タチウオジギングに挑戦するとき、多くの人が最初に迷うのが「PEラインの号数(太さ)」です。
細いラインは感度が高く操作性も軽快ですが、切れる不安が常につきまといます。
一方で太いラインは安心感があるものの、ジグの沈下スピードや動きに影響が出てしまいます。
このように、どの号数を選ぶかによって釣果や快適さは大きく変わります。
本記事では、タチウオジギングでよく使われる0.8号〜1.5号を中心に、号数ごとの特徴や状況に応じた選び方を解説します。
どの太さを選べばいいか迷っている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
号数ごとの特徴と適した場面
タチウオジギングで使うPEラインは、基本的に0.8号〜1.5号が中心になります。
それぞれの号数には得意な場面があり、水深や潮の速さ、ジグの重さに合わせて選ぶことが大切です。
0.8号|浅場や潮が緩い状況で感度重視
感度の高さが魅力で、小さなアタリも拾いやすい号数です。浅場の30m前後や潮が緩いときに効果を発揮し、100g以下のジグと相性が良い場面が多いでしょう。
ただし強度は低く、船べりや歯で切られるリスクが大きいため、ドラグ調整やリーダーの結束には十分な注意が求められます。
1.0号|万能で迷ったらまず選びたい基準
もっともバランスの取れた号数で、初めてタチウオジギングに挑戦する方にも扱いやすい太さです。
水深30〜50m、ジグ100g前後まで幅広く対応でき、強度と感度を両立できるのが強みといえます。
どの号数を選ぶか迷ったときは、基準として頼りになる存在になるでしょう。
1.2号|深場や速潮でも安定して使える太さ
潮の流れが速いときや水深60m以上のポイントで安定感を発揮するのが1.2号です。
120〜150gのジグも無理なく操作でき、大型タチウオが交じる状況でも安心感があります。
フォールはやや鈍くなりますが、トラブルを減らしたい方には適した選択肢といえるでしょう。
1.5号|大型狙いや根ズレ対策に安心感あり
深場70m以上や潮の速い場面、大型狙いでは力を発揮する号数です。
150g以上のジグを扱っても安定して操作でき、根が荒い場所でも頼りになります。
一方で潮が緩い場面では食いが落ちることがあるため、強度を優先したいときに向いているといえます。
2号〜3号|ディープエリアや青物混じりで使われる太さ
一般的にはあまり使われませんが、ディープエリアや根が荒いポイント、大型青物が交じるエリアでは有効な選択肢になります。
200g前後のジグを安心して扱えるのも利点です。
ただし沈下が遅くなり、タチウオの食いが落ちる場合もあるため、基本は1.0〜1.5号を軸に考えるのが現実的でしょう。
タチウオジギングにはPE1号がおすすめ!
タチウオジギングのPEラインを選ぶなら、まずは1.0号を基準にするのがおすすめです。
感度と強度のバランスが良く、初心者から中級者まで安心して使えます。
0.8号は細くて感度は高いものの、慣れていないと切れやすく扱いにくいため、最初の選択肢には向いていません。
一方で1.2号や1.5号は深場や潮の速いポイントで安定感があり、大型狙いにも対応できます。
特殊な条件で2号以上を使う場面もありますが、まずは1.0号を起点に前後で調整していくとよいでしょう。
号数選びでよくある失敗例
PEラインの号数は、間違った選び方をするとトラブルや不意のバラシにつながってしまいます。
特に初心者や中級者の方は「強度を重視して太い号数を選ぶ」「感度を求めて細すぎるラインを使う」といった極端な選択をしがちです。
ここでは実際に起こりやすい失敗例を挙げながら、避けるためのポイントを紹介します。
0.8号はメリットもあるが初心者には不向き
0.8号のPEラインは感度が高く、潮の抵抗を受けにくいためジグを自然にフォールさせやすい利点があります。
その結果、アタリを拾いやすく釣果につながる場面も少なくありません。
ただし細いぶん扱いは難しく、初心者が使うとエアノットやライントラブルを起こしやすいのが実情です。
一度絡むとほどくのに時間がかかり、切ってリーダーを結び直す手間になることもあります。
釣りの時間を無駄にしないためにも、慣れるまでは1号を基準に選んだ方が安心といえるでしょう。
強度を求めて太すぎるラインを選んでしまう
タチウオの歯切れや根ズレが不安で、2号や3号といった太いラインを選ぶケースがあります。
確かに強度は高まり切れにくくなりますが、太いラインは潮の抵抗を強く受けてしまうため、ジグが流されやすくなります。
結果として狙ったタナをキープできず、フォールも不自然になってアタリが減ってしまうことも少なくありません。
さらに周囲が1号〜1.5号を使っている状況では、自分だけ流れ方が異なりお祭りの原因になることもあります。
「安心感を取ったつもりが逆に釣果を落とす」典型的なパターンといえるでしょう。
リーダーとのバランスを考えない
PEラインの号数だけに気を取られて、リーダーの太さを適当に選んでしまうケースもよくあります。
例えばPE1号に対して10号のリーダーを結ぶと、結束部に負荷が集中して切れやすくなることがあります。
逆にPE1.5号に対して細いリーダーを合わせると、歯で簡単に切られてしまう原因になります。
目安としては、PE1号ならフロロカーボン5号前後、1.5号なら6〜7号程度を合わせるとバランスが取りやすいでしょう。
ラインとリーダーの強度を均等に近づけることが、トラブルを防ぐ大切なポイントです。
タチウオジギングにおすすめのPEラインは、こちらの記事を参考にしてください。
タチウオジギングPEラインは「1号」を基準に選ぶのがおすすめ
タチウオジギングに使うPEラインは、まず1号を基準に考えるのがおすすめです。
感度と強度のバランスが良く、初心者から中級者まで安心して使える号数といえます。
0.8号は感度に優れ潮の抵抗も少ないため釣果につながる場面もありますが、細くて扱いが難しく、慣れていないとライントラブルが増える傾向があります。
一方で1.2号や1.5号は深場や潮が速い状況に強く、大型狙いにも対応できるので心強い選択肢です。
2号や3号といった太めのラインは特殊な場面で役立ちますが、潮に流されやすく食いが落ちることもあるため、常用する必要はありません。
またPEだけでなく、リーダーとのバランスも忘れてはいけません。
PE1号ならフロロ5号前後を目安にするなど、号数を合わせることで結束の強度が安定し、トラブルを防ぎやすくなります。
結論としては、1号を軸に前後の号数を状況で使い分けるのが最も実践的で、安定した釣果につながる選び方といえるでしょう。