船釣りでいろいろな魚を狙うようになると、そろそろ自分の道具が欲しくなるもの。
その中でも「カウンター付きベイトリール」は、タナを正確に把握できることで釣果アップが期待できるアイテムです。
仕掛けの位置を数字で把握できるため、アタリがあったレンジを正確に再現しやすくなります。
特に乗合船では、周囲と仕掛けが絡まないようにするためにも、ラインの深さをきちんとコントロールできるリールがあると安心です。
ただ、価格帯は1万円前後から3万円を超えるものまで幅があり、糸巻量や番手、使いやすさもさまざま。
「どれを選べばいいのか分からない」「できれば失敗したくない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、船釣りに適したカウンター付きベイトリールを9機種に絞って紹介します。
それぞれの特徴や選び方のポイントもあわせて解説していくので、ご自身の釣りに合った1台を見つけるヒントにしてみてください。
なお、ジギングやタイラバ向けにリールを探している方は、別記事でより詳しく解説しています。
そちらもあわせて参考にしていただければと思います。
カウンター付きベイトリールが必要な理由
船釣りでは、仕掛けを投入するたびに「どのタナでアタリがあったか」を正確に把握することが求められます。
特に水深が深いポイントや、狙う魚のレンジがはっきりしない状況では、仕掛けの位置を数字で管理できるカウンター付きリールが非常に便利です。
カウンターがあれば、着底からの巻き数や巻き上げた距離を目視で確認できるため、アタリがあったレンジをピンポイントで再現することができます。
これはいわば「再現性のある釣り」を可能にするための道具ともいえるでしょう。
また、乗合船ではラインの流れ方が釣り座や潮流によって変わるため、自分の仕掛けが他の釣り人のラインと絡まないようにする配慮も必要になります。
そうした場面でも、タナをしっかり管理できるカウンター付きリールがあると、周囲とのトラブルも避けやすくなります。
最近では、手巻きでも比較的軽量で扱いやすいカウンター付きモデルが増えており、電動リールよりも導入のハードルが低い点も人気の理由です。
操作もシンプルなものが多く、最初の一台として選ぶにも適しています。
カウンター付きベイトリールを選ぶときの3つのポイント
カウンター付きベイトリールは、見た目が似ていても、機能や糸巻き量、対応できる魚種などに違いがあります。
船釣りに適したリールを選ぶために、次の3つのポイントを押さえておくと失敗しにくくなります。
① PEラインの号数と糸巻き量をチェック
船釣りでは、釣り場やターゲットによって使うPEラインの太さがある程度決まっています。
たとえば乗合船では「PE2号以下を200m以上巻いてください」といった指定がされることも少なくありません。
このため、リール選びでは「自分が使うラインが何号で、どれだけ巻けるか」をしっかり確認することが大切です。
とくに以下の組み合わせが汎用性が高く、多くの釣りに対応できます。
- PE1号:300m以上
- PE2号:200m以上
太刀魚や青物などラインブレイクのリスクがある釣りでは、余裕のある糸巻き量があると安心です。
また、道糸の高切れなど不測の事態に備える意味でも、ラインは少し多めに巻いておくと対応力が上がります。
② 予算とスペックのバランスを考える
カウンター付きリールは、1万円以下のモデルから3万円前後のハイグレードモデルまで幅広く販売されています。
「なるべく安く揃えたい」という方は1万円台のコスパモデルでも十分釣りは楽しめますが、耐久性や使い心地を求めるなら中価格帯以上のモデルを検討したほうが後悔は少ないです。
価格帯ごとの特徴はおおよそ以下の通りです。
- 1万円以下: 初期コストを抑えたい人向け。ややチープな質感だが機能は十分
- 1.5〜2万円: 初心者〜中級者に人気。軽さ・巻き心地・トラブル回避性能が高バランス
- 2.5万円〜: 長く使いたい人向け。実釣経験者が2台目・3台目として選ぶライン
「1万円台だけど使いやすい」「予算を抑えつつも長く使いたい」など、自分の釣り頻度に合わせてバランスを考えるのがおすすめです。
③ 釣り方が決まっているなら専用モデルも検討を
ジギングやタイラバなど、釣り方がはっきりしている場合は、それに特化したモデルを選ぶのも良い選択です。
たとえばジギングでは巻き取りパワーや剛性が重要視され、タイラバでは巻きスピードの安定性が求められます。
ただし、これらは用途がかなり限定されるため、汎用性を重視する人には不向きなケースもあります。
そのため、今回の記事では「船釣り全般で使えるリール」に絞って紹介しています。
もしジギング・タイラバのどちらかが主目的であれば、以下の記事も参考にしてください。
▶ジギング向けカウンター付きリールおすすめモデルはこちら
▶タイラバにおすすめのカウンター付きリールはこちら
おすすめのカウンター付きリール13選!
1万円台で買えるコスパモデル(初めての1台におすすめ)
シマノ バルケッタBB 150DH-HG
「まず1台、安心して使えるカウンター付きリールが欲しい」
そんな方にぴったりなのが、シマノのバルケッタBB 150DH-HGです。
船釣りデビューからステップアップまで幅広く使え、タイラバ・イカメタル・ライトジギングなど多彩な釣りに対応。
価格は抑えつつも、実釣でしっかり使える基本性能をしっかり備えています。
重さは約220gと軽量で、長時間使っても手が疲れにくいバランス設計。
リールサイズもコンパクトなため、女性や小柄な方にも扱いやすい点が人気です。
船釣りの経験が浅い方にも、最初の“使ってよかった”を感じやすいリールであり、価格帯を超えた満足度が期待できます。
カウンター付きリールを使うと、仕掛けが何メートルの深さにあるのかを常に知ることができます。これにより、魚がヒットした水深を記録し、同じパターンで再度ヒットを狙うことが可能になります。
水深を正確に把握することは、特に棚取りにおいて重要です。潮流が速い場所では、正確な棚取りが困難なため、カウンター付きリールが非常に役立ちます。
ダイワ ライトゲーム X IC 150-DH
「船釣りでの多様なターゲットに対応できる、信頼性の高いカウンター付きリールが欲しい」
そんな要望に応えるのが、ダイワの「ライトゲーム X IC 150-DH」です。
高剛性アルミフレームとICカウンターを搭載し、タイラバ、イカメタル、ライトジギングなど、さまざまなライトゲームに対応。
実売価格1万円台後半で、性能と価格のバランスに優れたモデルです。
自重230gと軽量ながら、最大ドラグ力5kgを備え、幅広いターゲットに対応。
PEラインの巻糸量も豊富で、1号-400m、1.5号-250m、2号-200mと、さまざまな釣りに対応できます。
また、ICカウンターは10cm単位での水深表示や、巻き上げ速度、落下速度の表示、タイマー機能、船べりアラームなど、多彩な機能を搭載。
釣りの精度を高め、快適な釣行をサポートします。
アブガルシア MAX DLC
正直、この価格帯でここまで揃っているとは思わなかった。
MAX DLCは、船釣り初心者やセカンドリールを探している人にとって、ちょうど“いいところ”を突いてきます。
必要な機能はきちんと備えながら、操作はシンプル、扱いやすさも抜群。
「最初の1台に迷ったらこれ」という言葉がぴったりのカウンター付きベイトリールです。
いわゆる“格安リール”とは一線を画す使用感で、エントリークラスながら妥協を感じさせません。
実売1万円台前半で、ここまでの装備があるリールはかなり貴重。
「とりあえず安く試したい」だけでなく、「使える1台が欲しい」という本音にも応えるコスパ優等生です。
テイルウォーク ヴィレイヤーDG100
カウンター付きリールは高い。
そう思っている人にこそ、ヴィレイヤーDG 100-DHを手に取ってほしいおすすめのカウンター付きリールです。
水深表示はもちろん、ワンタッチでスプール交換、ラインを2種類記憶できるメモリ機能、フリッピングモードまで搭載。
それでいて、実売1万円台。明らかに“値段以上”のリールです。
ハンドルは120mmのロング設計で、EVAノブも握りやすい30mm仕様。
等速巻きが求められる釣りでも、安定した操作がしやすい作りです。
タイラバ・イカメタル・タチウオテンヤ・ライトジギング──
「何でも1台でこなしたい」人にとって、コスパも機能も申し分ない1台です。
見た目はシンプルでも、中身は本気。迷ったら、このヴィレイヤーDGで正解です。
ダイワ スパルタン IC 150H
2万円台でカウンター付きベイトリールを選ぶなら、スパルタン IC 150Hは自信を持っておすすめできる1台です。
剛性あるアルミフレーム、正確なICカウンター、スムーズなフォール性能。
ライトゲームからタイラバ・タチウオまで幅広く対応でき、価格以上の性能を感じられます。
自重約220gと軽めながら、最大ドラグ力は5kg。PEラインも2号で200mと必要十分。
電池交換も自分で可能で、設定がリセットされないのも現場向きの構造です。
機能を盛り込みすぎず、必要な装備にしっかりコストをかけている設計なので、
「買ってから長く使いたい」「変に壊れやすいリールは避けたい」という人に圧倒的におすすめできます。
2万円台で選ぶ安定モデル(実用性と快適さのバランス)
シマノ 25 バルケッタ F カスタム
フォールで喰わせる。
その一瞬を取るために、リールでできることは限られている。
けれど、この「25 バルケッタ F カスタム」は違います。
シマノの上位機種にも採用される“フォールレバー”を搭載。
棚の少し上で止める、微妙な速度で落とす。
この「巻かない時間」の操作精度が、釣果を変えてくれます。
カウンター付きリールにありがちな“安っぽさ”や“もっさり感”が一切ない。
巻き心地、重量バランス、実戦での使いやすさ。
どれをとっても「妥協ゼロ」で作られた感があります。
タイラバ・タチウオ・ライトジギングに、落として釣る釣法を本気でやりたい人へ。
値段は少し張るけど、リールの操作で釣果を変えたい人には間違いない1台です。
ダイワ ティエラA IC
しっかり巻けて、正確に落とせる。
ティエラA IC 150H-DHは、ライトゲームに必要な要素をきちんと詰め込んだカウンター付きリールです。
コンパクトボディにアルミハウジングを採用し、剛性と軽さを両立。
レンジを正確に攻めるフォールスピード表示や、スムーズなドラグ性能など、釣果に直結する機能が充実しています。
タイラバ、タチウオ、イカメタル、ライトジギングなど、幅広い釣りに対応。
電池は自分で交換でき、設定がリセットされないのも実用的です。
カウンター付きのリールで、剛性と巻き心地のバランスを重視するなら、ティエラAは安心して選べる1台です。
3万円台のハイスペック機(本格派に選ばれる上位機種)
シマノ オシアコンクエストCT
しっかり誘って、確実に掛ける。
そのための操作性と巻き心地を、どこまでも突き詰めたのが「オシアコンクエストCT」です。
大型液晶カウンターに加え、フォールレバー、フォールスピード表示、巻き上げ距離の表示機能まで装備。
釣り人の意図を正確に反映する仕掛け操作ができ、タイラバやタチウオ、ディープ系のライトジギングでも活躍します。
巻き感や剛性も含め、価格帯の中では頭一つ抜けた存在です。
タイラバやタチウオ、イカメタルなど“棚を釣る釣り”において、このリールの正確性と快適さは強力な武器になります。
実際に触ると、価格以上の安心感があるのが特徴。巻きの滑らかさや情報の視認性にこだわる人にとっては、買って後悔しないモデルです。
カウンター付きリールの完成形を求めているなら、オシアコンクエストCTは最終到達点のひとつです。
ダイワ ソルティガIC
ジギングに必要な耐久性と情報表示の精度を両立した、カウンター付きベイトの上位機がソルティガICです。
アルミハウジングの剛性と、防水性を備えたMAGSEALED構造により、過酷なオフショア環境でも長期間安定して使えます。
カウンターには水深やフォールスピード、巻き上げ距離まで表示され、レンジを正確に狙う釣りに強みがあります。
一度使えば、情報量と巻き感の違いがはっきり感じられる1台です。
自重は400g前後とやや重めですが、重さと引き換えに得られる安定感と操作感は圧倒的です。
棚を正確に取る釣りを重視するなら、このシリーズは選択肢から外す理由が見つかりません。
特に中深場や青物狙いのジギングで、精度とタフさを両立させたい方にとっては信頼できるモデルです。
船釣りリールはカウンター付きリールがおすすめ&選び方のまとめ
今回は船釣りカウンター付リールのおすすめと選び方を紹介させていただきました。
電動リールは高くて手が出せないという方やはじめて船釣りに挑戦するという方には是非カウンター付きリールはおすすめです。
カウンター付リールがあれば仕掛けが今何mにあるかを常に把握することができるので船長が指示した棚に仕掛けを落とすことができ釣果アップを狙うことができます。
また、仕掛けが流されて水深以上にラインが出ていることにも気づくことができるのでトラブルを防ぐことができるので船釣りにはカウンター付きリールを使用するのが望ましいでしょう。
総合的に一番おすすめの船釣り用カウンター付リールは?
今回紹介させていただいた中で総合的におすすめの船釣り用カウンター付リールは「アブガルシア MAX DLC」です。
カウンター付きながら1万円台前半で購入することができる圧倒的コストパフォーマンスを誇りながらタイラバ、イカメタル、バチコンアジングなどのライトゲームから、ライトビシアジ、ライト五目、太刀魚テンヤ等あらゆる釣りに使用することができる汎用性の高さが魅力的です。
また、大型液晶にバックライトが搭載されているため夜釣りや明け方でも文字が見やすいのもおすすめポイントです。
今回紹介させていただきました船釣り用カウンター付リールはどのリールも実釣で評価の高いものばかりなので、ご自身の釣りに合う1台を選ぶ参考になれば幸いです
是非、今回紹介した船釣り用カウンター付リールで船釣りを楽しんで数釣りを楽しんでくださいね!
ジギングでの釣果をさらに高めたい方には、カウンター付きリールの活用が効果的です。特に、レンジ(タナ)を正確に把握し、効率的に攻めるためには、カウンター機能が大いに役立ちます。詳しくは、以下の記事をご覧ください。