タチウオジギングの始め方!タックル・仕掛け・釣り方を解説
2026年08月16日

タチウオジギングは、船から金属製のメタルジグを沈め、巻き上げやフォールでタチウオを誘う釣りです。
餌を用意しなくても始められる一方、どの船でも同じ道具を使えるわけではありません。水深や潮の速さでジグの重さが変わり、PEラインやフックに独自の決まりを設ける船もあります。
初釣行では、船宿へジグの重さ、PE号数、フックの規定を聞き、ベイトタックルを軸にそろえます。 あとは船長から伝えられた水深へジグを入れ、巻き上げ、停止、フォールを交ぜながら反応を探ります。
浅場でジグを横方向へ引く船では、スピニングタックルを使うこともあります。手持ちの道具だけで決めず、乗る船の流し方に合う一組を選ぶのが基本です。
この記事で分かること
- 予約前に船宿へ聞いておく内容
- 最初にそろえるタックルと仕掛け
- 投入から指示ダナへ入れるまでの動作
- 巻き・止め・フォールを使った誘い方
- 食い上げを含むアタリと取り込み方
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船タチウオジギングはメタルジグで指示ダナを探る釣り

船タチウオジギングでは、メタルジグを海中へ落とし、タチウオがいる水深を縦方向に探ります。
船長から「水深70〜50m」のように伝えられる範囲が指示ダナです。海底から水面まで全部を探るのではなく、まず70m付近へ入れ、50mまで誘い上げます。
タチウオは同じ水深へ止まり続けるとは限りません。群れが上がれば指示ダナも浅くなり、潮や船の流れが変わるとジグの重さまで変わります。
周りで釣れたら、ジグの色だけでなく、何mで掛かったのか、巻き上げ中かフォール中かにも注目します。次の一投を合わせるなら、こちらの情報の方が頼りになります。
テンヤや天秤がイワシや切り身餌を使うのに対し、ジギングは餌を使いません。金属製のジグを光らせ、動かし、時には止めることでタチウオへ気づかせます。
最初に覚えたいのは、ジグを派手に動かすことではありません。 指示ダナへ正しく入れ、アタリが出た水深と動かし方を次の投入でも繰り返せるようにします。
予約前にジグ重量・PE・フック規定を聞いておく
タチウオジギングへ行く日が決まったら、道具を買う前に船宿へ連絡します。同じ海域でも、出船場所、季節、当日の水深によって使うジグの重さが変わるためです。
電話や予約フォームでは、次の内容を聞いておきます。
- 当日に使うジグの中心重量と前後の重さ
- 道糸に使えるPEの号数と必要な長さ
- トレブルフックやリアフックを使えるか
- ベイトとスピニングのどちらを使う船か
- タックルとライフジャケットを借りられるか
- ジギング専用船か、テンヤなどとの乗合か
中心重量が120gなら、120gだけを1本買って終わりにはしません。潮が速くなった時に沈めやすい重さと、浅場や潮が緩んだ時に動かせる重さも用意します。
ただし、自分だけ極端に軽いジグを使うとラインが斜めに流れ、隣の人と絡みやすくなります。当日の重さは船長の指示を優先し、自己判断で軽くするのは避けます。
東京湾で使われるジグ重量やPEを知りたい場合は、乗船前に聞いておきたい内容と併せて、地域条件をまとめた記事も参考にしてください。
最初のタックルはベイトを軸にそろえる

乗合船から真下へジグを落とすなら、最初の一組はベイトタックルからそろえます。
ベイトリールはクラッチを切るとジグをすぐに落とせます。巻き上げの途中で反応が消えても、その場から落とし直しやすく、同じ指示ダナを何度も探れます。
カウンター付きなら、アタリが出た水深を数字でも残せます。ただし、表示には糸巻量などによる差が出るため、PEラインの色分けも一緒に使います。
表の数値は全国共通ではありません。深場や速い潮で重いジグを使う船では、ロッドの対応重量とリールの糸巻量も上がります。
ロッドの長さや対応ジグ重量で迷った時は、専用ロッドの選び方も参考にしてください。
必要な糸巻量やカウンターの違いは、ベイトリールの選び方も参考にしてください。
浅場や横方向へ探る船ではスピニングも使える
浅場で軽めのジグを少し投げ、斜めに引いて広く探る船では、スピニングタックルが合う場合があります。
ラインを放出しやすく、船から少し離れた場所へジグを入れられるのが特徴です。一方、真下へ何度も落とし直す釣りでは、ベイトリールのクラッチ操作が手早く、指示ダナも追いやすくなります。
ベイトとスピニングのどちらが合うかは、予約時に船宿へ聞いておくと迷いません。横方向へ探る船でスピニングを使う場合は、リールの選び方も参考にしてください。
PE・リーダー・ジグ・フックを順番につなぐ
船タチウオジギングの仕掛けは、PEライン、リーダー、接続金具、メタルジグ、フックの順につながります。
PEとリーダーはFGノットなどで結び、リーダーの先には強度のあるスナップかリングを取り付けます。使える接続方法に決まりがある場合は、船宿の指定へ合わせます。
タチウオはジグの横や後ろへ噛み付くため、前後へフックを付ける組み方があります。ただし、トレブルフックやリアフックを禁止している船もあるので、規定は釣行前に船宿へ確認しておきます。
タチウオの歯が触れやすい先端だけ、太いフロロや短いメタルラインを加える方法もあります。長いワイヤーを入れるとジグの動きや食い方が変わるため、最初から重くせず、切られる状況が続いた時に足します。
船宿指定に合うPEの号数と巻き量は、ラインの選び方も参考にしてください。
歯切れを減らすリーダーの太さや先糸の付け方は、こちらも参考にしてください。
ジグの重さだけでなく、形やカラー、フックまでそろえる時は、ジグの選び方も参考にしてください。
投入後はフォールの変化を見ながら指示ダナへ入れる

投入の合図が出たら、フックが衣服や周囲の道具へ掛かっていないことを確かめ、ジグを船外へ出します。
ベイトリールのクラッチを切り、スプールへ軽く指を当てながら落とします。この操作がサミングで、ジグが速く出過ぎるのを防ぎながらラインの膨らみも抑えられます。
フォール中はスプールの回転とPEラインから目を離しません。海底や指示ダナへ着く前に回転が急に止まったり、ラインがふわりと横へ動いたりしたら、タチウオが落ちているジグへ触れた可能性があります。
そのまま糸を出し続けず、クラッチを戻して糸ふけを巻き取ります。ロッドへ重さが伝われば合わせ、何も感じなければ再び沈めます。
指示ダナが「80〜60m」なら、まず80m付近へジグを入れ、60mまで誘い上げます。海底まで落とす指示がないのに余分なラインを出すと、隣の仕掛けと交差しやすくなります。
ワンピッチだけに決めず巻き・止め・フォールを混ぜる
初めてなら、ハンドルを1回巻く動作とロッドを1回動かす動作を合わせたワンピッチワンジャークから始めます。
大きく振り上げる必要はありません。ロッドを20〜40cmほど動かしながらハンドルを巻き、ジグの重さが戻ってから次の動作へ移ります。
同じ動きを続けても反応がなければ、次の順に一つずつ変えます。
- 巻く速さを変える:速めに数回巻いたあと、ゆっくりへ落とす
- ロッドの幅を小さくする:ジグを跳ねさせず、短い距離で動かす
- 止める時間を入れる:2〜3回動かしたあとに一瞬止める
- 短くフォールさせる:ロッドを下げ、ジグが落ちる間を作る
すべてを同時に変えると、どの動きへ反応したのか分かりません。周囲で釣れた人がいれば、掛かった水深に加えて、巻き上げ中か止めた直後かも聞きます。
アタリが出た動きと水深は、その場でもう一度繰り返します。 タチウオの群れが動くまでは、同じ速さと間を再現した方が次の一匹へ近づけます。
食い上げとフォール中のアタリを見逃さない
タチウオのアタリは、ロッドを強く引き込むものばかりではありません。
巻いている途中にコツンと伝わる、ロッドへ急に重さが乗る、フォール中のラインが止まる。このような変化に加え、ジグを下からくわえて持ち上げる「食い上げ」もあります。
食い上げでは、急にジグが軽くなり、ロッドから重さが消えたように感じます。根掛かりしていないのに軽くなった時は、素早く糸ふけを巻き取り、魚の重さを確かめてから合わせます。
フォール中の変化も同じです。着底する水深より上でラインが止まったら、クラッチを戻して巻き取り、ジグとの間を張ります。
針へ掛かったあとは、一定の速さで巻き続けます。途中でラインを緩めると、タチウオが首を振った時に針が外れやすくなります。
取り込みでは歯とフックを素手で触らない
タチウオが船べりまで上がってきたら、ロッドを高く立てて無理に持ち上げません。リーダーまで巻いたらロッドを船内側へ向け、船長や同船者の指示に従って取り込みます。
魚体が長いため、抜き上げた反動でジグが振り回されることがあります。周囲へ声を掛け、足元に人の荷物がない場所へ下ろします。
タチウオの口には細く鋭い歯が並んでいます。魚ばさみやフィッシュグリップで頭の後ろを支え、プライヤーでフックを外します。
口元だけでなく、魚体から外れたフックも素手では追いません。 船が揺れた瞬間に再び刺さるため、ジグをプライヤーで押さえてから外します。
釣れたタチウオはクーラーボックスへ入れ、次の投入前にリーダーへ傷がないか指で確かめます。白く擦れた部分やざらつきがあれば、その部分を切って結び直します。
地域でタックルと誘い方が変わる

同じタチウオジギングでも、海域や季節が変われば、使うジグと誘い方も変わります。
浅場では軽めのジグを速く入れ直し、横方向へ広く探る場面があります。深場や速い潮では重いジグでラインを立て、指示ダナへ遅れず届かせることが優先されます。
ベイトが小さい日は短いジグへ反応し、タチウオがタチウオを追う共食いの状況では長いジグが使われる場合もあります。色だけを替えて反応が戻らない時は、重さや形、フォール姿勢まで変えます。
「この地域ならこの重さ」と決めつけるより、直近の釣果情報と船宿の指定を確かめる方が確実です。初めての海域なら、レンタルタックルを使い、その日のジグ重量と動かし方を船長に教わる手もあります。
初釣行は指示ダナを外さず一つずつ動きを変える
初めての船では、派手にジグを動かすことより、船長が伝えるタナへきちんと入れる方が釣果につながります。浅場や横方向へ探る船もあるため、ベイトとスピニングのどちらを使うかは予約時に聞いておくと安心です。
タチウオが触れたら、掛かった水深と、その直前に何をしていたかを一つだけ覚えておきます。フォールで食ったなら同じ水深から落とし直し、止めた直後なら同じ間を再現する、という具合です。
急にジグが軽くなる食い上げも、フォール中にラインが止まる変化も見逃せません。違和感があれば、まず糸ふけを巻いて魚の重さを確かめます。
最初から正解の誘いを当てる必要はありません。 船長の指示を外さず、一投ごとに一つだけ変えていけば、その日の当たり方が少しずつ見えてきます。

