ガーミンの魚探を選ぶ際、振動子の選択に迷うことはよくあるでしょう。
どれだけ良い魚探を購入しても振動子の特性やどのような釣り環境に最適かを理解していないと、性能を発揮させることができません。
本記事では、GT20-TM振動子がどのような特徴を持ち、どのような釣りに最適なのかを詳しく解説します。
これからGT20-TM振動子を購入しようと迷っている方や性能向上を目指している方にぜひ参考にしていただければと思います。
GT20-TM振動子はこんな人におすすめ!
GT20-TM振動子は、特に初めて魚探を導入する方や、コストパフォーマンスを重視する方に最適な選択肢です。
この振動子は、海釣りを楽しむための設計で、水深50m以内の範囲で優れた性能を発揮します。
通常使用される200kHzと77kHzの周波数に対応しており、クリアな魚のアーチや水中の構造物を正確に描写できるのが特徴です。
また、500Wの出力とリアルタイムで水温を測定する機能があり、釣りの際に海中環境を把握しながら行動できるため、釣果を上げたい初心者や、コストを抑えつつも性能を重視する釣り人に適しています。
ただし、50m以上の深い海域での使用を予定している場合や、チャープ技術によるさらに高精度な性能を求める場合、サイドビューの機能を使用したい方に、別の振動子を検討する必要があるかもしれません。
それでも、水深50m以内での海釣りであれば、GT20-TMは非常に頼りになりコストパーフォーマンスに優れた選択です。
GT20-TM振動子の特徴
GT20-TM振動子は、海水での使用において最大100メートルまでの深度で性能を発揮します。
チャープ発信を使用しないタイプでありながら、従来のパルス発信方式よりも高い精度の反応を得られるのが特徴です。
通常の魚探で使われる周波数は77kHzと200kHzで、これは実際には±2-5kHz変動するHD-IDチャープ方式が採用されています。
これにより、完全なチャープ方式ではないものの、より正確なデータを取得することが可能です。
通常魚探 | 77kHz/200kHz |
クリアビュー | 455 kHz (435-475 kHz) / 800kHz (800-840 kHz) |
出力 | 通常魚探500W/クリアビュー500W |
最大水深 | 通常魚探350m/クリアビュー120m |
魚探の最大水深に関する表記については、基本的に淡水使用時のデータに基づいています。
海水使用時には、塩分濃度などの要因により探査可能な深度が変化する場合がありますので、海水での使用時には注意が必要です。
GT20-TM振動子の探査可能範囲
探査可能範囲としては、200kHzで水深100メートルの場合、指向角が15度で直径26.3メートル、77kHzでは指向角45度で直径82.8メートルの範囲をカバーします。
また、77kHzの周波数は従来の50kHzとは異なり、他船からのノイズを拾いにくいため、混雑した海域でも快適に使用できます。
200kHz(指向角15°)
水深 | 探査範囲の直径 |
---|---|
20m | 5.3m |
50m | 13.2m |
100m | 26.3m |
150m | 39.5m |
77kHz(指向角45°)
水深 | 探査範囲の直径 |
---|---|
20m | 16.6m |
50m | 41.4m |
100m | 82.8m |
150m | 124.3m |
GT20-TM振動子のまとめ
GT20-TM振動子は、コストパフォーマンスに優れ、はじめての振動子としての選択や水深50m以内の海釣りを楽しみたい方に最適な選択です。
チャープ機能は搭載されていないものの、HD-ID技術を使用して精度の高い魚探性能を発揮します。
また、77kHzと200kHzの周波数に対応しており、他船からのノイズを抑えることができるため、安定した釣り環境を確保できます。
一方で、深海釣りや高度なチャープ機能を必要とする場合、GT20-TMは最適な選択肢ではなく、より高性能なモデルを検討する方が良いでしょう。
また、淡水での使用にも適していますが、広範囲や高精度なスキャンが必要な場合には別の振動子の選択を推奨します。
総じて、GT20-TMはコストを抑えつつ、基本的な魚探機能を確保し水深50m以内で釣りを楽しみたい釣り人におすすめしたい振動子です。