冬のタナゴ釣りはどこで釣れる?場所・仕掛け・エサと釣り方を解説
2026年10月22日

タナゴ釣りは、池や用水路にいる小さな魚を、短い竿とウキ仕掛けで釣る釣りです。針先に少量のエサを付け、目の前のウキに出る小さな動きを捉えて魚を掛けます。
タナゴは冬にも釣れますが、魚が集まる場所を探すことが大切です。水の少なくなった水路の深みや、枯れたアシの際など、流れが緩く隠れ場所のある一角へエサを届けます。暖かい日中に魚が浅い場所へ出てきたら、その深さへ仕掛けを合わせます。
この記事では、池や水路のバラタナゴ釣りを中心に、冬の場所探しから道具、エサ、ウキの動きに合わせる手順まで紹介します。魚の反応に応じて、釣る深さやエサの大きさを変えられるようになります。
この記事で分かること
- 冬のタナゴを探す場所と出かける時間帯
- 完成仕掛け・練りエサ・交換針の選び方
- ウキの動きと、釣れないときに変えるところ
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目次
冬のタナゴは、流れの緩い深みと枯れたアシ際を探す

冬は、魚のいない場所で仕掛けを替え続けてもアタリが出ません。まずはタナゴが釣れている池や水路を選び、その中で水深や流れ、草の陰を頼りに探します。初めての水辺なら、近くの釣具店で冬にも釣れる場所を聞くと、候補を絞りやすくなります。
水が残る水路や、草の陰がある池から探す
水路では周囲より掘れた場所や流れの緩い区間、池では枯れたアシの際や水草の陰が候補です。冬に水量が減っても水が残り、魚が身を隠せる場所を探します。深い場所だけに決めつけず、草際に魚が見えたら、その位置へ静かにエサを下ろします。
水路の岸が田畑や施設の敷地になっている場所には立ち入らず、釣りが認められた足場から狙います。魚のいる水辺が分からなければ、タナゴを釣れる管理釣り場でウキの動きに慣れてから、野外へ出かける方法もあります。
冷え込む朝より、風の弱い日中から始める
冬に初めて出かけるなら、日が差して気温が上がる日中から始めると釣りやすくなります。暖かい日は、朝に草の陰や深みへ隠れていた魚が浅い場所へ出てくることもあります。水面が落ち着いていれば、小さなウキや水中の魚も追いやすくなります。
風が強いと糸や仕掛けが流され、魚の動きとの区別が難しくなります。風を背にできる岸や風裏を選び、防寒着とライフジャケットを着用します。凍った岸や崩れた足場を避け、魚へ近づくために水へ入らず、岸から届く範囲を釣りましょう。
短い竿に完成仕掛けをつなぎ、小さなウキでアタリを捉える

タナゴ釣りでは、リールのない「のべ竿」の先に、糸・ウキ・オモリ・針がつながった仕掛けを取り付けます。完成仕掛けなら細かな部品を一つずつ組まずに済み、釣り場ではウキの沈み方とエサを入れる深さの調整から始められます。
仕掛けの上側にある少し大きなウキが「親ウキ」、その下の糸に並ぶ小さな印が「目印」や「イトウキ」です。親ウキで仕掛けの位置を追い、目印の止まりや横への動きから、魚がエサに触れた変化を捉えます。下側には沈み方を調整する板オモリ、針を結んだ細い糸のハリスが付きます。
竿が1.2mなら120cm用など、仕掛けは竿の長さに合わせて選びます。竿より大幅に長い仕掛けは、魚や針を手元へ戻しにくくなります。仕掛け全体の長さとは別に、親ウキから針までの長さを「ウキ下」と呼びます。ウキを沈めて釣る場合は、ウキ下に加えて、竿先から糸を下ろす量でもエサの深さが変わります。
釣り場へは、竿と仕掛けに加えて、次の小物をまとめて持っていくと準備が整います。
- 練りエサ、小さな容器、水を量るスプーン
- 予備の仕掛け、使う仕掛けに合う交換針、薄い板オモリ
- 糸と板オモリを切る小ばさみ、針外し、水深を測る小さなタナ取りゴム
- 魚を水中で休ませられる小さな水くみバケツ、タオル
竿をこれから買うなら、岸の高さと魚までの距離に届く長さを先に決めます。固定長と長さ切替の違いは、タナゴ竿の選び方の記事を参考にしてください。
完成仕掛けと練りエサをそろえ、交換用の針を持っていく
初めてのタナゴ釣りには、竿に合う長さの完成仕掛けと、水を加えて作るタナゴ用の練りエサがあれば始められます。細かなウキや針を別々に組む準備が減り、エサの付け方とウキの動きに集中できます。
草や底に針を掛けてしまうこともあるので、初回は予備も同じ完成仕掛けにすると、交換のたびに組み直さずに済みます。下の糸付き針は、輪を掛けるハリス止めの仕掛けを使っている人向けです。完成仕掛けと一緒にすべて買う必要はありません。
オーナー たなごウキ仕掛 R-6244 120cm
- 親ウキと小さな目印の組み合わせ
- 新半月の針と赤いハリス
- 微調整用の板オモリ付き
1.2m前後の竿で近くの水面を釣るなら、120cmのたなごウキ仕掛が合います。親ウキと小さな目印、針まで組まれているので、竿先につないで準備を進められます。
付属の板オモリは、仕掛けをゆっくり沈めるための微調整に使います。細かな部品を買いそろえる前に、この仕掛けで沈む速さと魚が触れたときの動きを覚えたい人向きです。90cmや150cmもあるため、使う竿に合う長さを選びます。
詳しいスペックを見る
- ハリス
- 0.3号
- 全長
- 120cm
- 幹糸
- 0.4号
マルキユー タナゴグルテン45g
- タナゴ用の粉末練りエサ
- 標準配合はエサ1:水1
- 針先にグルテンが残りやすい設計
虫エサを持ち歩かずに始めるなら、タナゴグルテンを小さな容器で作ります。粉と水を同じスプーンで同量ずつ量る標準配合なので、少量から準備できます。
水中でも針先にグルテンが残りやすいタナゴ用エサです。使う分を取り分ければ、釣り場で乾く量も抑えられます。針へ付けるときは大きな団子にせず、先端へごく少量を付けて使います。
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- 標準配合
- エサ1:水1
- 内容量
- 45g
がまかつ 極タナゴ 糸付11-904
- 寒期や小さなバラタナゴ向けの針先
- テトロンの糸付き
- チチ輪を使って接続
チチ輪を掛けるハリス止めの仕掛けを使っていて、エサを小さくしても魚が掛からないなら、短い針先の極タナゴが交換候補になります。寒期や小さなバラタナゴ向けの針で、ハリスが結ばれているため、小さな針へ糸を結ぶ作業を省けます。
糸の端にあるチチ輪をハリス止めに掛けて使います。初めてで手持ちの仕掛けがない人は、まず完成仕掛けとその予備で始め、針を替えて釣り分けたくなってから追加する道具です。
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- ハリス
- テトロン#100
- 全長
- 3cm
- 入数
- 5本
練りエサは少量ずつ作り、針先に小さく付ける

グルテンエサは、粉に水を混ぜて作る練りエサです。小さな容器に使う分の粉と水を量り入れ、全体へ水をなじませます。タナゴグルテンの標準配合なら、粉をスプーン1杯に対して水も1杯です。作ったエサにはふたをして、風で表面が乾くのを防ぎます。
針には、先端へ1〜2mmほどのエサを付けるところから始めます。針全体を包む団子ではなく、小さな口へ入る量にするのがコツです。沈む途中で止まるなどのアタリが出ても魚が掛からなければ、さらに小さく付け直します。針先から繊維が長く垂れるときは、余分な部分を取り除きます。
仕掛けを静かに下ろし、ウキの止まりや横への動きに合わせる

準備ができたら、魚のいない手前の水面で仕掛けの沈み方を整えます。それから狙う場所へ移し、エサを入れる深さを合わせます。ここでは、親ウキと目印がゆっくり沈む仕掛けを使い、いつもの沈み方が変わった瞬間を捉える釣り方で進めます。
板オモリを少しずつ調整し、ゆっくり沈む状態にする
針を付けた仕掛けを水へ入れ、針やオモリが底に触れない状態で調整します。ウキが大きく浮いたままなら板オモリを少し足し、勢いよく沈むなら端を少しずつ切ります。一度に大きく切らず、水へ戻して沈む速さを変えていきます。
目標は、親ウキから下の目印までゆっくり沈む状態です。この仕掛けは、ウキが沈むこと自体が魚のアタリではありません。何も触れていないときの速さを覚えておくと、途中で止まる、急に動くといった変化が分かりやすくなります。
底までの深さを測り、エサを沈めすぎる前に持ち上げる
底が見えない場所では、エサを付ける前に小さなタナ取りゴムを針に付け、竿先の下へ静かに下ろします。底に着いて糸が緩む位置から、水面までの長さを測ります。測り終えたらゴムを外し、まずはエサが底より少し上を通るよう、ウキ下を底までの深さより短くします。
ゆっくり沈む仕掛けは、待ち続けるとエサが底へ届きます。目印を追いながら竿先を下げて沈ませ、狙う深さを通ったら、糸のたるみを取りながら竿先を少し上げます。エサを持ち上げてから、もう一度ゆっくり下ろす動きを繰り返します。目印が見えなくなるまで沈めっぱなしにしません。
魚が底より上に見えるなら、そこまで下ろしたところで持ち上げます。底付近でアタリがなければ、より浅いところで上げ下げして探ります。親ウキを針側へ寄せてウキ下を短くすると、浅いエサの位置でも目印を水中へ入れやすくなります。
いつもと違うウキの動きが出たら、手首で軽く竿を上げる
魚の上へ影を落とさない位置から、エサをそっと下ろします。目印がゆっくり沈んでいる途中で止まる、横へずれる、急に引き込まれる動きが出たら、手首で竿先を軽く上げます。この、魚の口へ針を掛ける動作が「アワセ」です。
沈む速さに変化がなければ、エサを持ち上げてもう一度下ろします。掛かった魚は大きく跳ね上げず、岸へ寄せて手元へ運びます。触れる手を水で濡らし、針を外しにくいときは水を入れた容器で休ませます。放すことが認められる魚は、扱う時間を短くして元の水辺へ戻します。
釣れないときは、アタリの有無で変えるところを分ける
アタリがないときは、エサが魚のいる深さや場所へ届いていない可能性があります。一方、沈下中に止まる・横へずれる変化があるのに魚が掛からないなら、エサが口へ入りきっていないことや、針先の傷みを考えます。場所・深さと、エサ・針を分けて変えると、次に何をするか決めやすくなります。
| ウキや仕掛けの様子 | 次に変えるところ |
|---|---|
| 一定の速さで沈むだけで、エサも残る | エサを下ろす深さを変える。反応がなければ、近くの草際や別の深みへ投入する |
| 沈む途中で止まる・横へずれるのに、魚が掛からない | エサを小さく付け直す。毎回同じ深さで止まるなら底や草への接触も考える。針先が傷んでいれば交換する |
| 入れるたびに勢いよく沈む | 手前の水面へ戻し、オモリの重さや糸の絡みを直す。流れに引かれるなら、流れの緩い場所へ下ろす |
| 針に泥や枯れ草が付く | エサを沈める量を減らし、底や草へ届く前に竿先で持ち上げる |
| 風で糸が引かれて流される | 風裏へ移り、竿先を水面へ近づけて、空中の糸を風に取られにくくする |
同じ場所で深さを変えても反応がなければ、ほかの隠れ場所へ仕掛けを移します。強く誘い続けるより、魚がいる小さな範囲を探すことが先です。アタリが出た場所では、そのときのウキ下と投入位置を保って釣り続けます。
タナゴの仲間には、ミヤコタナゴなど捕獲が禁止されている魚もいます。出かける先の釣りの可否と対象魚に関するルールに従い、釣った魚を別の池や川へ移さないでください。放す場合も現地の規則に従います。
冬のタナゴ釣りは、魚のいる場所に小さなエサを届ける
冬のタナゴ釣りでは、流れの緩い深みや枯れた草際から魚を探し、見つけた魚の高さへ小さなエサを届けます。仕掛けの沈み方に慣れたら、目印の止まりや横への動きに合わせて軽く竿を上げます。
アタリがなければ深さと場所、アタリがあっても魚が掛からなければエサの量と針先を変えます。道具を次々と増やすより、目の前の魚の反応に合わせることが、冬の一匹につながります。


