サクラマスジギングのリール選びと番手・巻取長・カウンターの使い方を解説
2026年11月03日

サクラマスジギングのリールは、船で指定されるPEを必要な長さまで巻けて、指示ダナへ繰り返しジグを戻せる一台を使います。中層を落として止める釣りには、糸の放出量を数字で追えるカウンター付きベイトリールが便利です。
この記事では、サクラマスジギングのリールを、糸巻量・巻取長・ハンドルの違いから紹介します。船の指定に合う一台を揃え、糸巻き学習から海面のゼロ設定まで準備できます。手持ちのリールを使う場合も、容量とタナの合わせ方から必要な装備が分かります。
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この記事で分かること
- 船のPE指定に合う番手とカウンターの必要性
- 巻取長・ハンドル・容量で変わる機種の使い分け
- 手持ちの代用と糸巻き学習・海面ゼロの取り方
目次
サクラマスジギングのリールは指示ダナへ戻す操作とPE容量に合わせる

初めて揃えるなら、船の指定PEを巻けるカウンター付きベイトリールを使います。魚がいる深さへ落とし、アタリがあった表示まで戻す操作を続けるためです。船が指定する号数・長さと、使えるリールの形式を先に合わせます。
すでに船用リールがある人は、カウンターの有無だけで買い替える必要はありません。色分けPEで出した長さを追え、クラッチや糸の送り出しを操作できれば、手持ちを使える船もあります。
指示ダナを繰り返す船にはカウンター付きベイトを使う
「海面から30m」「今は25mで当たった」と伝えられる船では、カウンター表示を使うと同じ放出量まで落とし直せます。ベイトリールは、親指でスプールを押さえながら落とし、クラッチを戻して止める操作を続けられる形式です。
アタリが出た表示に加え、落下中か巻き上げ中かも覚えておくと、次の投入で同じ操作を繰り返せます。船長が伝える基準が海面からの深さか、底から巻き上げた幅かによって、表示の使い方も変わります。
番手は船の指定PEを巻ける長さから決める
150番・200番という番号を、メーカー共通の大きさとして選ばないことが大切です。同じ小型でも糸巻量は異なり、浅溝の有無によっても必要な糸が入る長さが変わります。号数と長さが一致する公表値から番手を決めます。
PE1号を300m使う場合と、PE2号を300m使う場合では候補が変わります。必要量は最深部だけでなく、潮で余分に出る糸や切断後の残量も含む船側の指定を優先します。
スピニングは船が認める釣り方と竿に合わせる
スピニングも、船が使用を認め、指定PEと必要量を巻ければ使えます。軽く投げて斜めに探る釣りでは、投げる動作を続けられる利点があります。ベイト用の竿へ付け替えるのではなく、スピニング用の竿と組み合わせます。
一方、真下へ落として細かいタナを反復する船では、ベイトのクラッチ操作とカウンターが役立ちます。岸の海サクラ用を持っているという理由だけで、船の道具まで同じ組み合わせにはしません。
船から投げ分けるスピニングの糸巻量や巻取長は、オフショアジギング用リールの記事で詳しく紹介しています。
巻取長とハンドルを誘い方に合わせ、ドラグは魚の走りに追従させる
リールを替えると、同じハンドル操作でも巻き取る糸の量が変わります。速い回収を重視するか、短い幅で誘うかに応じて、巻取長とハンドルを合わせます。HG・PGの記号だけで、サクラマス用の一台を決めないことが大切です。
掛かったあとは、魚の走りに応じて糸を出すドラグも使います。最大値が大きい機種を強く締めて使うのではなく、針・糸・竿を組み合わせた状態で負荷を合わせます。
短い誘いはハンドルを半回転・1/4回転で使い分ける

巻取長81cmのリールなら、半回転で約40.5cm、1/4回転で約20.3cmの糸を巻く計算です。高ギアでも回す量を減らせば、短い巻き幅へ変えられます。回収の速さと、一度の誘いで回す量は分けて使います。
この数値は満巻時の公称値から計算した糸の巻上量で、ジグが跳ねる距離ではありません。糸が出れば巻き径が小さくなり、ロッドの動かし方や糸フケによってもジグの動きは変わります。
握るノブとハンドルの長さをグローブに合わせる

反復してしゃくる釣りには、グローブを着けた手でノブを握り、クラッチを押せる組み合わせを使います。シングルハンドルは大きいノブを握って巻き、ダブルハンドルは左右どちらのノブからでも巻き始められる形です。
ダブルの全幅100mmと、シングルの軸間70mmは同じ測り方ではありません。数字の大小だけで長い・短いと決めず、握る位置と一回転の動作へ合わせます。自重も、竿と合わせて支える負担に関わります。
最大ドラグより糸を出す設定と作動を合わせる
最大ドラグ5kg・10kgという数値は、釣れる魚の重さや普段の設定値ではありません。サクラマスが急に向きを変えたときは、竿の曲がりに加えて糸を出し、針の掛かった部分へ力が集中するのを抑えます。
締め切ったまま寄せず、PE・リーダー・結束とフックに合う負荷で使います。低い負荷での滑り出しは最大ドラグ値だけでは分かりません。電子音やクリック音の有無も、糸を出す力そのものとは分けて捉えます。
ジグを動かす反発と、掛けた魚に追従する曲がりは、船で使うジグに合うロッドと組み合わせます。
サクラマス用リールはタナを戻す操作と巻き方に合わせる
初めての一台は、必要なPE容量を満たしたうえで、価格を抑えたカウンター付きから揃えます。回収を速めたい人は巻取長、握って巻きたい人はシングルハンドル、落とし方を変えたい人はフォール調整機能が選ぶ理由です。
小型の機種でもタナを反復できますが、太い糸や他の船釣りと兼用するなら必要な糸を巻ける容量を確保します。軽さを優先する一台と、大きいスプールや長いハンドルを使う一台を、釣行条件に応じて使い分けます。
| 商品名 | 画像 | 詳細 | 自重 | 巻取長 | 糸巻量PE | ハンドル | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ダイワ ライトゲーム X IC 150-DH | 詳細を見る | 230g | 69cm | 1号400m・1.5号250m・2号200m | ダブル・全幅100mm | 予算を抑えた初めてのカウンター付き | |
| アブガルシア MAX DLC BG H | 詳細を見る | 360g | 78cm | 2号300m・3号200m | シングル | 大容量を必要とする兼用・予備機 | |
| ダイワ ライトゲーム RX IC 150H | 詳細を見る | 245g | 83cm | 1号400m・1.5号250m・2号200m | シングル70mm | 回収の速さと握って巻く操作を重視 | |
| シマノ グラップラー プレミアム 150XG | 詳細を見る | 240g | 81cm | 1号330m・1.5号200m | シングル60mm | 落下調整と誘った距離の把握を重視 | |
| ダイワ ティエラ LJ IC 200H | 詳細を見る | 370g | 91cm | 2号300m・3号200m | シングル75〜85mm | 糸容量と長いT形ハンドルを優先 | |
| シマノ オシアコンクエスト CT 200HG | 詳細を見る | 315g | 78cm | 1号400m・1.5号260m・2号200m | シングル65mm | 丸型の握りと負荷を掛けた巻き操作を重視 |
ダイワ ライトゲーム X IC 150-DH
- アルミフレームとICカウンター
- 全幅100mmのダブルハンドル
- 細糸用エコノマイザー2種類
価格を抑えてタナを数字で追うなら、ICカウンターとダブルハンドルを備えた150-DHが合います。アルミフレームでギアを支え、左右どちらのノブからでも巻き始められる構成です。
付属する2種類のエコノマイザーは、細いPEを巻く際の下巻きを減らす部品。タイラバやライトな船釣りにも使い、予算を抑えて一台を揃えたい人に勧めます。電池交換は預かり対応なので、交換が必要なら、釣行前に店舗へ預ける日程を取ります。
詳しいスペックを見る
- 自重
- 230g
- 巻取長
- 69cm
- PE糸巻量
- 1号400m・1.5号250m・2号200m
アブガルシア MAX DLC BG H
- バックライト付き大型液晶
- 電源とリセット中心の2ボタン操作
- CR2032電池を自分で交換可能
太いPEを使う船釣りと兼用するなら、PE2号300mを巻ける大容量が役立ちます。バックライト付きの大型液晶を備え、普段は電源とゼロ設定を中心とした2ボタンで操作する機種です。
細い糸には下巻きを加え、巻いた長さに応じてカウンターへ入力します。CR2032電池を自分で交換できる一方、自重は360g。軽さより容量を優先し、予算を抑えて他の船釣りにも使いたい人に向く一台です。
詳しいスペックを見る
- 自重
- 360g
- 巻取長
- 78cm
- PE糸巻量
- 2号300m・3号200m
ダイワ ライトゲーム RX IC 150H
- 1回転83cmの巻取長
- 70mmシングルとアルミラウンドノブ
- 巻上げ・落下速度表示とセルフ電池交換
投入をやり直す際の回収を速めたいなら、1回転83cmの巻取長が役立ちます。70mmのアームにアルミラウンドノブを組み合わせ、シングルハンドルを握って巻く操作に対応します。
巻上げ・落下速度の表示は、アタリがあった操作を繰り返す手掛かりです。電池も自分で交換できます。短い誘いは半回転などで巻く量を減らせるため、価格と回収速度を重視しながら、握るノブも大きくしたい人に勧めます。
詳しいスペックを見る
- 自重
- 245g
- 巻取長
- 83cm
- PE糸巻量
- 1号400m・1.5号250m・2号200m
シマノ グラップラー プレミアム 150XG
- NEWフォールレバーで落下を調整
- 巻上距離アラーム搭載
- 金属ボディと1回転81cmの巻取長
落とす速さと巻き上げる幅を変えて中層を探る釣りに勧めます。NEWフォールレバーで落下へ抵抗を加え、巻き上げ時はレバーによる抵抗を抑える構造。フォールの調整を保ったまま誘いへ移れます。
設定した巻上距離を音で知らせるため、一定の幅を探る際に表示へ目を移す回数も減らせます。PE1.5号200mの容量で足り、回収の速さに加えて、落下と誘いの幅を細かく変えたい人に合う一台です。
詳しいスペックを見る
- 自重
- 240g
- 巻取長
- 81cm
- PE糸巻量
- 1号330m・1.5号200m
ダイワ ティエラ LJ IC 200H
- 1回転91cmと75〜85mmのアーム
- シンクロレベルワインド搭載
- 電子ドラグサウンドとICカウンター
長いT形ハンドルを握って巻くなら、75〜85mmのアームと1回転91cmの巻取長が特徴です。糸の放出に連動するレベルワインドと電子ドラグ音を備え、魚が走って糸を出す変化を音でも追えます。
PE2号300mの容量は、太い糸を使う近海の釣りとの兼用にも対応します。自重370gを支える負担はあるため、軽さよりハンドルの長さと糸容量を優先し、サクラマスに加えて青物も狙う人に勧めます。
詳しいスペックを見る
- 自重
- 370g
- 巻取長
- 91cm
- PE糸巻量
- 2号300m・3号200m
シマノ オシアコンクエスト CT 200HG
- インフィニティドライブ搭載
- NEWフォールレバーと糸巻学習
- 65mmシングルと丸型金属ボディ
丸型の金属ボディを握り、負荷を掛けて巻く操作を重視する人に勧めます。ギアを支えるボディにインフィニティドライブを組み合わせ、65mmのシングルハンドルでジグを操作する構成です。
NEWフォールレバーは落下へ抵抗を加え、巻き上げへ移るときの抵抗を抑えます。1回転78cmの巻取長を半回転などで使えば短い誘いにも対応。丸型の握りを好み、巻き上げとフォール調整の両方を重視する釣りへ勧めます。
詳しいスペックを見る
- 自重
- 315g
- 巻取長
- 78cm
- PE糸巻量
- 1号400m・1.5号260m・2号200m
手持ちのリールはタナの合わせ方と必要な糸巻量から使う

タイラバやライトジギングに使っているリールは、指定されたPEを必要量巻け、ジグを落として止める操作ができれば代用できます。専用のリールを新しく買うことより、船で必要な糸と操作が揃うかを優先します。
買い足す理由になるのは、容量不足、指示ダナへ戻す操作の負担、巻取長や握りの不一致です。まず手持ちを使い、同じ釣りを続けるなかで必要になった機能を加える揃え方もあります。
カウンターなしは色分けPEで同じタナへ戻す
カウンターなしを使う船では、PEの色と1m・5mの目印を数え、海面から出した長さを追います。ヒットしたときの色と目印を覚えておけば、次の投入で同じ放出量へ戻せます。カウンターを指定する船では、指定に合う機種を用意します。
目印を見落とさないよう、糸を送り出す間は色の切り替わりを数えます。ヒットした色が何周目かも覚え、回収してから次の投入へつなげます。
タイラバ・LJ用は糸容量とジグを動かす操作を合わせる
手持ちの小型ベイトを使うなら、指定PEを巻く容量に加え、ジグを落としたあとにクラッチを戻し、繰り返し巻けるハンドルを揃えます。竿のジグ適合重量を、そのままリールの使用上限へ置き換えることはできません。
回すたびに握り直す、手がクラッチへ届かないといった組み合わせは、竿とリールの支え方から変えます。サクラマス以外の近海釣りにも使うなら、そちらで必要になる糸容量も含めて一台を決めます。
サクラマス以外の近海釣りにも使うベイトリールは、ライトジギング用の容量と番手から揃えます。
右巻き・左巻きは誘いとクラッチを続けられる側にする
利き手だけで右巻き・左巻きを決めず、竿をしゃくる手とハンドルを回す手を組み合わせます。落とす途中にアタリが出る釣りでは、クラッチを戻して糸を張るまでの動作も続けられる側を使います。
慣れた巻き手で誘いを続けられるなら、サクラマス用に左右を替える必要はありません。同じシリーズでも右巻き・左巻きで型番が変わるため、購入時は自分が回す側まで合わせます。
カウンターは巻いた糸を学習させ、海面でゼロを取る
カウンターは、スプールの回転と巻いた糸の量から放出量を計算します。PEの太さや下巻き、学習方法が合っていなければ、表示は実際の放出量からずれていきます。糸を巻いたら、その機種の入力方法で学習させます。
船上ではジグを海面へ合わせた位置でゼロを取ります。色分けPEの目印は表示のずれを調べる目安にもなります。別の糸へ巻き替えた場合や大きく切れた場合は、入力も巻いた状態に合わせ直します。
下巻きと指定糸学習は機種の説明書に合わせる
細いPEを大きいスプールへ巻く場合は、下巻きで外径を合わせる方法と、容量調整部品を使う方法があります。糸の太さ・長さ・巻き外径と、入力方法を一組で合わせます。下巻きした長さを、そのまま釣りで使うPEの長さには数えません。
指定糸のデータを使う機種も、指定された外径から外れると誤差が増えます。糸の種類や巻く張力で径は変わるため、号数を合わせるだけで学習が済むとは限りません。
糸が斜めに出るときは表示を実水深と思わない

カウンターは糸の放出量を示します。数値は説明例です。
潮や風で糸が斜めに出ると、海面からジグまでの糸の長さは、真下の深さより長くなります。カウンターが30mでも、ジグが水深30mにあるとは限りません。魚探の反応と表示を直接同じ数字として扱わず、船長の指示に合わせます。
ジグが流されて糸の角度が変わったら、必要に応じて回収して落とし直します。船中でヒットしたタナが共有された場合も、表示・糸色・流され方を合わせて同じ層へ通します。
高切れ後は入力を直し、電池交換は乾いた場所で行う
糸が途中で切れたら、残った糸の長さに合わせて高切れ補正や再学習を行います。海面ゼロを取り直すだけで、巻いた量の変化まで直るとは限りません。補正機能の操作と、糸を巻き直したときの学習を分けます。
電池を自分で替えられる機種でも、蓋やパッキンを濡らしたまま開けないことが大切です。専用工具が必要な機種もあります。預かり交換の機種は、釣行前に表示と電源の状態を整えておきます。
サクラマスジギングのリールは船のPEと誘いを繰り返せる一台を使う
サクラマス用リールは、船の指定PEを必要量巻けて、指示ダナへ落として止める操作を続けられる一台を使います。新しく揃えるならカウンター付きベイトを主軸に、回収の速さと短い誘いを巻取長・ハンドルで合わせます。
太いPEで他の船釣りにも使うなら容量を増やし、落下の速さを変える釣りにはフォール調整機能を加えます。手持ちで容量と操作が足りるならそのまま使い、不足する条件に合う一台を買い足す揃え方で十分です。






