秋はエギングのハイシーズン。
春に生まれた新子アオリイカが岸近くまで寄り、初心者でも数釣りを楽しめる絶好の時期です。
ただし、この季節はイカのサイズが日ごとに成長していくため、エギの大きさを間違えると釣果に差が出やすくなります。
小さな新子に対して大きすぎるエギを使うと抱きにくく、逆に成長した個体に小さなエギを使うとアピール力が足りないというケースも少なくありません。
秋に狙うなら「2.5号・3号・3.5号」が主流サイズになりますが、それぞれに得意な状況があり、使い分けが必要になります。
秋にアオリイカの数釣りを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
秋イカに最適なエギサイズとは?
エギのサイズは「号数」で表され、一般的には2.5号から4号までがよく使われます。
秋は新子が中心となるため、エギサイズも小さめを選ぶのが基本です。
秋にもっとも使われるのは 2.5号・3号・3.5号。
小さな新子でも抱きやすい2.5号から始め、成長が進んだ中盤以降は3号を基準に。
晩秋には3.5号を使ってサイズアップを狙うのが定番の流れです。
一方、春の親イカシーズンでは4号前後の大型エギが中心になります。
春は1kgを超える大型個体が狙えるため、小さいエギではアピール不足になりやすく、しっかり存在感を出せる大きめサイズが必要になります。
つまり、春と秋では狙うイカのサイズが違うため、エギの大きさも真逆の選び方になるわけです。
秋は「小さめから始めて、成長に合わせて大きくする」、春は「最初から大型で存在感を出す」という使い分けを意識しましょう。
サイズ別の特徴と使い分け
秋のエギングでは2.5号・3号・3.5号が主流です。
それぞれのサイズには得意な時期とシチュエーションがあり、状況に応じてローテーションすることで釣果を伸ばせます。
2.5号エギ|新子狙いの数釣りに最適(9月・港内や浅場)
秋の序盤、9月頃は新子が多く、まだサイズが小さいため2.5号が最適です。
軽量でフォールが遅く、港内や藻場などの浅場でイカに抱かせやすいのが強み。
ただし飛距離は出にくいので、磯やサーフなど広いエリアでは不利になることもあります。
3号エギ|秋の基準サイズ(10月・幅広いシーンで活躍)
秋の中盤にあたる10月はイカの成長が進み、2.5号では小さすぎる場面が増えてきます。
3号は数釣りとサイズ狙いのバランスが良く、港内から磯・サーフまで幅広く対応できる「基準サイズ」です。
まずは3号から始め、反応がなければ2.5号に下げたり、逆に大型を狙うなら3.5号に上げたりと調整していくのが王道の使い方です。
3.5号エギ|サイズアップ狙いに有効(11月・磯やサーフ)
晩秋の11月になると、300g〜500gを超える個体も増えてきます。
この時期は3.5号を投入して遠投し、磯やサーフなど広範囲を探るのが効果的です。
大きめのエギは小さな新子には抱かれにくいですが、成長した秋イカを狙うならむしろメリットになり、サイズアップの決め手になります。
秋イカにおすすめのエギ紹介
ここまで秋に適したサイズの考え方を整理しましたが、実際にどのエギを選ぶかで迷う方も多いはずです。
そこで、秋の2.5号・3号・3.5号それぞれで実績のある定番モデルをいくつか紹介します。
扱いやすさやアピール力に優れたアイテムを押さえておけば、釣行時のローテーションもスムーズになります。
ヤマシタ エギ王K
ヤマシタ エギ王Kは、秋のエギングで迷ったときにまず選びたい定番モデルです。
高い操作性と安定したフォール姿勢で、イカに違和感を与えず抱かせることができます。
特に秋の新子から成長した個体まで幅広く対応できる点が、長年アングラーに支持されてきた理由です。
エギ王Kは「これ1本あれば安心」と言える万能タイプで、秋の基準サイズである3号を中心に揃えておくと安心です。
釣り場やシーズンに合わせて2.5号や3.5号を追加すれば、秋イカの攻略がぐっと効率的になります。
ヤマシタ エギ王Q LIVEサーチ
ヤマシタ エギ王Q LIVEサーチは、アオリイカの本能を刺激する“音と光のアピール系エギ”です。
600Hzラトルが生み出す独特のサウンドと、視認性を高める490グローが合わさることで、ただの定番にとどまらず“探りの一投目”に投入したくなる存在となっています。
秋イカの群れを効率よく見つけたいときや、濁り潮・マズメなど視界が効きにくい状況では特に強さを発揮します。
エギ王Kは、フォール姿勢が安定しており、自然なアプローチを得意とするモデルです。
イカに違和感を与えにくいため、スレた状況や澄み潮で効果を発揮します。
エギ王Q LIVEサーチは広範囲を探り、活性の高いイカを効率よく拾うための先発として。
エギ王Kは安定感を武器に、警戒心の強い個体を仕留める後発として。
この2つを使い分けることで、まずはLIVEサーチで群れの反応を確認し、続けてKで確実に抱かせる流れが完成します。
秋の数釣りからサイズ狙いまで、一歩上の釣果を引き出せる組み合わせです。
ダイワ エメラルダス ダートII
ダイワ エメラルダス ダートIIは、操作性と釣果の両立を追求した人気シリーズです。
安定した飛距離とキレのあるダートアクションを両立しており、秋のエギングで効率よく広範囲を探りたい方に最適な1本です。
軽快な操作感でテンポよくシャクリ続けられるため、秋の高活性なイカを効率よく拾えるのが魅力です。
特に港内から磯やサーフまで幅広く使える万能さは、ローテーションの中核に据えるのにふさわしいモデルといえます。
デュエル EZ-Q キャスト 喰わせ
デュエル EZ-Q キャスト 喰わせは、イカが思わず抱きつく“喰わせ力”に特化したエギです。
パタパタフットや独自のボディ形状によって、水中で自然にアピールし、スレたイカや警戒心の強い個体にも効果を発揮します。
喰わせ重視の設計により、ただ投げて巻くだけでも十分なアピール力を発揮します。
秋の新子から晩秋の良型まで、抱かせにくい状況で“最後の一手”として投入できる安心感のあるモデルです。
エバーグリーン エギ番長
エバーグリーン エギ番長は、誰でも扱いやすく、それでいて本格的なダートアクションを引き出せる万能エギです。
安定した飛距離とフォール性能に加え、カラーバリエーションやモデル展開も豊富で、秋のエギングに頼れる存在となっています。
キャストの安定感が高いので、初心者でも扱いやすく、上級者にとってもダートの切れ味を活かした積極的な攻めが可能です。
秋の数釣りはもちろん、潮流や風の影響がある状況でも安心して使えるため、ローテーションの軸に据える1本としておすすめできます。
ハリミツ 墨族
ハリミツ 墨族は、国内エギングシーンを支えてきた実績あるシリーズです。
長年のテストと改良を重ねた設計により、安定した動きと信頼性の高さで多くのアングラーに選ばれています。
秋の新子から良型まで対応でき、タックルボックスに必ず入れておきたい定番の一本です。
クセのない動きと扱いやすさから、初心者でも安心して使える一方で、ベテランアングラーにとっても「ここぞ」という場面で頼れる一本です。
秋の数釣りやサイズアップ狙いにおいて、ローテーションの要として活躍してくれるでしょう。
秋イカはエギサイズを使い分けて効率的に狙おう
秋はエギングのハイシーズンで、新子が多く数釣りを楽しみやすい時期です。
ただしイカの成長スピードは早く、9月と11月では狙うサイズが大きく変わるため、エギの大きさをその都度合わせていくことが釣果につながります。
序盤の9月は2.5号で新子を効率よく狙い、10月は3号を基準に幅広く対応。
晩秋の11月は3.5号を使ってサイズアップを狙う──この流れを意識するだけで、釣り方にリズムが生まれます。
初心者の方なら、まずは3号を数本揃えて基準にし、必要に応じて2.5号と3.5号を追加すると無駄がなく安心です。
釣行を重ねながら、自分のフィールドや釣り方に合うサイズを見つけていくと、さらにエギングの楽しさが広がります。
秋は短いシーズンですが、エギサイズを意識したローテーションを取り入れることで、より多くのチャンスをものにできます。
次の釣行では、ぜひサイズの使い分けを意識してみてください。