サクラマスジギングの始め方は?タックル・タナと誘い方を解説
2026年11月06日

船のサクラマスジギングは、魚のいる層へメタルジグを通し、しゃくる動きと落ちる動きで誘います。初回は出船先を決め、船が指定するジグの重さとラインに合わせて準備します。
竿とリールを借りられる船なら、一式を買い揃える前に挑戦できます。ジグやフックは貸出に含まれないこともあるため、必要な物を揃え、当日は船長が知らせるタナを繰り返し探ります。
この記事で分かること
- サクラマスを狙う海域・時期と、予約前に決める準備
- ロッド・リール・ライン・ジグと仕掛けの組み合わせ
- 指示ダナの合わせ方、誘いからアタリ・取り込みまでの流れ
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目次
サクラマスジギングは指示ダナにジグを通して誘う
サクラマスジギングは、船からメタルジグを沈め、サクラマスが泳ぐ層を狙う釣りです。魚のいる層を「タナ」と呼び、船長から「20〜30mを探って」といった指示が出たら、その範囲でジグを上下させます。
魚が底から離れていれば、ジグを海底まで落とす必要はありません。当たりが出た深さを船内で共有し、同じ層へ繰り返し通すことが基本です。岸からルアーを投げる海サクラや、川のサクラマス釣りとは道具も操作も異なります。
サクラマスジギングは北海道・下北で12〜6月頃に楽しめる

海域の位置を示す模式図です。出船する月は地域ごとに異なり、回遊や流氷で釣期が変わります。
主な釣り場は北海道と青森県・下北半島で、12月から6月頃にかけて海域を替えながら楽しめます。冬は羅臼や胆振、春は道南・積丹・下北、春後半は網走・常呂沖が候補になります。
下表は例年の釣期の目安です。回遊や流氷、海況によって始まりと終わりが変わり、同じ海域でも船ごとに出船期間が異なります。釣行する月にサクラマス便を出している船を選ぶと、当日のジグ重量やレンタルの中身も具体的に決まります。
レンタルの中身と持参する道具を予約時に揃える
レンタルは竿とリールだけで、ジグやフックを自分で用意する船もあります。借りる道具と指定される重さ・ラインを照らし合わせ、不足するジグやフックだけを持参します。船上で使う氷があっても、持ち帰り用の氷は別に必要な場合があります。
冬は防風・防水の上着に保温着を重ね、手袋と船のデッキに合う滑りにくい靴を着用します。救命胴衣は乗る船に適合する桜マーク品を使い、自分で用意するならTYPE Aを選びます。
船で使うジグの重さにタックルを合わせる

タックルは、船で使うジグを操作できる竿と、必要な糸を巻けるリールを先に合わせます。初回の目安は下表ですが、予約した船の指定が違えばそちらを優先します。
たとえば150gを中心に使う船でも、潮が速い日に200gが必要なら、その重さを操作できる竿が必要です。手持ちを流用する場合は、最大ジグ重量だけでなく、メーカーが示す釣り方と適合範囲も照らし合わせます。
ロッドはジグを動かせる負荷としなりで合わせる
初回は、ジグを上げ下げでき、魚が走ったときには曲がって引きを受けるロッドを使います。ゆっくり誘うなら軟らかめのスロージギング用、短い動作でジグを動かすなら張りのあるライトジギング用が候補です。
硬すぎる竿では、小さなしゃくりでもジグが大きく動き、魚を掛けた後も走りを吸収しきれず口切れにつながります。同じ「1番」「2番」でも負荷はメーカーで違うため、番手だけで別の竿へ置き換えないようにします。
常用ジグの重さと竿の曲がり方から、専用竿と近海用ロッドを使い分けます。
リールとラインはタナを繰り返せる組み合わせにする
狙った層へ何度も戻す釣りなので、深さの表示があるベイトリールを使うと、釣れた層に合わせて糸を出せます。カウンターがない手持ちやスピニングなら、色分けPEの目印で出した糸の長さを数えます。
リーダーは浅い層でジグの動きを重視するときは短め、伸びの少ないラインで魚の走りを受け止めたいときは長めに調整します。長くする場合は、結び目がガイドへ入る長さになるため、結束部の通りも合わせます。
リールは指定PEの巻量に加え、巻取長とクラッチ操作が誘い方に合う一台を使います。
リーダーの太さ・素材と結び方は、PEの号数と狙う魚に合わせます。
ジグとフックは船の指定と干渉の有無で揃える
ジグは必要な重さを揃えたうえで、横を向いてゆっくり落ちる形と、沈下の速い形を使い分けます。同じ重さでも落ち方は違い、潮に押されて狙う層を通せないときは、重さだけでなく形も替えます。
フックは前後にツインのアシストを付ける例が多いものの、付属品があれば構成を重ねず、そのジグに合う長さで使います。前後の針が重なったり、ジグやリーダーへ絡んだりする場合は、アシストの長さや配置を直します。
指定された重量帯で、潮受けと落ち方が異なるジグを揃えます。同じ重さで形や色を替えるときの使い分けは、ジグ選びの記事で詳しく解説しています。
仕掛けはPEからリーダーへ、リーダーからリングを介してジグ・フックへつなぎます。接続部品の配置と強度は、船ジギングの仕掛けの記事で詳しく解説しています。
フックの大きさとアシストの長さは、ジグの幅と前後の間隔に合わせます。
船長の指示ダナから探り、釣れた深さを合わせる

海底80m・指示ダナ20〜30mは説明用の例です。図は実際の距離や角度を正確に表したものではありません。
魚を探すときは、海底の水深と、サクラマスを誘うタナを分けます。上の層を狙う指示なら毎回着底させず、指定範囲の下側から上へ誘います。釣れた深さが共有されたら、その層へ通し直すことで、広く探るよりも反応の出た範囲を繰り返し狙えます。
カウンターは糸の長さから計算するため、糸が斜めになると表示と実際の深さがずれます。糸を出し続けず、回収して入れ直すか、船長に重さや投入方向を相談します。
表の数字は操作を説明する例です。反応がなくても、勝手に指示範囲を外れて底へ落としません。
しゃくった後の落ち方と強さを反応に合わせる

まずはジグを軽くしゃくり、上げた後に竿先を下げて落下させます。上げる動きだけでなく、落ちていく間も魚が触る機会になるため、竿を戻す速さをジグの沈み方に合わせます。
糸を強く張り続けると落ち方を妨げますが、余分な糸フケを出し過ぎるとアタリに気づくのが遅れます。最初はジグの重みが伝わる程度に張り、落下中に触るのか、巻き上げで追うのかに応じて、しゃくる幅・速さと落とす間を変えます。
- 船長の合図でクラッチを切り、スプールを指で軽く押さえながら、指示された層の下側まで沈める。
- クラッチを戻し、竿を一回上げる動作に合わせて糸を巻く。
- ジグの落下に合わせて竿先を下げ、余った糸を巻き取る。
- 指示範囲の上側まで探ったら、下側へ沈め直して繰り返す。
反応がなければタナと誘いの速さを変える
アタリがないときは、色を替える前に、指示された層を通っているかと糸の角度を整えます。同船者にヒットがあれば、深さに加えて、速く上げていたのか、落とす間に触ったのかも手掛かりになります。
同じ層で反応が続くなら、リールを巻き上げず、竿の上下で誘うヨーヨー釣りも使えます。タナを保つ操作であり、ジグを静止させて待つ釣りではありません。層が分からない間は、指示範囲の中を少しずつ探ります。
アタリが出たら糸を張り、竿を曲げて取り込む

落下中に触ったらクラッチを戻し、糸を巻き取って魚の重みを乗せます。上げている途中ですでに掛かったなら、大きくあおる追加アワセは控えます。強くあおってから糸を緩めると、口切れや針外れにつながります。
走る間は竿のしなりとドラグで受け、止まったら一定の速さで巻き寄せます。船べりでは魚を水面から持ち上げず、ネットを入れる人へ声を掛け、魚の頭を網へ向けます。隣の糸へ走ったときは船長へ声を掛け、周囲の巻き上げと取り込みの動作を合わせます。
持ち帰る魚はクーラーと氷を用意して冷やす
魚をすくった後は、針を素手でつかまず、フックリムーバーやプライヤーで外します。前後にフックが付いたジグは、魚が暴れたときに残った針が手へ掛かるため、ネット内で魚の動きを抑え、残った針の向きを避けて外します。
持ち帰る分は、氷を入れたクーラーへ収めて冷やします。冬でも船に上げた魚は帰港まで放置せず、持ち帰り用の氷で冷やします。ライセンス対象海域では、釣果を船長へ伝え、当期の釣獲・持ち帰りの決まりに従います。
船に合わせて準備し、サクラマスのいる層を繰り返す
初めてのサクラマスジギングは、釣行先と船を決め、使うジグの重さに竿・リール・ラインを合わせて準備します。レンタルがあれば活用し、ジグやフックなど貸出に含まれない物を揃えます。
釣り始めてからは、反応の出た深さと上げ方・落とし方を繰り返します。船に合う道具を用意し、指示された層で誘いを合わせ、掛けた魚は糸を緩めずネットへ寄せるのが、サクラマスジギングの基本です。





