日中のエギングに比べ、夜に挑戦するナイトエギングは雰囲気も釣り方も大きく変わります。
「夜は本当に釣れるのか?」「昼間とどう違うのか?」と迷う方も少なくありません。
夜はイカが岸に寄りやすく、光や潮の影響を受けやすいなど、昼間とは異なる特徴があります。
その違いを理解して立ち回れば、より安定した釣果につなげることができます。
この記事では、ナイトエギングの特徴や狙いどころ、釣りをする上で意識したいポイントを解説します。
昼間とはひと味違う夜のエギングを楽しむための参考にしてください。
ナイトエギングの特徴と狙いどころ
夜のエギングは、昼間とは違った環境でイカを狙えるのが魅力です。
特に接岸のタイミングや光量の変化が大きく影響し、日中では得られない釣果につながることもあります。
日中は沖に散っていたイカも、夜になると岸近くに寄りやすくなります。港内や足元が有力ポイントとなり、常夜灯の周辺ではベイトが集まるためイカの回遊も増加。
さらに明暗の境目は条件が重なりやすく、効率的に探れるスポットです。こうした場所を重点的に狙うことで、夜ならではのチャンスを活かせます。
夜のエギングで意識したいポイント
暗い時間帯のイカは光やシルエットに敏感に反応します。月夜のように明るい夜はシルエットがはっきり浮かびやすく、逆に月明かりが弱い闇夜では存在感を出しにくくなるため、エギのアピール力が釣果を左右します。
このように光量の違いが釣りやすさに直結するため、状況に応じて適切なエギを選ぶことが大切です。具体的なカラー選びについては後ほど詳しく解説します。
季節による違い
春と秋ではナイトエギングの釣果に大きな違いがあります。
春は産卵を控えた大型が岸に寄りやすく、常夜灯や足元といった近場でも良型に出会えるシーズンといえます。
一方で秋は新子が中心で、夜よりも日中や朝夕の方が活性が高く、釣果につながりやすい状況です。
そのため秋の夜釣りがまったく無駄というわけではありませんが、春ほどの効果は期待しにくく、日中を軸に釣行に出かける方が安定した結果になります。
ナイトエギングの魅力
夜は釣り人の数が少なく、イカへのプレッシャーも軽減されます。
その分イカが安心して行動できるため、捕食のチャンスが増え、活発に回遊する姿を目にすることも珍しくありません。
さらに潮の動きと時間帯を意識して合わせれば、効率的に狙える場面が広がります。
状況がはまれば昼間以上に釣果を伸ばせることもあり、これこそがナイトエギングならではの魅力といえるでしょう。
ナイトエギングでのカラー選び
夜のエギングは、下地や上布の色の選び方ひとつで反応が大きく変わります。
ここからは、ナイトゲームで実績のある下地とカラーの組み合わせを解説していきます。
夜は赤と金の下地テープが基本
ナイトエギングでまず揃えたいのが赤と金の下地です。
赤テープは月夜や澄んだ潮に強く、自然なシルエットを演出してイカに違和感を与えにくいのが特徴です。
一方の金テープは常夜灯や月明かりをしっかり反射し、濁り潮でも存在感を示せる万能型。
この2色を使い分けることで、夜のさまざまな状況に柔軟に対応できるようになります。
暗闇ではグロー下地が有効
常夜灯のない漁港や月明かりの弱い場所では、グロー下地が効果的です。
内部の蓄光によってエギ全体がぼんやりと光り、暗闇の中でもイカに存在を気付かせやすくなります。
赤や金よりも強くアピールできるため、視認性が低い状況では真っ先に試したい下地といえるでしょう。
上布カラーは状況に応じて選び分けよう
下地だけでなく、上布の色も釣果に関わります。
夜光系の白やパールは暗い場面で存在感を際立たせ、イカに気付かせやすいのが特長です。
赤やオレンジはシルエットを自然に見せつつ誘えるため、プレッシャーが少ない夜に効果的。
さらに黒などの濃い色は光量のある場所で影のように映り、他の色で反応が薄いときに試すと成果につながります。
夜のエギングでは、赤と金の下地を基準にしつつ、暗闇ではグロー下地を加え、さらに上布カラーを状況に合わせて選ぶことで釣果の安定感が増します。
下地と上布の組み合わせを意識すれば、さまざまな環境に対応でき、夜釣りのチャンスをしっかりと活かせるようになりますよ!
ナイトエギングで釣果を伸ばす立ち回り方
夜のエギングでは、日中とは違う立ち回りが求められます。
まず意識したいのは、シャクリを控えめにしてフォールで見せることです。
光や潮の変化に反応して寄ってきたイカは、派手な動きよりも自然な落下に抱きつくことが多いため、じっくり見せる時間を作るのが効果的です。
次に狙うべきは常夜灯の明暗です。
光の下に直接エギを通すよりも、明るさと暗さの境目を探った方がイカの警戒心を和らげられます。
特に明るい場所を通過して暗いゾーンに入るタイミングはアタリが出やすい瞬間です。
さらに、夜はポイントを絞って長時間粘るよりも、短時間で反応を確認してランガンする方が効率的です。
群れが入っていればすぐに反応が出ることが多く、出なければ見切りをつけて移動する判断が釣果につながります。
このように、フォールを中心に据えた誘い方と、常夜灯周りの明暗を意識した立ち回り、そしてテンポよく場所を切り替える判断力が、ナイトエギングで安定して釣果を得るためのポイントとなります。
ナイトエギングにおすすめのエギ
夜のエギングでは、光量や潮の状況に合わせてエギを選ぶことが釣果を大きく左右します。
特に赤や金の下地を基準にしながら、夜光や濃色といった上布カラーを組み合わせると効果的です。
ここでは、ナイトエギングで実績のあるエギをいくつか紹介します。
状況ごとの使い分けを意識して揃えておくと、夜の釣行で安定した結果を得やすくなります。
エギ王K 軍艦グリーン(赤テープ)
軍艦グリーンは、エギ王Kシリーズの中でも赤テープを採用したモデルです。
赤テープは月夜や常夜灯のある場面でシルエットを自然に浮かび上がらせ、澄み潮でもイカに違和感を与えにくいのが特長。
そこに深いグリーンの上布が加わることで、強調しすぎないナチュラルな存在感を生み出します。
軍艦グリーンは、常夜灯の下や澄み潮の夜に安心して投げられるカラーです。
派手すぎない赤テープの効果で、スレ気味のイカにも抱かせやすいのが魅力。
しかもシリーズの中でも超定番の人気カラーで、店頭で見つけたら即買いしておきたい一本です。
エギ王K 金アジ(金テープ)
金アジは金テープ下地を持ち、常夜灯や月明かりをしっかり反射するのが特徴。
濁り潮や暗がりの中でも存在感を出しやすく、ナイトエギングで幅広く使える場面が多いカラーです。
さらに上布のアジカラーが自然さを演出し、金テープの反射が力強いアピールを補うことで、イカに気付かせやすいバランスの取れた仕上がりになっています。
金アジは、常夜灯のある港内や潮が濁った状況でまず投げて欲しいカラー。
アピール力とナチュラルさを兼ね備えているので、ナイトエギングで効果を発揮するカラーです。
エメラルダスアモラスジョイント ピンク夜光-ハッスルナイト
アモラスジョイントの中でも「ピンク夜光-ハッスルナイト」は、夜の釣りに強い仕上がりです。
ピンク夜光下地によってエギ全体が柔らかく光り、暗闇の中でも存在感を示しやすいのが特長。
さらにジョイントボディが生む独特の揺らぎが加わり、スレたイカにも抱かせやすい動きを演出します。
ナイトエギングで迷ったときに、まず投げてみたくなるカラーといえます。
ピンク夜光-ハッスルナイトは、常夜灯のない漁港や光量の少ないポイントで特に強さを発揮。
私の最近の一押しカラーで、ナイトエギング用にぜひ試してほしいモデルです。
イージーQ® キャスト 喰わせ ブルー夜光ブルーボイル
喰わせブルー夜光ブルーボイルは、夜釣りで実績の高いブルー夜光下地を採用したモデルです。
下地のブルー夜光が暗闇でぼんやりと発光し、常夜灯のないポイントでもイカに存在を気付かせやすいのが特徴。
さらにブルーボイルの上布カラーが自然な雰囲気を加えるため、派手すぎずナチュラルに誘えるのが魅力です。
暗い状況で「とりあえず投げてみたい」一本であり、特にスレやすい場面でも自然にイカを抱かせやすいカラー。
ナイトエギングのローテーションに加えておきたい、おすすめの実践向けモデルです。
セフィア クリンチ フラッシュブースト ピンクブルーG
ピンクブルーGは、シマノのフラッシュブースト機構を搭載し、内部の反射プレートが微振動で常に光を放ち続ける仕様。
夜光下地により暗闇でも存在感を保ちつつ、ピンクとブルーの上布が光量や水質に応じて見え方を変えるため、イカに強いアピールが可能です。
常夜灯のある港内から月明かりの下まで幅広く対応でき、夜でも効くフラッシュブーストならではの輝きが釣果につながります。
スレ気味のイカにも口を使わせやすく、ローテーションに入れておきたい存在です。
ナイトエギングを楽しもう!
ナイトエギングは、日中とは違う条件の中でイカを狙える魅力があります。
岸に寄りやすい習性や常夜灯に集まるベイトを利用し、赤や金の下地に加えて、真っ暗なエリアではグロー下地を組み合わせることで、安定した釣果につなげやすくなります。
さらに、フォールを意識した誘いや常夜灯の明暗を攻める立ち回りを組み合わせることで、夜ならではのチャンスを活かすことができます。
ポイントを短時間で見切ってランガンする判断も、効率よく数を伸ばすために欠かせません。
昼間にはない攻略法を身につければ、ナイトエギングは新しい楽しみ方として釣行の幅を広げてくれるはずです。