ガーミンの魚探を選ぶ際、振動子の選択に迷うことはよくあるでしょう。
どれだけ良い魚探を購入しても振動子の特性やどのような釣り環境に最適かを理解していないと、性能を発揮させることができません。
本記事では、GT15M-TM振動子がどのような特徴を持ち、どのような釣りに最適なのかを詳しく解説します。
これからGT15M-TMを購入しようと迷っている方やすでに使っている方、性能向上を目指している方にぜひ参考にしていただければと思います。
GT15M-TM振動子はこんな人におすすめ!
Garmin GT15M-TMは、海釣りや中深度での釣りに最適な振動子です。
水深300メートルまでの範囲で高精度の魚群探知が可能で、85-165kHzのCHIRPソナーを使用し、魚のアーチや水中の構造物を詳細に描写します。
600Wの出力とリアルタイムの水温測定機能が搭載されており、これにより釣りの際に海中環境を的確に把握しながら行動できます。
シンプルな振動子のため細かな設定も特にないため初心者にも扱いやすく、コストを抑えつつも確実な性能を求める釣り人にとっては優れた選択肢です。
一方、深さ300メートル以上の深海釣りや、サイドビューやクリアビューのような高度なスキャン機能を求める場合には、別の振動子を検討する必要があるかもしれません。
それでも、GT15M-TMは水深300メートル以内での釣りにおいて、優れたパフォーマンスとコストパフォーマンスを提供します
GT15M-TM振動子の特徴
GT15M-TM振動子は、海水での使用において最大300メートルまでの深度で性能を発揮します。
このモデルは、85-165kHzの中帯CHIRPソナーを使用し、魚群や構造物を高精度に探知できます。
CHIRP発信方式を採用しており、従来のパルス発信方式と比較して、より正確で安定したデータを取得できるのが特徴です。
GT15M-TMは600Wの出力を持ち、リアルタイムでの水温測定機能も搭載しています。
これにより、釣りの際に海中環境を正確に把握でき、魚のアーチや水中の構造物をクリアに描写します。
通常魚探 | 85~165kHz |
クリアビュー | 搭載なし |
出力 | 600W |
最大水深 | 通常魚探300m |
魚探の最大水深に関する表記については、基本的に淡水使用時のデータに基づいています。
海水使用時には、塩分濃度などの要因により探査可能な深度が変化する場合がありますので、海水での使用時には注意が必要です。
GT15M-TM振動子の探査可能範囲
GT15M-TM振動子は、600Wの出力を持つミドルバンドCHIRPソナー(85-165kHz)を搭載し、最大300メートルまでの深度探査が可能です。
ビーム角は24度から13度の範囲で変動し、周波数によって広い範囲をカバーしながら、細かいターゲット分離を実現する設計となっています。これは、精度の高い魚探機能を求める釣り人に特に適しています。
85kHzの低周波数では、広範囲(24度のビーム角)をカバーし、165kHzの高周波数では13度のビーム角で詳細なエリアを探査できます。また、リアルタイムで水温を確認できる水温センサーも搭載しており、釣りの際に環境の変化に対応しやすいのが特徴です。
さらに、この振動子は中深度の海域での使用に向いており、他船からのノイズを拾いにくい設計がされているため、混雑した海域でも安定したパフォーマンスを発揮します。これにより、魚群や水中構造を正確に捉えることができます。
GT15M-TMとGT23M-TMの違いについて
チャープ対応の振動子を検討する場合GT15M-TMとGT23M-TMが候補にあがる方も多いでしょう。
GT15M-TMは、85-165kHzのミドルバンドCHIRPを搭載しており、最大深度300メートルまでの探査が可能です。クリアビューやサイドビューの機能は搭載されておらず、基本的な魚群探知に適しています。特に中深度での釣りやターゲット分離を重視するユーザー向けです。
一方、GT23M-TMは、80-160kHzのCHIRPソナーに加え、CHIRP DownVü機能を持っており、最大600メートルの深度まで対応します。
DownVü機能により、水中の構造や魚の詳細な映像を取得できるため、詳細なスキャンや広範囲の探査を行いたいユーザーに最適です。
つまり、GT15M-TMはコストを抑えつつ基本的な魚探機能を提供する一方、GT23M-TMはより高精度なスキャンと詳細な水中画像を必要とするユーザーに適しています。
GT15M-TM振動子のまとめ
GT15M-TMは、コストパフォーマンスに優れた振動子で、初めての魚探として選ぶのに最適です。特に水深300メートル以内の海域での釣りを楽しみたい方に向いており、ミドルバンドCHIRP技術を搭載しているため、広範囲かつ詳細な探査が可能です。
CHIRP技術により、従来のパルス技術よりも精度の高いターゲット分離が可能で、85kHzから165kHzの周波数帯をカバーしています。他船からのノイズ干渉を抑える設計も施されており、混雑した海域でも安定したパフォーマンスを発揮します。
ただし、クリアビューやサイドビューが搭載されてないため高度なスキャン機能を求める場合は、GT15M-TMでは不十分であり、より高性能なモデルの検討が必要です。
今、GT15M-TM振動子を持っている人やバンドルで付属してくる魚探を購入する場合には最適な選択ですが、振動子のグレードアップを考えている人にはGT23M-TMの方が多機能で、CHIRP DownVüを搭載しているため、より詳細な水中画像を取得できます。
また、価格差が小さいことを考えると、GT23M-TMの方がコストパフォーマンスに優れています。
GT15M-TMはシンプルなターゲット探知には適しているものの、これから新しく振動子を購入するなら、より高機能なGT23M-TMを選ぶのが賢明です。
特に、高解像度のスキャンが必要な場合や、将来的な使用を考慮すると、GT23M-TMは優れた選択肢と言えるでしょう。