに入る時や、深場で回収距離が長い時に、余分な糸を素早く拾えます。
同じ速さでハンドルを回すとタイラバが走るため、誘う時の巻き速度には注意が必要。
速い回収と細かなレンジ管理を両立したい時に強いリールです。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 7.4
- 最大巻上長
- 74cm/ハンドル1回転
- 自重
- 220g
- 最大ドラグ力
- 5kg
- 糸巻量PE
- 0.8号-400m、1号-330m、1.5号-200m
- ハンドル長
- 55mm
シマノ 23エンゲツ プレミアム 150PG
エンゲツ プレミアム 150PGは、巻き取り量58cmで重いヘッドを落ち着いて巻きたい人のPGモデル。
潮を受けた仕掛けでもネクタイの動きが暴れにくく、一定速度を作れます。
回収の速さより巻き上げ中の安定を取る選び方。
深場、速い潮、重めのタングステンヘッドを使う釣りで頼れます。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 5.8
- 最大巻上長
- 58cm/ハンドル1回転
- 自重
- 220g
- 最大ドラグ力
- 5kg
- 糸巻量PE
- 0.8号-400m、1号-330m、1.5号-200m
- ハンドル長
- 55mm
シマノ 25オシアコンクエスト CT 200PG
オシアコンクエスト CT 200PGは、丸型ボディの剛性感とカウンターを重視する人のPGモデル。
タイラバだけでなくライトジギング寄りの釣りにも使いやすく、重い仕掛けを巻く時に安定感があります。
PGの巻き取りで速度を抑えながら、深場でもハンドルへ力を掛けて巻けるタイプ。
軽さより巻きの質、コンパクトさより剛性を重く見る人向けです。
詳しいスペックを見る
- ギア比
- 4.8
- 最大巻上長
- 57cm/ハンドル1回転
- 自重
- 300g
- 最大ドラグ力
- 8kg
- 糸巻量PE
- 1号-400m、1.5号-260m、2号-200m
- ハンドル長
- 51mm
ギア比を決めた後に見る3つの仕様

ギア比を決めた後は、ハンドル長、カウンター、ドラグの3つを確認します。
ハンドル長は、巻きの軽さを左右する要素。長めのハンドルやダブルハンドルなら、一定速度を保つ時の手の動きが安定します。重いヘッドを巻く釣りでは、ギア比よりハンドルの力点で印象が変わることも珍しくありません。
カウンターの役割は、釣れた水深と巻き速度を再現すること。何mで当たったかを覚えておけば、次の投入でも同じ層を通せます。潮でライン角度が変わる日は、感覚だけに頼るより数字を見たほうが修正も早くなります。
ドラグは、真鯛が掛かった後の追従に関わる部分。硬すぎれば口切れが増え、緩すぎればフッキング後の主導権を取りにくくなります。ギア比を決めたら、店頭や釣行前にドラグの滑り出しも触っておきたいところです。
ハイギアで釣れないと感じる時の直し方
ハイギアで釣れない時は、リールを替える前に誘う時の巻き速度を落とします。
同じテンポでも仕掛けが速く動く
ハイギアは、ノーマルギアと同じテンポでハンドルを回しても、タイラバが長く移動します。ゆっくり巻いているつもりでも、実際の仕掛けは速く動いていることがあります。
まずはハンドルを回す速さを一段落とします。カウンターに巻き速度が表示されるリールなら、アタリが出た数字を覚えておくと、次の投入でも同じ動きを再現できます。
浅場や低活性の日は見せる時間を長くする
水深30m前後の浅場では、着底から回収までの距離が短くなります。潮が緩い時や小さなアタリだけで終わる日も、速く巻き上げると真鯛が食い込む前に仕掛けが離れてしまいます。
このような日は巻き速度を落とし、ネクタイを細くするか、ヘッドを少し軽くします。それでも巻きが安定しなければ、ノーマルギアやローギアへ替える順番です。
回収の速さと誘う速さを分ける
深場やドテラ流しでは、ハイギアの回収力が役立ちます。仕掛けを上げる時は速く巻き、着底後に誘う時だけ一定の速さへ戻します。
回収まで遅くする必要はありません。回収は速く、誘いは一定にと役割を分けると、ハイギアの手返しを生かしながら巻きすぎを防げます。
購入前に水深とヘッドの重さを確認する
購入前に、船宿で使う水深とタイラバヘッドの重さを確認します。
その条件に合う巻き取り量を決めたら、次にハンドルの長さとカウンターの有無を比べます。重いヘッドを無理なく巻けること、アタリが出た速度を保てることが大切です。
ギア比の表記だけで決めず、実際にハンドル1回転で何cm巻けるのかまで確認してください。自分が通う船の水深と潮に合うリールなら、一日を通して巻き速度を保ちやすくなります。
番手や糸巻量、カウンターの有無から最初の1台を選びたい場合は、タイラバリールの総合記事も参考にしてください。







