ヒラメ釣りは、ルアー選びで釣果が大きく変わります。
とくにサーフや磯などの広いフィールドでは、飛距離・レンジ・アピール力のバランスが求められますが、ルアーの種類が多すぎて選びきれないという声も少なくありません。
実際には、狙う場所や時期、潮の流れに応じて向いているルアーが異なり、同じ場所でも反応が変わることもあります。
そのため、「どこで・どう釣るか」に合わせた選び方が大切です。
この記事では、よく使われるミノー・ワーム・メタルジグなどを中心に、状況別に使いやすいルアーをピックアップしています。
これからヒラメ釣りを始める方はもちろん、釣果アップを目指す方も、ルアー選びの参考にしてみてください。
ヒラメ釣りで使われるルアーの種類と特徴
ヒラメ狙いでは、釣り場の地形や潮の状況によって適したルアーが変わります。
ここでは、使用頻度の高い代表的な4タイプを紹介します。
ミノー
もっとも汎用性が高く、ヒラメ釣りの定番とされるのがミノータイプです。
しっかりと水を受けて泳ぐため、ただ巻きでも十分なアピールができ、初心者でも扱いやすいのが魅力です。
サーフや磯など広いエリアでベイトを意識した横の釣りに向いており、特に朝夕のマズメ時やベイトが表層〜中層にいるときに強みを発揮します。水深が浅い場所でも使いやすく、波打ち際を丁寧に探るような釣りにも適しています。
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シンキングペンシル
アクションを抑えたナチュラルな動きで、見せて食わせるタイプのルアーです。
水を大きく押さないぶん、違和感を与えにくく、スレた個体にも口を使わせやすいという特徴があります。
スローリトリーブに強く、潮が緩やかなタイミングや、水深のあるサーフ、ベイトが中層〜ボトム付近に溜まっている状況で効果的です。
風や波が穏やかで、他のルアーでは反応がないときに試してみる価値があります。
飛距離やレンジ、アクションの違いで釣果に差が出やすいルアーでもあるため、状況に合ったモデルを選ぶことが重要です。
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メタルジグ
遠投性能に特化し、広範囲を効率よく探ることができるルアーです。
その飛距離は他のタイプと比べても群を抜いており、沖のブレイクラインや深場を狙う場面で欠かせません。
着底後のリフト&フォールや高速巻きなど、さまざまなアクションで誘えるため、アピール力も高めです。
特に低水温期やベイトが深い位置にいるとき、反射的に食わせたいときに活躍します。
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ワーム(ジグヘッドリグ)
柔らかい素材でできたワームは、ナチュラルな動きと食い込みの良さが魅力です。
アピール力よりも食わせ重視で、喰い渋りやプレッシャーがかかった状況に強いルアーとして重宝されています。
ボトム付近をスローに探る展開に適しており、ジグヘッドの重さやワーム形状の組み合わせで幅広い攻め方が可能です。
特に波が高い日や濁りが入ったとき、メタルジグやミノーで反応がない場面でも粘り強くチャンスを作ることができます。
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状況別ヒラメに合うルアーの選び方
ヒラメ釣りでは、地形や季節、潮の状況に応じて使いやすいルアーが変わってきます。
ここでは、よくある4つの場面を例にして、それぞれの場面に合ったルアータイプを紹介します。
サーフエリアで広く探りたいとき
遠浅のサーフでは、広い範囲を効率よく探れることが重要です。
飛距離が出てレンジキープしやすいミノーやメタルジグが適しています。
特に沖のブレイクやカケアガリを狙う場合、着底感が分かりやすいメタルジグが活躍します。
一方で、波打ち際の浅いゾーンにはシャロー対応のミノーが有効です。
マズメ時は回遊も見込めるため、アピール強めのカラーで積極的に攻めるのもおすすめです。
磯場・ゴロタ場を攻めるとき
起伏のあるエリアでは、根掛かりに注意しながら底付近を丁寧に攻める必要があります。
スローに引けるシンキングペンシルや、浮き上がりやすいミノーが扱いやすいです。
また、リアクションを誘いたい場面では、軽めのメタルジグをテンポよく動かすと反応を引き出しやすくなります。
潮流の変化や複雑な地形の影響を受けやすいため、レンジコントロールのしやすさもポイントです。
ベイトが小さいとき・喰いが渋いとき
ヒラメの活性が低いときや、ベイトサイズが極端に小さいときは、シルエットの小さいワームやシンキングペンシルが効果的です。
水押しが弱いぶん違和感を与えにくく、見切られにくいというメリットがあります。
特にプレッシャーがかかっているポイントでは、リアル系カラーやナチュラルアクションのワームでゆっくり誘う釣りが有利になります。
底を切らずにゆっくり通すような攻め方が有効です。
朝夕マズメや潮が動くタイミング
活性が高くなる時間帯は、アピール重視でテンポよく探るのが有効です。
動きが大きく、光や色で存在感を出せるミノーやメタルジグが向いています。
特にメタルジグはリアクションで食わせやすく、活性が高い個体の反応を得やすいです。
明暗の境目や流れの変化が出やすいタイミングでは、斜め方向からの引き方や、レンジを変えながらのサーチが効果を発揮します。
ヒラメ釣りにおすすめのルアー|タイプ別に厳選紹介
ヒラメを狙うルアーにはさまざまな種類がありますが、選ぶべきモデルは「どこで・どう釣るか」によって変わってきます。
ここでは代表的な4タイプ(ミノー・シンペン・メタルジグ・ワーム)から、それぞれ釣果実績のあるモデルを紹介します。
それぞれのタイプには特徴や得意な場面があり、使い分けによって釣果に差が出やすい釣りでもあります。
より詳しく知りたい方は、各ルアータイプの解説記事もあわせてチェックしてみてください。
ミノー|ただ巻きで使いやすい万能ルアー
シマノ サイレントアサシン129F|飛距離重視で広範囲を探れる定番ミノー
遠浅サーフや沖の潮目を狙うときに頼れる、ロングキャスト性能に優れたモデル。
派手すぎないアクションでプレッシャーがかかった場面でも食わせやすく、
広く探りながらもしっかり釣果につなげたいときに使いやすい1本です。
メガバス カゲロウ124F|浅場でじっくり食わせるシャロー特化型
水面直下をスローに引ける設計で、プレッシャーの高い浅場や明暗の境目を丁寧に攻められる1本。
過剰な動きを抑えた“揺らぎアクション”が特徴で、見切らせずにじっくり口を使わせたい場面に適しています。
飛距離やレンジ、アクションにこだわって選びたい方に向けて、
ヒラメ釣りで実績のあるミノーをタイプ別に詳しく紹介しています。
気になる方は以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
シンキングペンシル|ドリフトやスロー誘いに最適
シマノ 熱砂 ドリフトスイマーⅡ 100HS|潮に乗せて自然に喰わせるドリフト特化型
横流れやヨレを活かした“流しの釣り”で真価を発揮するシンペン。
ワイドなウォブンロールとナチュラルなフォールで、警戒心の強いヒラメにも違和感なく口を使わせやすい1本です。
ジャンプライズ ぶっ飛び君 95S|遠投と喰わせを両立した実力派シンペン
ジグ並みの飛距離に加え、ただ巻きでしっかりアクションする構造で、広く探ってもしっかり食わせられるバランス型。
飛ばして喰わせるサーフ攻略の基本が詰まった1本です。
飛距離を出したいときや、ナチュラルに見せて食わせたい場面など、
シンキングペンシルは状況に応じた使い分けが効果を分けます。
気になる方は、タイプごとの特徴やおすすめモデルを紹介した以下の記事もチェックしてみてください。
ヒラメ用シンキングペンシルおすすめ7選|飛距離・レンジ・動きで選ぶ!よく釣れるモデルを紹介
メタルジグ|遠投して広範囲を探れる手返し重視タイプ
シマノ スピンビーム|飛距離と喰わせを両立した定番ジグ
後方重心設計で圧倒的な飛距離を実現しながら、ただ巻きでもしっかりアクションする万能型。
遠浅サーフや濁り潮でも使いやすく、テンポよく広範囲を探れる1本です。
エバーグリーン カプリスキッド|スロー展開でも見切られにくい喰わせ系ジグ
コンパクトなボディが水をしっかり掴み、ナチュラルなヒラ打ちでプレッシャー下でも口を使わせやすい設計。
スローに見せたい場面やベイトが小さいときに効果を発揮します。
サーフで広範囲をテンポよく探りたいときに活躍するのがメタルジグです。
飛距離やフォールスピード、アクションの違いによって向いている場面も変わってきます。
気になる方は、サーフで実績のあるモデルを紹介した以下の記事もチェックしてみてください。
ヒラメ用メタルジグおすすめ7選|サーフ攻略に強い実力派ルアーを厳選紹介
ワーム|食い渋りやピンポイント攻略に効く柔軟アプローチ
DUO ビーチウォーカー ハウルシャッド|巻くだけで安定して誘える王道シャッド
ジグヘッドとの一体感が高く、ただ巻きでもしっかり泳ぐバランス型。
遠浅サーフや濁り潮でもアピール力があり、ワームの基本としてまず押さえておきたい1本です。
ジャクソン フリークワーム|見切らせずに食わせる繊細アクション系
ピンテール特有の微波動と、自然に折れ込む柔らかいテールで違和感なく口を使わせる設計。
澄潮やスレた状況でも安定して釣果につなげやすい、喰わせ重視のモデルです。
ワームは、波動の強さや動きの質によって使いどころが大きく変わります。
狙うレンジや水質に応じてタイプを選ぶことで、釣果に直結する場面も多くなります。
気になる方は、タイプ別におすすめモデルを紹介した以下の記事もチェックしてみてください。
ヒラメが釣れる最強ワームはどれ?タイプ別おすすめモデルを紹介!
カラーとサイズの選び方|ヒラメの反応を引き出すために
ルアーのカラーとサイズ選び|実釣で差が出る使い分けの基本
ルアー選びで意外と差が出るのが、「カラー」と「サイズ」の使い分けです。
同じルアーでも、色や大きさが変わるだけで魚の反応が大きく変わることもあります。
ここでは、実釣で意識したい使い分けの基本を紹介します。
【カラー選びの基本】
・澄み潮のとき
クリア系やナチュラル系(イワシカラー、シルバー系)が効果的です。
水が澄んでいる状況ではベイトの姿が見えやすいため、違和感のない色合いが見切られにくくなります。
・濁り潮のとき
チャート、ピンク、ゴールドなど、はっきりした色が有効です。
水中の視認性を高めることで、魚に気づかせやすくなり、反応が出やすくなります。
・朝夕のマズメ時
レッドヘッドやマット系、ホログラムなど、光を反射したりシルエットが出やすいカラーが向いています。
光量が少ない時間帯でも、しっかりとアピールできます。
・ベイトが偏っているとき
現場にいるベイトの色に寄せるのが基本です。
カタクチイワシやキビナゴなど、実際に泳いでいるベイトを目安に選ぶと効果的です。
【サイズ選びの目安】
・基本サイズは90〜120mm前後
サーフや磯で使いやすく、ヒラメからの反応も得やすいサイズ帯です。
・喰い渋りや小型ベイトが多いとき
70〜85mmの小型ルアーを使ってアピールを抑えると、プレッシャーの高い状況でも口を使わせやすくなります。
・遠投が必要な場面や波が高いとき
120mm以上の大きめ・重めのルアーでしっかり飛ばして存在感を出すことで、リアクションバイトを狙いやすくなります。
ヒラメ釣りでルアー選びに迷ったら
ヒラメ釣りでは、状況に合ったルアーを使い分けることで反応を得やすくなります。
狙うエリアや潮の状況、時間帯によっても有効なルアーは変わるため、目的に応じた選び方が大切です。
今回紹介した各タイプのルアーは、いずれも釣果実績のあるモデルです。
まずは釣り場に合った1本を選び、慣れてきたらタイプやカラーの使い分けを取り入れてみてください。
少しずつ引き出しを増やしていくことで、釣れるチャンスも着実に広がっていきます。