チニングはルアーを使ってクロダイ(チヌ)を狙う人気の釣りです。
河川や港湾の浅瀬で行われることが多く、リールの選び方が釣果に大きく影響し適切なリールを選ぶことで、快適な釣りを楽しめます。
この記事では、チニングリールの選び方やおすすめリールについて詳しく説明します。
リールのギア比や糸巻き量の基本知識から、おすすめモデルまで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
チニングリールとは
チニングリールとは、クロダイ(チヌ)をターゲットにした釣り「チニング」に使用されるリールのことです。
チニングは川や海の浅瀬で楽しむことができ、クロダイが好むエサやルアーを使って釣り上げます。リールの選択は、釣果に大きく影響するため重要です。
チニングリールの選び方
チニングリールの番手選び
チニングリールを選ぶ際には、スピニングリールとベイトリールそれぞれの特徴と適した番手を理解することが重要です。
ここではスピニングリールとベイトリールの選び方と番手の選び方を詳しく解説します。
スピニングリールの選び方
スピニングリールは、扱いやすさと汎用性の高さが特徴です。初心者にも使いやすく、糸絡みが少ないためスムーズな操作が可能です。チニングにおいては、軽量で操作性が高いリールが求められます。
スピニングリール番手の選び方
- 2000番: 軽量で扱いやすく、小型のルアーを使った繊細な釣りに適しています。初心者におすすめ。
- 2500番: 汎用性が高く、少し重めのルアーや広範囲を探る際に便利。チニングに慣れてきた中級者以上におすすめ。
- 3000番: 大物狙いや遠投が必要な場合に有利。重量はやや増しますが、パワフルなドラグ性能が得られます。
ベイトリールの選び方
ベイトリールは、キャスティングの精度とパワーに優れています。重いルアーを遠投したり、強い引きに耐える力があり、中級者から上級者に向いています。チニングでは、特に根魚を狙う際に役立ちます。
ベイトリール番手の選び方
- 50番クラス: 軽量で扱いやすく、ベイトフィネス用としても使用可能。初心者やライトタックル愛好者に適しています。
- 100番クラス: 汎用性が高く、幅広いシチュエーションで使用可能。中級者以上におすすめ。
- 150番クラス: 大物狙いや遠投が必要な場合に最適。パワフルなドラグ性能を備えており、重量のあるルアーにも対応できます。
チニングリールの選び方と番手選びは、釣りのスタイルやターゲットのサイズに応じて選ぶことが重要です。スピニングリールでは2000番から3000番が一般的に使用され、ベイトリールでは50番から150番がおすすめです!
これらのポイントを参考に、自分に最適なリールを見つけて、チニングをより楽しんでください。
チニングリールのギア比
チニングにおけるギア比の選び方 次に、チニングで使用するスピニングリールのギア比について説明します。
リールには、ローギア、ノーマルギア、ハイギアなどのギア比があります。
ギア比とは、リールのハンドルを1回巻いたときにリールのスプールが何回まわるかを表したものです。
スピニングリールのギア比
ギアの種類 | 特徴 | おすすめの状況 |
---|---|---|
ローギア | ギア比が低く、巻き取る速度が遅い代わりに巻き取る力が強い | パワーが重視される釣りやスローな釣りに適しています。ボトムを狙うスローな釣りや、重いルアーを使用する際に向いています |
ハイギア | ギア比が高く、巻き取る速度が速いですが、巻き取る力が弱い | ポッパーやペンシルを使った表層の釣りに向いています。 |
ノーマルギア | ローギアとハイギアの中間的なもので、バランスが取れているギア比 | 汎用性が高く様々な釣りで使用可能。ミノーやシンキングペンシルを使った中層の釣りに向いています。 |
ベイトリールのギア比 ローギア
ベイトリール巻き取り力が強く、重いルアーや強い引きを受ける釣りに適しています。深場を狙う釣りや、重いジグヘッドを使用する際に向いています。
ギアの種類 | 特徴 | おすすめの状況 |
---|---|---|
ハイギア | 巻き取り速度が速く、素早いキャストが求められる状況に適しています。 | 表層を狙う釣りや、アクティブなチヌの捕食に対応する際に向いています。 |
ノーマルギア | 巻き取り速度と力のバランスが良く、多様な釣りスタイルに対応できます。 | 中層や浅場を狙う際に適しています。 |
チニングにおすすめのギア比
チニングでは、ポッパーやペンシルを使った表層の釣りから、ミノーやシンキングペンシルを使った中層の釣り、ワームを使った底の釣りまで様々な釣り方があります。
狙う場所 | ギア比 | ルアーの種類 | 特徴 |
---|---|---|---|
表層 | ハイギア | ポッパー・ペンシル | 手返しを重視して素早くルアーを回収 |
中層 | ノーマルギア | ミノー・シンキングペンシル | 万能で使いやすく幅広い釣り方に対応できます。 |
底(ボトム) | ローギア | ワーム | スローな引きが求められる状況にに最適 |
初心者には万能なノーマルギアをおすすめします。ローギアでは巻き取り速度が遅く、ハイギアでは巻き取り力が不足することがあるため、ノーマルギアが最もバランスが取れており、様々な状況に対応しやすいです。
チニングにおいては、スローリトリーブが求められるため、ノーマルギアが最適です。
チニングリールの糸巻き量
チニングリールは適切な糸巻き量を選ぶことで、効率的な釣りを楽しむことができます。ここではスピニングリールとベイトリールそれぞれの糸巻き量について詳しく説明します。
スピニングリールの糸巻き量
糸巻き量の目安 スピニングリールの糸巻き量は、リールの番手や使用するラインの種類によって異なります。チニングでは、一般的に以下の糸巻き量が推奨されます。
番手 | PEライン | ナイロンライン |
---|---|---|
2000番 | 0.6号/150m | 2号/100m |
2500番 | 0.8号/200m | 3号/150m |
3000番 | 1号/200m | 4号/150m |
これらの糸巻き量は、リールの性能や釣り場の条件に合わせて調整する必要があります。広いエリアで遠投が必要な場合や、大物狙いの場合は多めに巻いておくと安心です。
ベイトリールの糸巻き量
糸巻き量の目安 ベイトリールの糸巻き量も、リールのサイズや使用するラインによって異なります。以下に一般的な糸巻き量の目安を示します。
番手 | PEライン | ナイロンライン |
---|---|---|
50番クラス | 0.6号/100m | 2号/80m |
100番クラス | 0.8号/150m | 3号/120m |
3000番 | 1号/200m | 4号/150m |
ベイトリールの場合、キャストの頻度やリトリーブの速度に応じて、適切な糸巻き量を選ぶことが重要です。 糸巻き量の調整とメンテナンス 適切な糸巻き量の調整 糸巻き量が多すぎるとキャスト時にバックラッシュ(糸絡み)が発生しやすく、少なすぎるとキャスト距離が短くなります。糸巻き量は、リールスプールの縁から1~2mmほど下げた位置に合わせるのが一般的です。
メンテナンス 糸の劣化を防ぐため、定期的なメンテナンスが必要です。釣行後はラインを軽く水洗いして塩分や汚れを落とし、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。また、ラインの巻き替えも定期的に行うことで、最適な状態を保つことができます。
チニングリールのおすすめスピニングリール
シマノ アルテグラ
シマノのアルテグラ[ULTEGRA]は、最新技術を搭載し、巻き、キャスト、耐久性の基本性能を大幅に向上させたスピニングリールです。
マイクロモジュールギアII、ロングストロークスプール、サイレントドライブ、Xプロテクトなど、上位機種の機能を惜しみなく採用。これにより、釣りのパフォーマンスを一段と高めます。
HAGANEギアやCI4+素材により、リールの剛性と耐久性が向上。X-SHIPシステムでパワー伝達が効率化され、滑らかな巻き心地を実現。Gフリーボディ設計により、リールの重心が手元に近づき、キャストの疲労が軽減されます。これらの機能が一体となり、初心者からベテランまで、すべてのアングラーが満足できる1台です。
シマノ ストラディック
シマノのストラディックは、シマノのフラッグシップモデルの先進技術を搭載し、大幅に進化したスピニングリールです。
ギアの耐久性を大幅に向上させるインフィニティクロス、パワフルな巻き上げを実現するインフィニティドライブ、ライントラブルを抑制するアンチツイストフィン、そして過酷な状況下でのファイトをサポートするデュラクロスが装備されています。
これにより、釣りのパフォーマンスが飛躍的に向上し、最高の釣りを楽しむことができます
シマノ ツインパワー
シマノのツインパワーは、スピニングリールの象徴ともいえる信頼性と耐久性を誇ります。このモデルは、フィールドでの実践を重視し、常に過酷な条件下でのパフォーマンスを追求してきました。ツインパワーは、質実剛健を体現し、あらゆる状況でアングラーに安心感を提供します。
ツインパワーの魅力は、その一貫した信頼性と使い込むほどに増す操作性にあります。どんな環境でも動じない剛性と、手に馴染む使いやすさが、アングラーとの強固な絆を築きます。このリールは、フィールドでの数々の挑戦を支え、成功を重ねるたびにその価値を実感させてくれます。
ダイワ フリームス
ダイワの次世代リール「フリームス」は、ZAION V製ボディとエアローターの採用により、軽量化と高い剛性を両立させた画期的なモデルです
新たに開発されたカーボンハイブリッド樹脂「ZAION V」は、金属を凌駕する軽量性と強度を実現し、多くのリールに搭載可能なバーサタイル性を持ちます。これにより、釣りのパフォーマンスが劇的に向上します。
ダイワ カルディア
21CALDIAは、ダイワが誇る最新技術を詰め込んだスピニングリールです。
2500番手の自重はわずか190g(FC LT2500Sモデルは180g)でありながら、大口径ギアを搭載。
ZAION V素材とモノコックボディの採用により、軽量性と強靭さを兼ね備えエアローターとタフデジギアが生み出す滑らかな回転で、釣りの楽しさをさらに引き出します。
ダイワ セルテート
24CERTATEは、すべてのアングラーのために設計されたスピニングリールです。
快適な操作性と確かな剛性を兼ね備え、長時間の釣行でも疲れにくく、信頼性が高くどのようなシーンでも使える1台。
ダイワの最新技術「エアドライブデザイン」を搭載し、軽やかな操作性と高感度の巻き心地を提供。さらに、ライントラブルを大幅に軽減し、あらゆる状況でパフォーマンスを最大限に発揮します。ストレスなく釣りを楽しみたい方におすすめのスピニングリールです。
チニングリールにおすすめのベイトリール
シマノ SLX
NEW SLXは、新たに搭載されたMGLスプールⅢにより、低弾道で軽量ルアーを打ち込む能力がさらに向上しました。
SLX MGLが玄人に愛された理由のひとつであるそのキャスト性能を、新型SLXはさらに高めています。ブレーキシステムには無段階調整が可能なSVSインフィニティを採用し、ベストセッティングが簡単に決まります。
さらに、クラス初のサイレントチューンを搭載し、キャストフィールも向上しました。堅牢なHAGANEボディと耐久性に優れたカーボンクロスワッシャを備え、大型魚との戦いにも抜かりはありません。
シマノ アルデバラン BFS
アルデバランBFSは、軽量ルアーを水面に這うような低弾道でキャストできる、ベイトフィネスの最先端リールです。
新設計のマグネットブレーキ「FTB」により、ブレーキセッティングの幅が広がり、軽量ルアーでも思いのままにキャスト可能。
1gクラスの超軽量ルアーを正確にストラクチャーの奥深くまで送り込むことができます。さらに、低慣性マグナムライトスプールⅢの搭載で、スムーズで安定したキャストフィールを実現。
エキスパートのための高精度なフリップキャストが可能となり、あらゆる釣り場でのパフォーマンスを引き上げます。
ダイワ ソルティスト TW PE SPECIAL
SALTIST TW PE SPECIALは、ソルトでのPEベイトキャスティングに特化した新しいリールです。
これまでベイトリールでのPEライン使用に不安があったアングラーでも、安心して「振り切る」ことが可能です。ライン放出性が高い「TWS」とPE専用のセッティングを施した「PE専用スプール」により、トラブルなくキャストを楽しめます。
HYPERDRIVE DESIGNで基本性能も向上し、ソルトでの幅広いシーンに対応します。サイズは80/100/300で展開し、全国の様々な魚種に対応可能。PEベイトキャスティングを楽しみたい方に最適なリールです。
ダイワ SILVER WOLF SV TW PE SPECIAL
SILVER WOLF SV TW PE SPECIALは、チニングアングラー待望のPE対応力を備えたベイトリールです。
チヌの警戒心をかわし、自然なルアーアクションを実現するために、細いラインでの高い飛距離と正確なキャストを提供します。
ハイレスポンスな釣りを追求するために設計されたこのリールは、最新のテクノロジーと堅牢な構造を融合させ、あらゆる釣り場でのパフォーマンスを最大限に引き出します。
チニングリールの番手・ギア比糸巻量の選び方のまとめ
チニングリールの選び方について、番手、ギア比、糸巻き量のポイントを詳しく解説しました。適切なリールを選ぶことで、釣りの快適さと釣果が向上します。特に初心者には、操作が簡単で汎用性の高いスピニングリールがおすすめです。
リールの番手や糸巻き量は、釣りのスタイルやターゲットに応じて調整しましょう。
適切なメンテナンスを行うことで、リールの性能を最大限に引き出し、長く楽しむことができます。この記事を参考に、自分にぴったりのチニングリールを見つけて、クロダイ釣りを存分に楽しんでください。