リールが増えてくると、次に気になってくるのが「どう保管するか」ではないでしょうか。
高価なリールをむき出しのまま放置しておくと、ホコリや傷、湿気で劣化してしまうリスクもあります。
そんな時に役立つのが「リールケース」です。
リールケースがあれば、釣行時の持ち運びも安心。
複数のリールをまとめて収納したり、自宅で安全に保管することができるため、1つ持っておくと非常に便利です。
ただし、リールケースにはサイズや収納力の違いがあるため、適当に選んでしまうと「リールが入らない」「しっかり保護力ができない」といった失敗につながることもあります。
この記事では、釣種や使い方に応じたリールケースの選び方と、おすすめ製品をわかりやすく解説します。
スピニング・ベイト・電動リールまで幅広く対応したモデルを紹介していますので、自分のリールにぴったり合う1台をぜひ見つけてください。
リールケースは必要?選ばれている理由と用途別の活用シーン
リールケースは、ただ保管するための道具ではありません。
大切なリールを移動時の衝撃・雨・ホコリから守るために、多くの釣り人に使われています。
とくに最近は、複数のリールを使い分ける人が増えており、現場での「出し入れのしやすさ」や「収納のしやすさ」に注目が集まっています。
リールケースが活躍する場面は以下のとおりです。
- 自宅保管:湿気やホコリを防ぎ、劣化リスクを軽減
- 車載収納:移動中の振動や衝撃からリールを保護
- 遠征釣行:複数台をまとめて持ち運び、現地でスムーズにローテーション可能
- オフシーズン保管:使わない間も傷や変形を防げる
市販リールには専用カバーが付属していないことも多く、「とりあえずタオルで包んでいる」「そのままバッグに入れている」という声も少なくありません。
しかし、むき出しでの持ち運びは破損や塩害の原因になりやすく、実はかなりリスクが高いです。
だからこそ、「まだ使えるリールを長く使い続けたい」なら、早めに専用ケースでの保管を検討することが大切です。
リールケースの選び方|失敗しないためにチェックすべき3つのポイント
リールケースは「入ればなんでもいい」というわけではありません。
自分のリールに合っていないと、収納できなかったり、保護力が不足して傷や故障の原因になることもあります。
そこで、購入前に必ずチェックしておきたいポイントを3つに絞って解説します。
①リールのサイズ(番手)とケースの対応寸法を確認
リールには1000番〜8000番などさまざまなサイズがあります。
当然、ケースもそれぞれのサイズに対応して設計されているため、「入らなかった…」という失敗を避けるためにも番手の確認は必須です。
とくに注意したいのは以下のパターンです。
- スピニングリール:1000〜2500番は小型モデル向けケースが適正
- 3000〜5000番以上:やや大きめのケースを選ばないとキツくなる
- ベイト・電動リール:ハンドルが干渉しやすいので、専用設計がベター
また、ハンドルを付けたまま収納できるかも使い勝手に直結するため、可能であればその点も事前に確認しておきましょう。
②収納台数と形状で選ぶ|単体 or 複数収納かを明確に
ケースには、1台だけを収納するコンパクトタイプから、複数のリールをまとめて持ち運べる大型モデルまであります。
用途によって使い分けると便利です。
- 持ち運び重視:1台収納タイプ(軽くてかさばらない)
- 遠征・車載:2〜4台収納タイプ(仕切り付きが便利)
- 自宅保管:スタッキングしやすい形状が便利
釣行時の荷物を整理しやすくするなら、持ち運びやすい形状+ファスナーの開け閉めがスムーズなモデルを選ぶとストレスが減ります。
③保護性能をチェック|クッション性・防水性・耐衝撃性
収納力やサイズだけでなく、リールを守る「保護性能」も選び方の重要な基準です。
以下の点を目安にチェックしてみてください。
- クッション性:リールがぶつかった時の衝撃を和らげる(クロロプレン素材が◎)
- 防水性:濡れた手で触れても安心。海水からの劣化防止にも有効
- 耐久性:ファスナーの耐久性やケースの縫製も地味に大事
とくに高価なリールや電動リールを保護したい場合は、最低限のクッション性と耐水性はあったほうが安心です。
目的別に厳選!おすすめリールケース13選
リールケースとひと口にいっても、収納できるリールの番手や保護性能、携帯性など、製品によって特徴はさまざまです。
「釣行時に1台だけ持ち運びたい」「複数のリールを遠征用にまとめたい」「自宅でしっかり保管したい」など、目的に応じて選ぶべきモデルは変わってきます。
ここからは、そうした使い方ごとのニーズに応じたリールケースを13製品に絞って紹介していきます。
それぞれの収納力や特徴を比較しながら、自分の釣りに合ったリールケースを選ぶ際の参考にしてください。
1台収納に便利なコンパクトモデル(スピニング・ベイト兼用あり)
ダイワ ネオリールカバー CV-S/CV-M/CV-L/CV-LL(ベイト・電動リール用)
「大事なリールをしっかり守りたい」
そんな要望に応えるのが、ダイワ純正のベイト・両軸・電動リール専用リールカバーです。
本体素材は、ウェットスーツにも使われるクロロプレンゴム。
柔軟性とクッション性に優れており、リールをしっかり保護しながらもかさばらず持ち運べます。
ハンドルを付けたままでも収納できる設計で、釣行時の着脱ストレスが少ないのも嬉しいポイントです。
特に電動リールは価格も高く、精密な機構を持っているため、移動中の振動や擦れから守るにはこうした純正カバーが最適。
「リールの番手ごとにサイズが選べる」「メーカー純正で信頼できる」
そう感じさせてくれるシリーズなので、保護性能を重視する釣り人には間違いのない選択肢です。
対応サイズ
- CV-S(約12×26cm):ベイト70〜200番、ベイト800〜2000番クラス
- CV-M(約13×32cm):ベイト・両軸200〜400番、電動100番クラス
- CV-L(約19×38cm):両軸20〜60番、電動200〜600番クラス
- CV-LL(約21×50cm):電動800〜1200番クラスの大型リールに対応
ダイワ ネオリールカバー SP-S/SP-M/SP-L(スピニング用)
スピニングリールの持ち運びや保管時に頼れる、ダイワ純正のリールカバーシリーズです。
ネオプレーン(クロロプレンゴム)素材を採用しており、ソフトながら適度な厚みがあり、外部からの衝撃や擦れ傷からリールをしっかり保護してくれます。
このシリーズの特徴は、折りたたみハンドルのスピニングリール専用設計である点。
サイズは3種類用意されており、ライトリグからショアジギング・投げ釣りまで幅広く対応可能です。
カラーはブラックで統一されており、落ち着いたデザインも魅力のひとつ。
「純正でしっかりフィットするリールカバーが欲しい」「持ち運び中のキズや破損を防ぎたい」という人にはぴったりのモデルです。
価格は2,600〜2,800円前後とやや高めですが、信頼性とフィット感は間違いなし。
お気に入りのスピニングリールを長く使いたい人にこそおすすめしたい1枚です。
対応サイズ
- SP-S(約17×25cm):LT1000〜3000番(目安:1000〜2500番)
- SP-M(約19×27cm):LT4000〜6000番(目安:3000〜4000番)、投用25号程度
- SP-L(約23×34cm):LT6000番以上(目安:4500〜6500番)、投用35〜45号
ダイワ ネオリールカバー SPM-SH/SPM-MH/SPM-LH(スピニングリール)
折りたたみハンドルではなく、取り外し式リールを使っている人に最適な純正カバーが、ダイワのSPMシリーズです。
同じネオプレーン素材を採用しており、外部からの衝撃や擦れを軽減。
ハンドルを外して収納することで、コンパクトかつ隙間なくフィットする構造となっており、収納効率を重視する人におすすめです。
特にリールをローテーションで使い分けている人や、ハンドルを外してコンパクトに保管したい人にとっては、このシリーズが最もフィットします。
また、スピニングリールを複数台所有している人にとっても、「無駄な隙間がない=荷物がかさばらない」という点で、遠征釣行にも非常に有効です。
対応サイズ
- SPM-SH(約14×29cm):LT1000〜3000番(1000〜2500番)
- SPM-MH(約16×33cm):LT4000〜6000番(3000〜4000番)、投げ用25号
- SPM-LH(約19×35cm):LT6000番以上(4500〜6500番)、投げ用35〜45号
シマノ リールガード ベイト(ベイト用)
釣行中や移動時に、シマノのベイトリールをしっかり守りたいなら「リールガード ベイト」が最適です。
厚手の合成ゴムが衝撃や擦れからリールを保護し、濡れても外れにくい特殊面ファスナーで、移動中もズレにくい安心構造。
しかも、ロッドにリールを装着したままでもそのまま使えるため、取り外しの手間なく保護が完了します。
リールごとにフィット感を重視した専用設計で、シマノ製のベイトリールとの相性は抜群。
複数リールの保管や運搬を考えるなら、タグを付けて管理できるループも便利です。
「雑に扱えないけど面倒なのもイヤ」という人ほど、使ってよかったと感じるアイテムです。
サイズ別対応リール
- Sサイズ:非円形・円形 #200以下
- Mサイズ:非円形(カウンター付き)#100〜300、円形 #300〜400/#1000〜1500
- Lサイズ:円形 #2000〜4000
シマノ リールガード スピニングハンドル取外しタイプ(スピニング用)
シマノのスピニングリールを安全・スマートに保護するなら、「リールガード スピニングハンドル取外しタイプ」がベストな選択肢です。
厚手の合成ゴム素材が衝撃や擦れからリールを守り、ロッドにリールを装着したままでも簡単に装着可能。
さらに、ハンドルを外した際に便利な収納ポケット付きで、保護性能と使い勝手の両立が実現しています。
スピニングリールを複数台使っている方にとって、リールごとにしっかりフィットする専用設計は非常に魅力的。
ハンドルを外して収納したい方にとっては、これ以上ないスマートな保護手段といえます。
サイズ別対応リール
- Sサイズ:スピニングリール #1000〜C5000
- Mサイズ:スピニングリール SW #4000〜SW14000
- Lサイズ:スピニングリール SW #18000〜SW30000
シマノ リールガード(電動リール用)
電動リールは高価なうえに精密機器。だからこそ、移動中や船上での衝撃・水濡れから守る専用カバーは必須です。
シマノの「リールガード(電動リール用)」は、3mm厚のクロロプレンゴム素材を採用。
水に強く、衝撃吸収性にも優れており、安心して電動リールを収納・保護できます。
ロッドにセットしたまま装着できる設計で、コードを付けたままでも対応可能。
カウンター部を守る底面プレートや、船縁での接触を防ぐ保護シートも備えており、細部まで配慮された設計が魅力です。
使用時の状態やトラブルまで想定された構造になっており、船縁に立てかけたときの擦れやぶつかりも安心です。
特に電動リールは高額なモデルが多いため、移動時の衝撃からしっかり守りたい人には最適。実用性を考えるなら純正を選ぶ価値があります。
サイズ別対応リール
- Sサイズ:電動リール #200, #600
- Mサイズ:電動リール #800, #1000, #2000
- Lサイズ:電動リール #3000
- XLサイズ:電動リール #4000, #6000, #9000
アブガルシア Abu リールカバー
釣行時の持ち運びや収納時に、手軽にリールを保護したい人にぴったりなのが「Abu リールカバー」シリーズです。
ロッドにセットしたままでも装着できる設計で、現場での利便性に優れており、湿気対策も考慮された使い勝手の良さが魅力。
中でもSP-MULTIタイプは、リールだけでなく小物の収納にも対応し、遠征釣行や車載用としても便利。
必要最低限の保護性を求めるなら、このシンプルな設計がちょうど良いと感じるはずです。
サイズ別対応リール
- LP S:小型ベイト・両軸リール
- LP M:中型ベイト・両軸リール
- SP-MULTI S:小型スピニングリール
- SP-MULTI M:中・大型スピニングリール
保護性能が高いハードケース・高耐久モデル
シマノ セミハードリールガード|遠征や保管に安心のハード系プロテクト
大切なスピニングリールを、衝撃からしっかり守りたい。
そんな人に最適なのが、EVA成型でつぶれにくい「セミハードリールガード」です。
内部バンドでリール本体を固定できる構造となっており、輸送時の振動によるガタつきを抑えます。
さらにハンドル用ポケット付きで、擦れや絡まりも防止。
遠征釣行や車移動の多いアングラーにとっては、安心してリールを預けられる頼もしいケースといえます。
従来のクロロプレン製カバーでは不安な場面でも、セミハードならしっかりと形状を保ち、リール本体をしっかりと保護。
自宅での保管やロッドから外しての持ち運び時に、特に効果を発揮します。
サイズ別対応リール
- Sサイズ:#1000〜C5000
- Mサイズ:SW #4000〜SW #14000
- Lサイズ:SW #18000〜SW #30000
ダイワ セミハードリールカバー(A)
釣行中の衝撃や擦れからリールを守りたいなら、「セミハードリールカバー(A)」が頼れる選択肢になります。
外装には耐久性に優れたEVAフォームを使用し、貝殻のようなセミハード構造で、外からの力をしっかり緩和。
さらに内部にはクッション素材が使われており、大切なリールをやさしく保護してくれます。
外部からの衝撃には硬さで、内部からの擦れには柔らかさで対応する構造は、遠征時や保管中の信頼感に直結。
また、ハンドルや小物もまとめて収納できるため、現場での準備や撤収もスムーズになります。
サイズ別対応リール
- CV-S:ベイトリール #800~2000(#70~200)
- SP-S:スピニングリール LT1000~5000(#1000~3000)
- SP-M:スピニングリール LT6000以上(#4000~6000)、SW4000~6000
- SP-L:スピニングリール 8000以上、SW8000以上、投げ用35~45号
アブガルシア Reel Case 2
スピニングでもベイトでも、まとめてしっかり保護しておきたい、
そんなニーズに応えるのが、アブガルシアの「Reel Case 2」です。
セミハード仕様で衝撃や汚れからリールをガードしつつ、セパレーター付きで内部を自在にレイアウトできる優れた収納ケース。
釣行時のリール持ち運びや自宅での保管整理にも活躍します。
特に遠征や車載時にリールを複数持ち歩く人にとっては、保護と整理を両立できる収納ケースとして重宝する一品。
傷や衝撃が気になる高級リールの保管にも安心感があります。
サイズ別内寸(目安)
- Sサイズ:約 幅16cm × 高さ9cm × 奥行16cm
- Mサイズ:約 幅25cm × 高さ9cm × 奥行16cm
用途に応じてSとMを使い分ければ、電動・スピニング・ベイト問わずスマートに収納できます。
プロックス(PROX) マルチリールバッグ
把手付きのハードボディで、持ち運びも収納もスマートに決まる。
プロックスの「リールケース」は、スピニング・ベイトを問わず使える汎用性と、しっかり守れる保護力が魅力の収納ケースです。
外部からの衝撃を吸収する軽量樹脂に加え、内部にはクッションを配置。
釣行時のリールの持ち運びや、自宅での保管に安心感をもたらしてくれます。
軽さ・強度・使いやすさの3拍子が揃っているため、普段使いのリールバッグとして十分実用的。
とくに複数台持ちの釣行や、収納時の省スペース管理にも役立ちます。
サイズ別対応目安
- Mサイズ:1000番+2000番リールを各1台ずつ収納可能(外寸:W22×D11×H16cm)
- Lサイズ:3000番+4000番リールを各1台ずつ収納可能(外寸:W27.5×D11.5×H19.5cm)
リールケースは“道具を守る”ための必需品。最適な1台を見つけよう
リールは使うときだけでなく、使わない時間も大切に扱いたい道具です。
だからこそ、「どこにどう保管するか」を考えることは、釣りの快適さや道具寿命に直結します。
リールケースを導入することで、自宅でも車内でも釣り場でも、安心してリールを管理できるようになります。
特に最近は、リールを複数使い分ける人も増えており、収納性と保護力を両立したケースの需要はますます高まっています。
収納サイズ、保護性能、出し入れのしやすさ──どれも軽視できないポイントですが、今回紹介した各製品を参考にすれば、きっと自分にぴったりのリールケースが見つかるはずです。
「まだケースを持っていない」という人も、「そろそろ買い替えようか悩んでいる」という人も、ぜひこの機会に検討してみてください。
お気に入りのリールを長く快適に使い続けるために、リールケースは間違いなく、持っていて損のない道具です。
本格的なリールケースとは別に、「とりあえず手軽にカバーしておきたい」「家で保管するだけだからコスパ重視」という人には、セリアの100円リールカバーもおすすめです。
実際に各サイズのリールで使ってみたインプレを以下の記事で詳しく紹介していますので、気になる方はこちらもぜひ参考にしてみてください。
▶︎セリアのリールカバーを徹底インプレ!サイズ感や使用感を紹介。