アオリイカ釣りは、春と秋冬の2シーズン楽しむことができるからとても人気の高い釣りですが、その中でもティップランエギングは、特に感度と繊細な操作が求められる独特の釣法です。
特に秋から冬にかけては、大型のアオリイカが釣れるシーズン。この時期には、夏に生まれたアオリイカが成長し、10月から12月にかけて大物のチャンスが増えます。
数も釣れやすく、特に冬にかけての冷え込みが始まると、サイズの大きい個体を狙うことが可能です。 このシーズンを逃さず、効率的にアオリイカをキャッチするには、適切なロッド選びが非常に重要です。ティップラン専用のロッドは、
アオリイカの微妙なアタリを捉えるために設計されており、その特性が釣果を大きく左右します。
この記事では、ティップランロッドの選び方とおすすめモデルについて詳しく解説していきますので是非参考にしてください。
ティップランとは?
ティップランとは、主に船やボートからアオリイカを狙うエギングの一種です。
ティップランの特徴は、穂先(ティップ)に現れる微かなアタリを敏感に感じ取り、アオリイカを効率的に釣ることができることです。
通常のエギングが岸からのキャスティングに対して、ティップランでは船の流れに任せてエギを沈め、常にテンションを保ちながらアオリイカを誘います。
ティップラン専用のエギを使用することが多く、船の移動速度や水深に応じてエギの重さを調整することで、効率よくアオリイカを狙うことができます。
また、ティップランでは、ロッドの感度が非常に重要です。
アオリイカのアタリは非常に繊細で、わずかな変化が穂先に表れるため、その変化を逃さずに捉えるための専用ロッドが欠かせません。
ティップランロッドの選び方
ティップランエギングを成功させるためには、専用のロッド選びが非常に重要です。
以下では、ロッドの「長さ」「硬さ」「自重」について解説します。これらの要素は、感度や操作性に直接影響するため、慎重に選ぶ必要があります。
1. 長さ 理想的な長さは7.0~7.6フィート前後
ティップランロッドの長さは、操作性と感度のバランスを考慮して選ぶ必要があります。
特に船上で行うティップランエギングでは、長すぎるロッドは取り回しが難しく、逆に短すぎると微妙なアタリを捉えにくくなります。
おすすめの長さは7.0~7.6フィートです。この範囲であれば、操作性と感度の両方をバランスよく保つことができます。
また、船上での取り回しの良さが重要なため、この長さを基準に選ぶことが一般的です。
長めのロッドは、遠投や船からの距離を保ちたいときに有利ですが、ティップランではそこまで長いものは不要です。
2. 硬さ ML(ミディアムライト)~M(ミディアム)の硬さが最適
ティップランロッドの硬さも、アオリイカの微妙なアタリを感じ取り、しっかりとフッキングさせるために重要な要素です。
一般的に、ティップが柔らかすぎると感度が落ち、硬すぎると逆にアタリを弾いてしまいます。
ティップランでは、ティップが繊細かつ、ロッドのバット部分がしっかりしていることが大切です。
ML(ミディアムライト)からM(ミディアム)クラスの硬さが推奨され、これによって繊細なアタリを感じながらも、バットのパワーで大物のアオリイカをしっかりと引き寄せることができます。
ロッドが硬すぎるとエギを操作しにくく、アオリイカのアタリを逃しやすくなるため、適度な硬さが必要です。
3. 自重 軽量でバランスの取れたロッドがベスト
ティップランでは、長時間手持ちでロッドを操作するため、軽いロッドを選ぶようにしましょう。
ロッドが重すぎると、疲労が溜まりやすく、繊細なアタリを感じ取る感度も低下します。
1日中釣行を楽しむ場合、軽量ロッドが疲れにくく、快適に釣りを楽しむことができます。
ただし、軽量であることに加えて、全体のバランスが取れていることも大切です。
ティップランでは、ロッド全体の感度や操作性が求められるため、軽いだけではなく、適度な剛性と強度を持つバランスの良いロッドが最適です。
軽さと強さ、両方を兼ね備えたロッドを選ぶことで、長時間の釣りでも快適にティップランを楽しむことができます。
ティップランエギングに興味を持ったら、ぜひこちらのティップランエギングの詳細ページをチェックしてみてください。
ここでは、ティップランエギングの基礎から応用まで、わかりやすく解説されています。初心者でも始めやすいテクニックや、エギングの楽しさを最大限に引き出すコツが満載です。
ティップランロッド初心者におすすめ5選!
シマノ セフィア BB ティップエギング R-S70ML-S
シマノの「セフィア BB ティップエギング R-S70ML-S」は、これからエギングに取り組みたい方に最適なロッドです。
わずか96gという驚きの軽さは、長時間の釣行でも疲れにくく、快適に釣りを続けることができます。
エギングでは、繊細な操作が求められますが、このロッドはハイパワーX構造を採用し、ロッドのネジレを抑えて正確なキャストやジャークを実現。
アオリイカの微細なアタリも逃さず捉える高感度ティップが、釣果に直結します。
さらに、スタイリッシュなデザインと持ちやすいグリップで、見た目にも操作性にもこだわりを感じられる一品。
初心者から中級者まで幅広いアングラーに対応でき、エギングの世界をさらに楽しませてくれること間違いなしです。
ダイワ EMERALDAS X BOAT 70MLS-S
ダイワ「エメラルダス X BOAT 70MLS-S」は、エギング初心者から中級者まで満足できるボートエギング専用ロッドです。
わずか85gという軽さが最大の魅力で、長時間の釣りでも手首への負担を最小限に抑えます。
この軽さにより、繊細なジャークやキャストがスムーズに行え、アオリイカを狙う際の操作性が抜群です。
また、独自のX45構造によりロッドがブレにくく、正確なキャストと強力なフッキングが可能。潮の流れが速い場面でも、しっかりとエギをコントロールできます。
さらに、視認性に優れたシルバー塗装のカーボンソリッドティップが、微細なアタリも見逃さず、感度の高い釣りを実現します。
このロッドは、小型ボートや乗合船でのティップランエギングに最適で、どんなフィールドでも最高のパフォーマンスを発揮します。初めてのボートエギングでも、これ一本で様々なシーンに対応可能です。
メジャークラフト 「三代目」クロステージティップラン CRXJ-S682ML/TE
メジャークラフトの「三代目クロステージ ティップラン CRXJ-S682ML/TE」は、ティップランエギングに挑むアングラーにとって、パフォーマンスとコストパフォーマンスの両方を兼ね備えたおすすめできる1本です。
水深80mまで対応可能なこのロッドは、最大75gのエギにもしっかり対応できるため、深場のアオリイカを狙う釣りに最適です。
ソリッドティップの高感度により、イカの繊細なアタリを逃さずキャッチでき、デカイカとのバトルでも安心の強度を持っています。
さらに、クロスフォース製法を採用したトルクフルなブランクは、強烈なジェット噴射にも対応可能で、モンスタークラスのイカにも立ち向かえる設計です。
富士工業製のガイドによって、軽量ながら信頼性の高い操作性を実現。これにより、釣行中のストレスを軽減し、快適に釣りを楽しめます。
バレーヒル レトロベーシック ティップラン RBS-64TR
バレーヒルの「レトロベーシック ティップラン RBS-64TR」は、ティップランエギングに特化したロッドで、6.4フィートの全長と91gという軽量設計が特徴です。
このロッドは、狭いボート上でも扱いやすく、特にプレジャーボートや乗り合い船での釣りに最適です。
また、最大60gのエギやPEライン0.3〜0.6号まで対応しているため、幅広い釣り場での活用が可能です。
ロッドのティップには、繊細なアタリを逃さないカーボンソリッドが採用されており、深場での釣りでも、アオリイカの微妙なアタリをしっかりキャッチできる高感度を実現しています。
バット部分の強度も高く、キロアップのアオリイカとのファイトでも確実に対応できる設計です
オーシャンフィールド ティップラン OFRS-67M/610ML-STip
アブガルシアの「オーシャンフィールド ティップラン OFRS-67M/610ML-STip」は、エントリーアングラーにも適したティップラン専用モデルでありながら、非常に高い性能を誇ります。
このロッドは、ティップが異なる2種類(ミディアムとミディアムライト)のセッティングが可能で、状況に応じて使い分けられるのが大きな特徴です。
Fuji製のニューコンセプトガイドが採用されており、耐久性と軽量性を兼ね備えています。
また、アブガルシア独自のXカーボンテープラッピングにより、ロッドのネジレを防止し、トルクを向上させることで、安定した操作性を実現しています。
全長6.7フィートで、軽量設計(自重100g)のため、長時間の釣行でも疲れにくく、プレジャーボートや乗り合い船での使用にも最適です。
ティップランロッドの最高峰は?
ティップランロッドの選び方に迷っている方や、より上質なロッドを求めている方におすすめしたいのが、こちらの記事です。
この記事では、ティップランロッドの中でも特に「最高峰」と言えるモデルが詳しく紹介されています。
通常のロッドとは一線を画す、プロ仕様の高感度と操作性を兼ね備えたロッドが揃っており、上級アングラーにとって理想的な選択肢を提案しています。
ティップランエギング用のエギ選びも大切!
ティップランエギングで使用するエギは、釣果に大きく影響します。
選ぶエギの重さやカラー、沈下速度など、釣り場の状況に合わせた最適なエギを使用することで、より多くのイカをキャッチすることができます。
ティップランエギの選び方に関して、エギの特長や選び方のポイントを詳しく解説した記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
他のロッドでティップランに代用できるロッド
ティップラン専用ロッドが最適ですが、他のロッドでも代用できる場合があります。以下は、代用可能なロッドについて解説します。
- イカメタルロッド は代用可能!
イカメタルロッドは、繊細なアタリを捉えるための設計がされており、ティップランにも適しています。穂先の感度が高く、軽量なため操作性も良好です。ただし、アオリイカ特有の「押さえ込むアタリ」には若干の違和感がある場合がありますが、ティップランでも十分に使用できます。 - スーパーライトジギングロッド ある程度代用可能!
スーパーライトジギングロッドは軽量で操作性も高いため、ティップランでも扱いやすいです。しかし、アタリを捉える感度は専用ロッドほど高くないため、繊細なアタリを逃す可能性があります。それでも、軽めのエギを使う場合や、感度に妥協できるならば十分に代用可能です。 - タイラバロッド 種類により代用可能
タイラバロッドは、アタリを捉えつつ、引きの強い魚を扱うために設計されています。そのため、ティップランでもある程度感度を活かして使用可能です。特に、柔軟なティップを持つモデルはアタリをしっかり感じ取り、エギ操作もスムーズに行えるため、代用に向いています。
それぞれのロッドにはメリットがありますが、やはりティップラン専用ロッドが最も効果的にアオリイカのアタリを捉えることができるため、専用ロッドを選ぶことをおすすめします。
ティップランロッドの選び方のまとめ
ティップランロッドを選ぶ際には、長さ、硬さ、自重の3つのポイントが釣果に大きく影響します。
まず、ロッドの長さは7.0~7.6フィートが操作性と感度のバランスが良く、船上での取り回しも容易です。次に、硬さはMLからMクラスが最適で、穂先の繊細さとバットの強度を兼ね備えているものがアオリイカの微細なアタリを確実に捉えます。
そして、自重は軽量であることが重要ですが、軽さだけでなく、ロッド全体のバランスが取れていることも大切です。
これらの要素を考慮することで、ティップランエギングに最適なロッドを選ぶことができ、長時間の釣行でも快適に楽しみながら釣果を上げることができますよ!
ティップラン用リール選びも大切!
ティップランに最適なスピニングリールの選び方については、こちらのページで詳しく説明されています。
リールの番手やギア比、ハンドル形状など、ティップランに適したリールの選び方が分かりやすく紹介しています。
特に、軽量リールのメリットや、エギング用リールとの違いについての解説もあるので、ぜひ参考にしてみてください。