海上釣り堀の脈釣り入門 タナの探り方・誘い・アワセを解説

2026年10月25日

海上釣り堀の脈釣り入門 タナの探り方・誘い・アワセを解説

ウキを使わない脈釣りでは、穂先が小さく動くたびに合わせても、針が掛からないことがあります。魚の重みが乗る引き込みと、エサに触って止まる反応を分けることが、アワセを覚える第一歩です。

海上釣り堀でマダイやシマアジを狙うなら、まず網に掛からない深さへエサを下ろし、穂先と糸の動きを追います。アタリが出た糸の長さと竿先の位置を覚えておけば、次の投入でも同じ深さを狙えます。

この記事で分かること

  • ウキを使わない基本仕掛けと、エサを下ろす深さ
  • 竿先で誘う動作と、アタリに合わせるタイミング
  • 一度反応が出た深さへ戻す方法と、食わないときの替え方

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目次

脈釣りはウキを付けず、穂先と糸の変化でアタリを取る

脈釣りは、ウキの沈みではなく、穂先の曲がりや糸の動きから魚の反応を捉える釣り方です。海上釣り堀では「ミャク釣り」「さぐり釣り」とも呼ばれ、竿の下へエサを下ろしてマダイやシマアジなどを狙います。

ウキ止めを動かさずに糸の長さや竿先の高さでエサの深さを変えられるため、魚が食う深さを探るときに役立ちます。同じ場所で待つ間だけでなく、エサを下ろす途中も穂先と水面へ入る糸の動きを追いましょう。

竿下を探るなら脈釣り、竿の届かない魚はウキ釣りで狙う

足元やイケスの角など、竿先から仕掛けを真下へ下ろせる場所が脈釣りの出番です。エサを少し持ち上げて落とし直したり、途中で止めたりしながら、反応が出る深さを探れます。

一方、竿の届かない中央付近へ魚が集まっているなら、ウキ釣りでその場所へエサを届ける方法があります。釣り座ごとの投入範囲を守り、魚が遠いからと無理に身を乗り出さず、狙う場所に応じて釣り方を替えます。

竿に合うリールと、ウキを付けない一本針の仕掛けを使う

スピニングタックルの道糸から、サルカン、幹糸に通した中通しオモリ、ハリス、一本針へつながる脈釣りの仕掛け

基本は、竿に付けたリールの道糸へハリスと一本の針をつなぎ、ガン玉などで沈む重さを加える構成です。ハリスは針につながる先端の糸です。

エサの重みでも沈み方が変わるため、針とオモリだけでなく、エサを付けた状態で扱います。

中通しオモリを使う場合は、サルカンの間の幹糸へ通し、その下へハリスと針をつなぎます。

まずは施設で使える仕掛けを揃え、竿の錘負荷や適合ハリスの範囲へ収めましょう。ウキ釣り用セットを使い替える場合は、ウキやその取付部品を外し、沈めるためのオモリとハリス・針へ構成を絞ります。

スピニング竿も使え、ベイト竿には対応する両軸を付ける

スピニングリールに対応したさぐり竿なら、手持ちのスピニングで脈釣りを始められます。ベイト用の竿には両軸リールを合わせ、カウンター付きなら出した糸の長さを数字で追えます。

買い足す前に揃えたいのは、竿とリールの形式、使う道糸を巻ける容量、仕掛けの重さです。

脈釣りのために全員がカウンター付きへ替える必要はありません。手持ちの道具が合うなら、その一式でエサを下ろす動作から覚えられます。

竿を買い足す場合は、海上釣り堀の竿の選び方、糸巻量やカウンターの有無から選ぶ場合は海上釣り堀のリールの選び方へ。

エサが沈まないときは、扱える範囲でオモリを足す

軽い仕掛けでエサが浮いたままになったり、流されて狙う深さへ届かなかったりするときは、オモリを足して沈めます。ただし、一度に重くしすぎると落ち方も変わるため、竿の負荷と施設の指定に合う範囲で調整しましょう。

狙う深さまで下ろせるなら、それ以上重くする必要はありません。

エサを届ける重さと、落としている途中の反応を追える状態を両立させるのが目的です。ガン玉の号数を一つに決めず、その日の沈み方に合わせます。

針を網から離し、エサを下ろす深さの上限を決める

中央へ向かって深くなる底網の断面図。足元と竿先の下で底網までの深さが異なり、どちらも針を網から離して下ろす

釣り始める前に、仕掛けを入れる場所で底網までの深さを測ります。測定用のタナ取りオモリは測り終えたら外し、針が網より上に来る深さから釣りを始めます。

底網の深さと、魚がエサを食う「タナ」は別です。底の位置を上限として把握したうえで、スタッフが教える当日のタナへエサを下ろしましょう。

底網のない施設では、測定のやり方も含めて現地の指定に従います。

足元と竿先の下では、底網までの深さが変わる

底網が中央へ向かって深くなるイケスでは、足元の浅い部分と、竿先から仕掛けを下ろす位置とで深さが違います。沖側で測った深さのまま手前へ下ろすと、針が網へ届くことがあります。

立ち位置や投入位置を変えたら、その場所の深さに合わせ直します。潮の流れなどで網が動く場合もあるため、途中から仕掛けが引っ掛かるようになったときは、同じ糸の長さで下ろし続けず、底の位置を測り直します。

タナ取りオモリの付け方と仕掛けの組み方は、こちらに詳しく載せています。

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カウンターの表示と竿先の位置を、次の投入の目安にする

カウンター付きなら、使う機種の手順で糸の設定と水面のゼロ合わせを済ませてから下ろします。アタリが出たときは表示に加え、竿先をどの高さに構えていたかも覚えておきましょう。

同じ糸の長さでも、竿先を高くすればエサも持ち上がり、低くすれば深い側へ動きます。糸が斜めに流れていれば、真下へ下ろしたときとも位置が変わります。

表示と竿先の位置を一緒に戻すと、前の投入に近い状態で待てます。

エサを下ろして止め、竿先を下げながら反応を探る

糸を出す量を変えずに竿先をゆっくり下げ、エサを浅い位置から深い位置へ落とす動作

スピニングはベールを起こし、ベイトはクラッチを切って、エサを付けた仕掛けを釣り座の前へ静かに下ろします。

針が底網へ届かず、竿先を下げる分の余裕が残る深さで、糸の送り出しを止めます。スピニングはベールを手で戻し、ベイトはクラッチを戻して、そこから糸を出さずに竿先を動かします。

糸が大きくたるまない状態で竿先をゆっくり下げると、エサをさらに落とせます。途中で止めて待ち、反応がなければ少し持ち上げて落とし直しましょう。

竿先を下げるたびに、針も底網へ近づくことを意識し、測った深さを越えて探りません。

段階
追う状態
次の操作
次の投入でそろえるもの
投入
エサと仕掛けが水面へ入る
大きく振り込まず、釣り座の範囲へ静かに下ろす
下ろす場所
沈める
水面へ入る糸の動き
糸を出し、決めた深さより手前で送り出しを止める
出した糸の長さ
止める・誘う
穂先と糸が普段と違う動きをするか
待つ間をつくり、竿先をゆっくり下げて探る
竿先の高さと動かし方
アタリの後
どの深さ・動作で反応したか
次も同じ条件へ戻して下ろす
糸の長さ・竿先・投入位置

糸を張りすぎず、穂先と水面へ入る糸の動きを追う

糸を大きくたるませると、魚がエサに触れても穂先へ反応が伝わるまでに間ができます。反対に、張りすぎてエサを引き上げ続けると、待たせたい深さから離れてしまいます。

エサを下ろしたら余分なたるみを取り、竿を止めたときの穂先と糸の状態を覚えましょう。

普段の曲がりや沈み方が分かれば、小さく引き込まれる、急に糸が止まるといった変化を拾えます。誘った直後の揺れと魚の反応も分けて追います。

アタリが出た糸の長さと竿先の位置を、次の投入でもそろえる

魚が掛かったら、糸を出した長さと竿先の高さに加え、エサを落としている途中だったか、止めて待っていたかを覚えます。次の投入ではその位置へ戻し、反応が出た動きを繰り返してみましょう。

カウンターがない場合は、長さが分かる道糸の目印などを使って下ろす量を揃えます。

深さだけでなく、止めたか落としたかも再現することが大切です。同じ場所で反応が続く間は、毎回大きくタナを変える必要はありません。

穂先が引き込まれたら合わせ、止まった反応はゆっくり聞く

魚の重みが乗る引き込みが続くなら、竿を起こして掛けます。小さく穂先が動いたあと反応が止まったら、竿先をゆっくり持ち上げて魚の重みを取る「聞きアワセ」をします。

小さな反応のたびに大きくあおることも、穂先が曲がり切るまで待つことも避けます。掛かった魚は糸を緩めずに寄せ、水面から糸で持ち上げず玉網ですくいましょう。

反応の例
合わせるまでの動作
魚の重みが出ない場合
小さく触った後、そのまま引き込む
重みが乗る動きで竿を起こす
引き込みが止まったら、ゆっくり持ち上げて聞く
小さく触って止まる
余分な糸のたるみを減らし、竿先を少し上げる
回収し、残ったエサと針の状態から付け直す
沈んでいた糸が止まる・横へ動く
竿先を上げて糸を張り、魚の重みを取る
底網に届く深さになっていないか、仕掛けを回収して原因を分ける

小さな反応と、魚の重みが乗る引き込みを分ける

穂先が小さく動くだけなら、魚がエサをつついている途中の場合があります。そこで竿を大きく振るのではなく、次に穂先がどう動くかを追います。

小さな反応の後に穂先が引き込まれたり、ゆっくり曲がりながら重みが乗ったりしたら、余分な糸のたるみを取って竿を起こします。

強く引かれてから長く待ち足す必要はありません。アタリの大きさだけでなく、引き込みが続くかを手掛かりにします。

反応が止まったら、竿先を少し上げて重みを取る

小さなアタリの後に動きが止まっても、エサを離したとは限りません。エサを口にしたまま動かない魚もいるため、竿先をゆっくり持ち上げて糸のたるみを減らします。

魚の重みが乗ったところで、そのまま合わせます。

重みが出なければ仕掛けを回収し、エサが残っているか、取られているかで付け直します。

聞きアワセは、大きく何度もしゃくる動作ではありません。止まった反応のあと、糸を張って魚の重みを取る動作です。

沈む糸が止まったときも、魚か底かを一つの変化だけで決めつけない

仕掛けを下ろしている途中、沈んでいた糸が止まったり、横へ動いたりすることもあります。穂先がまだ曲がっていなくても糸の変化を追い、竿先を上げて魚の重みを取ります。

ただし、底網へ届いて糸が止まる場合もあります。それまでに測った底の深さと、出した糸の長さを照らし合わせることが必要です。

重みがあるのに動かず網へ掛かった疑いがあれば、強くあおらずスタッフに伝えます。

反応がなければ深さを替え、届かない魚はウキで狙う

仕掛けが沈まず流されているなら、オモリと糸の出し方を直してからタナを替えます。エサを下ろせる状態になったら、網へ届かない範囲で少しずつ深さを変えましょう。

エサが残るなら大きさや素材、取られるなら針の近くへ収まる付け方を変えます。深さ・落とし方・エサを一つずつ替えると、反応が出た条件を次の投入でも繰り返せます。

エサの素材を替えるときや、針に合う付け方を選ぶときはこちらへ。

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魚が竿の届かない場所にいるなら、施設の投入範囲内でウキ釣りへ替え、魚のいる位置へエサを届けます。

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脈釣りは、アタリが出た深さと落とし方を次の投入でも再現する

脈釣りは、エサを下ろす深さと穂先の動かし方をそろえ、アタリが出た条件を次の投入でも再現する釣りです。小さな反応で動きが止まったらゆっくり聞き、魚の重みが乗る引き込みには竿を起こして合わせます。

まずは釣り座の深さに合う仕掛けで、竿の下へ静かに一投。魚が触った位置と動かし方を覚え、同じ深さへエサを戻すところから手順を身に付けましょう。