秋はエギングでもっともアオリイカが釣りやすいシーズン。
数釣りを楽しめるこの時期は、エギの下地カラー選びが釣果を大きく変えるポイントになります。
中でも赤テープは、朝夕のマズメや濁り潮といった条件で効果を発揮する定番カラーです。
- 光量が少ない時間帯にシルエットを強調できる
- 濁り潮など視界が悪い状況でも存在感を出せる
- 群れで回遊する秋イカに対して効率的にアピールできる
一方で、澄み潮の晴天日中では逆に違和感を与えやすく、見切られてしまうこともあるため、使いどころを見極めることが大切です。
この記事では、秋イカにおける赤テープの強みと弱み、それぞれの場面での使い分け方を解説します。
数釣りを狙いたい方はぜひ参考にしてください。
赤テープが秋イカに効く理由
赤テープの特徴は、暗い場面や視認性が落ちる状況でイカに存在を気づかせやすいことです。特に秋イカの釣行では朝マズメや夕マズメといった薄暗い時間に時合いが集中しやすいため、その効果が大きく発揮されます。
- 光量が少ない場面でシルエットを強調できる
- 雨や曇り、濁り潮など視界が悪い環境でも有効
- 群れで行動する秋の新子に対して効率的にアピールできる
これらの条件が重なる秋の釣行では、赤テープがほかの下地よりも反応を引き出しやすい場面が多くなります。特に光の届きにくい状況では存在感を増すことで、群れの中から積極的に抱かせられる可能性を高める選択肢になります。
赤テープが活躍する場面
赤テープは光量が少ない時間帯や視界が悪い状況で、イカに存在を気づかせやすいという特徴があります。
ここからは、具体的にどのような場面で赤テープが効果を発揮するのかを解説していきます。
朝マズメはシルエットで存在感を示す
夜が明け切る前の時間帯は水中も暗く、イカがエギを見つけにくい状況になります。
このとき赤テープはシルエットを強調し、群れが差してきた瞬間に存在を認識させやすいのが強み。
秋の数釣りを狙う場合は、最初の一投から赤を投入することでチャンスを広げられます。
夕マズメは光量が落ちたタイミングに強い
日が沈み始め、水中が再び暗くなる夕方も赤テープの出番です。
イカが捕食に動きやすい時間帯において、存在感を際立たせる赤は最後の一投までチャンスを広げてくれます。
濁り潮や曇天では視認性が上がる
雨後や風の影響で濁りが入ったとき、または曇天で光が差し込まないときは、赤テープの強みが一層活きます。
他の下地では目立ちにくい環境でも、赤ならしっかりシルエットを見せられるため、チャンスを逃しにくくなります。
赤テープが使いにくい場面
赤テープは強い存在感を示せる反面、状況によっては逆効果になることもあります。
とくに水が澄んでいて光が差し込む日中や、スレたイカが多い釣り場では注意が必要です。
ここからは赤テープを控えたほうがいい場面を紹介します。
澄み潮と晴天の日中は違和感を与えやすい
光が強く入る澄み潮では、赤のシルエットがかえって目立ちすぎることがあります。
イカがじっくり観察できる環境では違和感を持たれやすく、スルーされるケースも少なくありません。
プレッシャーが高い釣り場では見切られることも
人が多く入る人気ポイントでは、イカが赤テープにスレて反応が鈍ることがあります。
そんなときは銀やオレンジといったよりナチュラルな下地に切り替えるのが有効です。
小型中心のシーズン後半は控えめが無難
秋の終盤は新子から成長した個体が増えますが、小型が多いポイントでは赤の強いアピールが逆効果になる場合もあります。
この場合は控えめな反射の銀テープやケイムラで探る方が安定しやすいです。
他のカラーとのローテーションで補う
赤テープは強いアピール力を持っていますが、万能ではありません。
澄み潮や日中の明るい時間帯では逆効果になることもあるため、他の下地と組み合わせてローテーションするのがおすすめです。
例えば、朝マズメは赤でシルエットを強調し、日が昇って澄んだ水色になってきたら銀や金に切り替える。
また、曇天や濁りがあるときは赤で存在感を出しつつ、反応が鈍ければオレンジでナチュラルさを足す、といった使い分けが有効です。
秋の数釣りでは、一色にこだわるよりも数種類を持ち込み、その場の条件に合わせて柔軟に使い分けることが釣果につながるでしょう!
秋イカにおすすめの赤テープエギ
実際にどの赤テープのエギを選べばいいのか迷う方も多いでしょう。
ここでは秋イカ狙いで実績があり、各地の釣り場でも人気の高い赤テープモデルを5つ紹介します。
1.エギ王K 軍艦グリーン
エギ王Kの「軍艦グリーン」は、春の大型狙いから秋の数釣りまで通年で使える万能カラーです。
赤テープが朝マズメや夕マズメといった光量変化に強いのに対し、軍艦グリーンは濁り潮や曇天のシーンで安定感を発揮します。
落ち着いた緑下地がイカに違和感を与えにくく、澄み潮でも濁り潮でも自然にアピールできるのが特徴です。
軍艦グリーンは、光量が落ちる時間帯に効く赤テープと組み合わせて持つことで、より幅広い状況をカバーできます。
秋は濁り潮の新子狙い、春はディープエリアの良型攻略など、シーズンを問わず投入できる頼れる一本です。
2.エギ王K カクテルオレンジ
エギ王Kの「カクテルオレンジ」は、赤テープ下地にオレンジの発色を組み合わせた実戦的なカラーです。
赤テープ特有の朝マズメ・夕マズメでの強さを活かしながら、オレンジによる明るいアピール力が加わることで、濁り潮や曇天にも対応できるのが特徴です。
エギ王Kの安定したフォール姿勢と相まって、時間帯や潮色を問わず使いやすい一本に仕上がっています。
カクテルオレンジは、純粋な赤系であるパッションレッドほど派手すぎず、軍艦グリーンのような落ち着きよりもやや強めの存在感を持っています。
そのため「赤の強さを使いたいけれど派手すぎるのは不安」と感じる場面で投入しやすく、朝夕のゴールデンタイムだけでなく日中の曇天や濁り潮にも安心して使える一本です。
赤テープの中でも使い勝手が広いカラーとして、ローテーションに加える価値があります。
3.エギ王LIVE パッションレッド
エギ王LIVEの「パッションレッド」は、赤系カラーの中でも特にアピール力の強い一本です。
赤の発色が光量の少ない朝マズメや夕マズメにマッチし、イカに強烈な存在感を与えます。
さらにエギ王LIVE特有のレスポンスの良い操作感が加わることで、テンポよく探りたいシーンに適した1本です。
パッションレッドは、イカの活性が高いタイミングで主役になるカラーです。特に朝夕の時間帯で投入すると、スイッチを入れるようにアタリが連発することも珍しくありません。
軍艦グリーンや金テープとローテーションすることで、時間帯や潮色に合わせた展開が組みやすく、エギケースの中でも一軍として活躍してくれる存在です。
4.エメラルダスアモラスジョイント TYPE S 赤-縞パープル杉
エメラルダス アモラスジョイント TYPE Sの「赤-縞パープル杉」は、派手さと落ち着きを兼ね備えたカラー設計が特徴です。
赤系の強い発色が朝マズメや夕マズメの時間帯に効きやすく、そこへ縞模様のパープルが加わることで、水中でのコントラストを強めつつイカに見切られにくい自然さを演出します。
TYPE Sの安定したフォール性能と相まって、アピール力と食わせ力をバランスよく発揮できる一本です。
この「赤-縞パープル杉」は、朝夕のゴールデンタイムに積極的に使いたいカラーです。
赤テープが得意な時間帯で力を発揮しながら、縞模様とパープルが加わることで濁り潮や澄み潮にも順応できます。
軍艦グリーンや金テープと組み合わせて持っておくと、一日のどの時間帯でもローテーションが組める、非常に実戦的なセレクトになります。
5.エメラルダスピーク アスパラキング
エメラルダス ピークの「アスパラキング」は、赤テープをベースにしながらグリーンの発色を組み合わせた実戦的なカラーです。
赤系の強いアピール力を持ちつつ、グリーンによる自然な存在感が加わることで、光量の変化や潮色に左右されにくい一本に仕上がっています。
赤テープ特有の朝マズメ・夕マズメでの強さはそのままに、日中や濁り潮にも投入できる守備範囲の広さが魅力です。
アスパラキングは、パッションレッドのような純粋な赤の強烈なアピールと、軍艦グリーンのような落ち着きの中間に位置するカラーです。
そのため「赤系を投げたいけれど派手すぎるのは不安」という状況で特に使いやすく、ローテーションの軸としても頼れる存在です。
朝夕のゴールデンタイムはもちろん、日中の濁りや曇天にも安心して投入できる、持っておきたい赤テープ系の一本です。
赤テープを軸に秋エギングを攻略しよう
秋イカシーズンにおける赤テープは、朝夕のマズメや濁り潮、曇天で強く機能する下地です。
光量が少ない場面でも存在感をはっきり示せるため、数釣りを狙ううえで頼れるカラーといえるでしょう。
一方で、澄み潮の晴天日中やプレッシャーが高い場所では見切られることもあるため、銀や金、オレンジといった他の下地と組み合わせて使うことが欠かせません。
赤を基準に状況に応じてローテーションすれば、反応がない場面でもチャンスを広げられます。
秋の短い数釣りシーズンを楽しむために、ぜひ赤テープを使いこなしてみてください!