サヨリ釣りの始め方!堤防の仕掛け・エサと釣り方を解説
2026年10月06日

堤防でサヨリ釣りを始めるなら、手持ちの道具にサヨリ用の仕掛けとエサを加えるところから。サビキ釣りで使っているバケツやクーラーボックスは、そのまま使えます。
岸近くへ寄る群れなら、延べ竿と市販のサヨリ用ウキ仕掛けで始められます。沖にいて岸へ寄らない群れには、リール付きの竿とサヨリ用の遠投仕掛けが必要。手持ちのサビキ用の竿も、仕掛けの重さや長さが合えば使えるので、竿から買い替える必要はありません。
この記事では、初めて堤防でサヨリを狙う人に向けて、釣り場の探し方から仕掛け・エサの準備、ウキを見て合わせるまでの釣り方を紹介します。釣行先に合う道具をそろえ、エサを流す深さやウキが動いたときの合わせ方まで押さえられます。
この記事で分かること
- 延べ竿で届く群れと、遠投が必要な群れの狙い分け
- サヨリ用の仕掛け・付けエサ・コマセのそろえ方
- エサを流す深さ、ウキのアタリと掛からないときの対処
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目次
サヨリ釣りは近くの群れなら延べ竿、沖の群れなら遠投で始める
サヨリは海の表層を群れで泳ぐ魚。コマセで魚を寄せ、その中へ針に付けたエサを流して食わせます。底へ落とす釣りではないので、手持ちの竿を使う場合も、仕掛けはサヨリ用に替えてください。
岸近くへ寄る群れは市販のウキ仕掛けで狙う

竿の届く範囲で釣れる港なら、リールのない延べ竿と完成したウキ仕掛けをすすめます。仕掛けを振り込み、流れていく小さなウキの動きを追う釣りなので、投げる操作を覚えなくても始められます。
小さなウキを複数並べた「シモリウキ」の仕掛けも、サヨリ用として売られています。一からウキや針を組み合わせず、延べ竿用の完成仕掛けを選べば、初めてでも釣り場で取り付けて使えます。
岸へ寄らない群れにはサヨリ用の遠投仕掛けを使う

サヨリが沖を泳いでいて手前へ寄らないなら、リール付きの竿で飛ばしウキやコマセカゴの付いた仕掛けを投げます。岸で撒くコマセが届かない場所へ、エサと仕掛けを運ぶための道具です。
ただし、重いカゴを付ければどんな竿でも遠くへ投げられるわけではありません。竿が対応する重さと仕掛けの長さを合わせ、後ろや隣の人に針が触れない場所で投げます。初めての一回なら、遠投ありきで道具をそろえるより、岸近くで釣れている港を探す方が準備は少なく済みます。
延べ竿や磯竿の候補、手持ちのサビキ竿を使える条件を知りたい場合は、サヨリ釣りの竿の記事を参考にしてください。
サヨリ釣りの場所と時期は近くの港の回遊に合わせる

サヨリ釣りは、秋から春に狙える地域がある一方、夏に群れが回る釣り場もあります。全国どこでも同じ月に岸へ寄るわけではありません。まずは自宅から行ける釣り場の釣期の目安や釣果を手掛かりに、出かける月の候補を決めましょう。
近場の候補を探すなら、次の釣り施設や護岸から。平磯の期間は施設が示す目安、ほかの年月とサイズは過去に釣れた実例です。
地域別の時期の目安と釣果実例
- 関東:オリジナルメーカー海づり公園(千葉県市原市) — 2025年9月に20〜33cmの釣果があった東京湾の釣り施設。投げ方や使える場所には制限があるので、遠投で狙う場合は当日の利用ルールも確かめておきましょう。
- 関西:尼崎市立魚つり公園・平磯海づり公園(兵庫県) — 大阪湾でサヨリを狙える釣り施設。平磯の目安は主に6〜11月頃で、集魚剤の使用は禁止されています。
- 東海:常滑りんくう釣り護岸(愛知県常滑市) — 2021年5月に30〜41cmの釣果があった知多半島西側の護岸。秋冬だけでなく、春にも大きなサヨリが釣れた例があります。
- 九州:福岡市海づり公園(福岡県福岡市) — 2025年7月に27〜30cmの釣果があった釣り施設。夏にも群れが回った実績があります。
大きなサヨリを狙うなら最近の釣果サイズを目安にする
30cmを超えるサヨリを狙うなら、釣行先の最近の釣果で魚の大きさにも注目しましょう。常滑のように春に大型が釣れた例もあるため、「冬になってから」と季節だけで決める必要はありません。
釣果写真では大きさが分かりにくいこともあるので、体長の記録が役立ちます。何月に、どの釣り場で、何cmの魚が釣れたかを一緒に見ると、大型を狙う行き先を絞りやすくなります。
釣行日は今年の回遊と岸からの距離で決める
行きたい月と場所が決まったら、今年の直近の釣果で群れが回っているかを調べてから出かけます。過去の記録は季節を考える目安にはなりますが、今も同じ港で釣れているとは限りません。
地元の釣具店で聞くなら、「サヨリは釣れていますか」に加えて、延べ竿で届く距離か、遠投が必要かも聞いておきましょう。岸近くで釣れている場所なら延べ竿、沖の群れなら遠投用の道具と、持っていく竿や仕掛けが決まります。
釣り場は、立ち入りと釣りが認められた、足場のよい堤防や釣り施設から選んでください。波をかぶる場所や滑りやすい斜面へ降りず、ライフジャケットを着用します。天候や波が悪くなるなら、魚が釣れていても切り上げる判断が必要です。
サヨリ釣りには仕掛け・付けエサ・コマセと予備針を用意する

必要なのは、魚のいる距離へ届く道具と、針に付けるエサ、群れを寄せるコマセです。サビキ釣りのバケツやクーラーボックスはそのまま使えるので、すべてをサヨリ専用に買い替える必要はありません。
竿と仕掛けは延べ竿用・遠投用を合わせる
延べ竿で始める道具の例は、4.5〜5.4mの竿とサヨリ用ウキ仕掛け。これは購入必須の長さではなく、岸近くの群れを狙う組み合わせの目安です。竿より長すぎる仕掛けでは針へ手が届かなくなるため、完成仕掛けの全長も合わせます。延べ竿には道糸まで組まれたセットを選び、リール竿用はリールに巻いた道糸へつなぎます。
手持ちのサビキ用の竿などを使うなら、リール竿用のサヨリ仕掛けを選びます。遠投用は、竿の対応重量にコマセを詰めた状態のカゴやウキの重さが収まることが前提。延べ竿用・リール竿用・兼用の仕掛けがあるので、取り付け方も含めて選んでください。
予備には、使う仕掛けと針・ハリスの号数を合わせた糸付き針を用意します。針先が鈍ったときや絡んだときに、針を結ぶところからやり直さず交換できます。
道糸まで付いた延べ竿用のセットやカゴ付きの完成品を選ぶ場合は、市販のサヨリ仕掛けの記事を参考にしてください。
針に付けるエサと群れを寄せるコマセは別に用意する
付けエサは、針に刺してサヨリに食わせるエサ。初めてなら大粒のアミエビやサシアミを用意すると、小さな針へ一尾ずつ付けられます。コマセ用の細かいアミを、そのまま付けエサに使うつもりで出かけると、針に付けられる粒が足りないことがあります。
付けるときは針の曲がりに沿わせ、針先まで大きな塊で包まないようにします。オキアミを使う方法もありますが、小さな口へ食わせる釣りなので、エサを大きく付ければよいわけではありません。
一方、コマセにはアミエビを使います。ヒシャクで撒く釣りでは、配合エサを混ぜて投げる方法もありますが、カゴへ詰める場合は別。配合エサで放出口をふさがないよう、そのカゴで使えるエサを選びます。付けエサとコマセは、役割だけでなく、使う仕掛けに合わせて準備してください。
サシアミ・オキアミ・はんぺん・虫エサの付け方や、アミエビの解凍と配合を知りたい場合は、サヨリ釣りのエサの記事を参考にしてください。
水汲み・取り込み・保冷の道具も持っていく
サヨリ釣りの持ち物チェック
- コマセを扱う: 水汲みバケツ、エサ容器、撒く釣りならヒシャク
- 仕掛けを直す: 予備の仕掛け・糸付き針、ハサミ
- 魚から針を外す: 針外しや小型プライヤー、タオル
- 魚を持ち帰る: 氷を入れたクーラーボックス、魚を入れる袋
- 身を守る: ライフジャケット、滑りにくい靴
持ち物は、使う場面に沿ってそろえると抜けを減らせます。
足場が高く、竿で魚を持ち上げられない場所では、届く長さの玉網も必要です。魚が掛かってから水面へ手を伸ばすのではなく、取り込める足場かどうかを釣り始める前に判断します。
持ち帰る魚は釣り終わるまで常温で置かず、保冷できるようにしておきます。氷が溶けた水へ長時間浸けっぱなしにせず、袋に入れて冷やす方法なら、クーラーボックス内の水が直接触れるのを避けられます。
釣れた魚を氷締めにして袋へ移す手順と帰宅後の下処理は、サヨリの締め方と持ち帰り方の記事を参考にしてください。
サヨリ釣りはコマセへエサを流し、ウキの変化に軽く合わせる
岸近くのウキ釣りなら、少量のコマセを入れ、群れが寄ったところへ付けエサを流します。エサを底まで沈めず、サヨリが泳ぐ水面近くへ合わせるのが基本です。魚が見えても、針の付いたエサだけ深い場所にあれば食わせられません。
潮上へ少量のコマセを入れてエサと同じ筋へ流す

コマセを撒く場所は、ウキの真上とは限りません。潮に流されたコマセが付けエサの近くを通るように、潮上、つまり流れが来る側へ少量ずつ入れます。
群れが寄ったら、あちこちへ大量に撒かず、エサを流す場所へコマセをつなぎます。ウキとコマセが離れてしまうなら、撒く位置か仕掛けを入れる位置を変えて、同じ流れに乗せましょう。
カゴ付きの遠投仕掛けでは、カゴがコマセを運びます。岸から撒くときの動作をそのまま当てはめず、コマセの出し方や巻き方は、その仕掛けの指定に合わせます。
群れの泳ぐ深さへ付けエサを合わせる
「タナ」は、エサを漂わせる深さのこと。サヨリでは海底までの深さではなく、水面からどれだけ下にエサを入れるかを考えます。深さを調節できるウキ仕掛けなら、ウキ下40〜50cmを一つの目安にし、魚が浮けば浅くします。
この数字を、すべての遠投仕掛けのハリスの長さへ当てはめないでください。仕掛けの構造が違っても、合わせたいのは魚の泳ぐ層。群れの下へエサが沈みすぎているなら、ウキ下や仕掛けの設定を変えて、水面近くへ上げます。
ウキの変化を捉えたら軽く合わせて取り込む
アタリはウキが沈む動きだけではありません。横へ走る、小さなウキ同士の間隔が変わるなど、潮に流れているときとは違う動きを捉えます。変化が出たら竿を軽く立て、針を掛けましょう。
強く大きくあおるより、小さく合わせて魚を寄せます。抜き上げられない魚や高い足場では玉網を使い、魚を追って身を乗り出さないようにしてください。
見えているサヨリが食わないときはエサの位置を合わせ、掛からないなら針を替える

サヨリが見えるのにエサへ寄らないなら、魚が集まっているコマセと付けエサが離れていないかが判断の手掛かりです。撒く位置を潮上へずらし、魚と同じ深さへエサを流します。エサが針に大きく固まっている場合は、小さく付け直してください。
エサを取られるのに針が掛からないなら、針先が傷んでいないかも確かめましょう。サヨリは口が硬く、針先が傷んで刺さりにくくなることがあるため、予備の糸付き針へ交換します。
一方、コマセを入れても群れが寄らない状態で、エサや針を替え続けても狙う魚には届きません。岸からの距離が原因なら遠投の道具へ替え、そもそも回遊していないなら場所や釣行日を変える。見えている魚が食わない場合と、魚がいない場合を分けて動くことが大切です。
エサだけなくなる、空振りが続く、寄せる途中で外れるなど、魚の反応に応じた対処を知りたい場合は、サヨリが釣れない原因の記事を参考にしてください。
サヨリ釣りは群れの距離に合う道具と表層のエサから始める
初めてのサヨリ釣りなら、岸近くで釣れている港を探し、延べ竿と完成したウキ仕掛けで始める方法をすすめます。沖の群れを狙う必要があるならリール竿と遠投仕掛けに替え、手持ちの竿を使う場合も、仕掛けの重さと長さを合わせてください。
エサは針に付ける分と、群れを寄せるコマセを別に用意します。予備の糸付き針も持っておけば、アタリが出るのに掛からなくなったとき、その場で交換できます。
堤防に立ったら、コマセと付けエサを同じ流れへ乗せ、水面近くの群れにエサを合わせる。新しい道具を次々に足すより、魚のいる距離と泳ぐ深さに合わせた一組を用意することが、サヨリ釣りの始め方です。






