釣れている人と同じように巻いているはずなのに、自分だけアタリがない。
タイラバをしていれば、そんな場面に出くわすことは珍しくありません。
タックルに問題があるわけでもないし、釣り方も大きく間違ってはいない。
けれど、なぜか結果がついてこない。そんな違和感を抱えている人は意外と多いんです。
実は、釣れない原因は“やっていることが間違っている”というより、“無意識に選んでいる判断”にあることがほとんど。
しかもそれが、良かれと思ってやっていることだったりするからやっかいです。
この記事では、タイラバで釣果が伸び悩んでいる人がやりがちな行動を5つ取り上げていきます。
もし当てはまるものがあれば、それが次の一匹を手にするきっかけになるかもしれません。読み終える頃には、次の釣行で試してみたいことがきっと見つかるはずですので、ぜひ参考にしてください。
タイラバで釣れない人がやりがちな5つのNG行動
「ちゃんと底を取ってるし、巻き方も間違ってないつもりなのに、なぜか釣れない」
そんな違和感を抱えたまま、モヤモヤした釣行を繰り返していませんか?
実は、結果が出ないときこそ“無意識にやってしまっているクセ”に原因があるケースが多いんです。
しかも厄介なのは、それが正しいと思い込んで続けていることだったりすること。
ここでは、釣果が伸び悩んでいる人がやりがちなNG行動を5つに整理しました。
どれか一つでも心当たりがあれば、それが改善のヒントになります。
次の釣行に向けて、まずは自分の釣りを見直すところから始めてみてください。
1.着底があいまい?タッチ&ゴーができていない
タイラバでは「底を取ったらすぐ巻く」という基本動作――いわゆる“タッチ&ゴー”が、実は釣果を大きく分けるポイントになります。
着底のタイミングがズレたり、巻き始めまでに間が空いてしまうと、せっかく魚が反応していてもチャンスを逃してしまうことがあるんです。
実際、釣れている人ほど“底取り”と“巻き出し”のリズムがとても安定しています。
一方で、うまくいっていない人は以下のような動きになってしまいがちです。
- 着底したかどうかが曖昧で、巻き出しが遅れる
- 底を取ったあとに間を置きすぎて、食わせの間がズレる
- フォール中にアタリがあると、つい即合わせしてしまう
- リールを巻く前にロッドで煽ってしまい、タイミングを崩す
こうした細かな“ズレ”が積み重なると、見えてくるはずのアタリが出なくなり、「今日は反応が薄いな…」という印象で終わってしまうんですよね。
まずは、着底をしっかり感じて、間を空けずに巻き始めるという一連の動作を意識するだけでも変化が出ます。
フォールでアタリが出たときも、ぐっと我慢してそのまま巻きで食わせにいくことが、結果につながることも多いです。
2.巻きスピードにムラがあると、アタリは遠くなる
タイラバは“ただ巻くだけの釣り”だと思われがちですが、実際には「どれだけ一定の速度で巻けるか」が釣果に直結します。
ムラのある巻き方は、魚が追ってきたときの違和感に繋がりやすく、バイトに持ち込めない原因にもなります。
特に初心者ほど、手元にアタリが出たときに反応してしまったり、意識してないところで巻きスピードが速くなったり遅くなったりしてしまう傾向があります。
これは魚から見れば、ネクタイの動きが急に変化するということ。結果、見切られてしまうパターンが多くなるんです。
たとえば、こんな動きには要注意です。
- ロッドの先で巻いている感覚になっていて、手元のスピードが一定にならない
- アタリがあった瞬間に緊張して巻きが止まる
- ヘッドの重さや水深の変化に合わせて巻きスピードを調整していない
こういったミスがあると、たとえ魚が追ってきていても食い切れずに終わることが増えてしまいます。
逆に言えば、「ずっと同じ速度で、ブレずに巻く」ことができれば、それだけで釣れる確率はグッと上がるということ。
3.巻きスピードを安定させるには、軽く力を抜いて、リズムで巻くこと。
もしカウンター付きのリールなら、巻き速度表示を活用するのも有効な方法です。
ネクタイやヘッドを変えないまま、何度も同じパターンを繰り返している
釣れない時間が続いても、ヘッドもネクタイもそのまま──そんなとき、実は魚の目には“見飽きたルアー”になっているかもしれません。
タイラバはシルエットや波動のわずかな違いで、反応がガラッと変わる釣りです。
にもかかわらず、ひとつのパターンを信じて引っ張りすぎると、チャンスを逃してしまうこともあります。
たとえば、こんなケースに覚えがある人もいるはずです。
- 朝から同じネクタイ、同じカラーで釣っている
- ヘッドの重さや形状を変えず、フォールスピードが単調になっている
- 周りが釣れているカラーやシルエットに気づいても、自分の仕掛けを変えていない
反応がないときこそ、変化を入れて“スイッチ”を探ることが大切です。
色・シルエット・フォールスピード、それぞれがアタリに繋がる“きっかけ”になる可能性を持っています。
特に、潮の速さが変わったときや、隣のアングラーにだけアタリが集中しているときは、仕掛けの再調整を意識してみてください。
「そのうち食うだろう」は、結果として何も起きないまま終わるパターン。
小さな変化を面倒がらずに試せるかどうかで、後半の釣果は大きく変わってきます。
一定の巻きスピードを維持するには、リールの使いやすさも大切です。
「どんなリールがタイラバに向いているのか知りたい」という方は、
【釣れる人が使う!タイラバにおすすめのリール5選】で、選び方と理由を詳しく解説しています。
4.カウンターを付けているだけで、使いこなせていない
カウンター付きのリールを使っていても、「水深が分かるだけ」になっていないでしょうか。
確かに、着底や巻き上げの距離が数値で見えるのは便利です。
でも、本当に釣れている人はその情報を“釣りの組み立て”にしっかり活かしています。
たとえばこんなこと、ありませんか?
- 着底の数字だけを確認して、巻く深さは毎回バラバラ
- ヒットレンジが分かっても再現せず、なんとなくの巻きで終わっている
- どのレンジでアタリが出たのか把握しないまま、流し終わっている
カウンターの数字は、釣りを“感覚”から“再現性”に変えるヒントです。
たとえば「着底から10巻きでアタリが出た」とわかれば、次の1流しでも同じレンジをしっかり狙える。
反応が出る水深が絞れれば、無駄な巻き取りや探りも減って効率が上がります。
とくに渋い日にこそ、数字が教えてくれる情報は貴重です。
“なんとなく”で終わらせずに、「ヒットした深さ」「反応が出た巻き数」を記憶して、次のチャンスにつなげてみてください。
とはいえ、「カウンター付きって本当に必要なの?」と感じている人も多いはず。
実際のところ、“あり派”と“なし派”で意見が分かれるのも事実です。
【タイラバのリール選び|カウンター付きにすべき?あり派・なし派の本音と選び方】では、
メリット・デメリットを整理しながら、どんな人に向いているかを詳しく解説しています。
5.「今日は渋い」で終わらせてしまう人は、次も釣れない
釣れない日が続くと、「今日は渋かった」で片づけたくなるものです。
でも実際に釣果を出している人は、そんな状況でも“何かを変える”ことをやめていません。
潮が悪い、活性が低い、周りも釣れてない。
そういう日でも釣ってくる人がいるのは、たまたまじゃないんです。
釣れる人ほど、釣れないときにこそ試している。
ネクタイを変える、ヘッドを軽くしてみる、フォールを調整してみる──反応がない時間を“無駄”にせず、次につながるヒントを拾い続けているんです。
一方で、最初の1時間で釣れなければ諦めモードになり、流しのたびにただ巻いているだけ──そんな姿勢では、釣果はついてきません。
とくに最近では、「思ったより釣れない」と感じて釣り自体をやめてしまう人も増えてきました。
でもそれって、うまくいかない時こそ“自分の釣り”を育てるチャンスを逃しているということ。
「渋いから今日は終わり」ではなく、「渋いなりにやれたことがあるか?」
そこを考えて釣りを続けられる人が、最終的に“釣れる側”へと変わっていきます。
小さな見直しが、大きな釣果の差を生む
「タッチ&ゴーができていない」「巻きスピードが不安定」「仕掛けを変えない」「カウンターを使いこなせていない」「今日は渋いで終わらせてしまう」
これら5つの行動は、どれも釣果を遠ざける原因になり得ます。
ただし、どれも気づけば改善できることばかり。
まずは一つ、次の釣行で意識するだけでも変化が現れるはずです。
「どうしてあの人は釣れるんだろう?」と思ったことがあるなら、次は【釣れる人の特徴とその考え方】もチェックしてみてください。
違いが分かれば、自分の釣りに取り入れられるヒントがきっと見つかります。次の釣行では、きっとこれまでとは違う反応が得られるはずですので是非できることから試してみてください
「どうしてあの人は釣れるんだろう?」と思ったことがあるなら、次は【釣れる人の特徴とその考え方】もチェックしてみてください。