オモリグの始め方|イカメタルとの違い・仕掛け・釣り方を解説
2026年08月25日

オモリグは、中オモリで仕掛けを沈め、その先に付けた小型エギを潮の中で漂わせてケンサキイカを狙う船釣りです。
船の真下を探るイカメタルとは違い、斜め前へ仕掛けを入れて明かりと暗闇の境目まで狙えるのが持ち味。潮が速い夜や、イカがスッテに触るものの抱き切らない時間にも、ゆっくりとエギを見せられます。
この記事では、イカメタルとの違いから、最初にそろえるタックルと仕掛け、キャスト、誘い、アタリ、取り込みまでを紹介しています。
この記事で分かること
- オモリグの仕掛けとイカメタルとの違い
- 予約時に船宿へ聞く内容
- 最初にそろえるロッド・リール・ライン
- キャストから着底、誘い、アタリまでの動作
- 反応がない時に替える順番
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オモリグは中オモリの先でエギを漂わせる釣り

基本の仕掛けは、道糸側に重いシンカー、その先に1m前後のリーダーと小型エギという組み合わせです。
シンカーが重さを受け持つぶん、エギは軽いまま。30号前後で深いタナまで届けても、リーダーの先で潮を受けながらゆっくり漂います。
狙うのは、地域によって白イカ、マイカ、アカイカとも呼ばれるケンサキイカ。夜焚き船の集魚灯が効き始めたら、船の周りにできる明るい場所と暗い場所の境目へ仕掛けを入れ、エギを長く見せます。
大型狙いだけの釣り方ではありません。速い動きを追わない時や、潮で仕掛けが落ち着かない時も、長いリーダーを生かしたゆっくりの誘いが効きます。
イカメタルとオモリグは探る方向とエギの動きが違う
イカメタルは、鉛スッテを船の真下へ落とし、竿の動きを仕掛けへ素早く伝える釣りです。
オモリグでは、シンカーの先に長いリーダーが入ります。竿を止めたあともエギだけが少し遅れて動き、やがて潮になじむ。この間の取り方が大きな違いです。

釣れたタナを縦に細かく探るならイカメタル、少し離れた場所へエギを入れて長く見せるならオモリグが基本です。
最初からどちらか一方に決めず、船長の指示と周りの反応に合わせて使い分けます。
イカメタルの予約、道具、釣り方を釣行順に知りたい場合は、イカメタルの始め方も参考にしてください。
予約時にオモリグを使えるかとシンカー号数を聞く
使えるシンカーの号数は、水深だけでは決まりません。潮の速さや船の流し方、同船者が使う仕掛けの重さによって指定が変わります。
予約時に聞くのは、「オモリグを使えるか」「キャストできるか」「中心になるシンカーは何号か」の3点。オモリグ対応の船でも、混雑時や釣り座によって投げる方向が限られることがあります。
- オモリグ:使用できる時間と釣り座
- キャスト:投げてよい方向とアンダーハンドの決まり
- シンカー:中心号数と前後に用意する号数
- PEライン:使える号数と必要な長さ
- 仕掛け:シングル・ダブル、全長の指定
- レンタル:竿、リール、ライン、仕掛けの範囲
最初のタックルは7ft前後のロッドと4000番スピニングでそろえる

重いシンカーを斜め前へ送り出すオモリグでは、ロッドに十分な負荷がかかります。組み合わせるのは、その重さを受け止めるロッドと、ラインを滑らかに放出できるスピニングリールです。
最初の一組なら、6.8〜7.2ft前後のロッドに4000番前後のリールが目安。PE0.6〜0.8号を200m前後巻き、船宿指定のシンカーを無理なく投げられるかまで合わせます。
シンカー号数と代用できる竿の条件は、オモリグロッドの記事も参考にしてください。
深場から30号前後を何度も回収する日は、軽さだけでなくボディの強さと糸巻量も重要です。番手を決める時は、オモリグ用スピニングリールの記事も参考にしてください。
船の真下へ落として水深を細かく合わせるなら、カウンター付きベイトリールも使えます。キャストする日との分け方は、オモリグ用ベイトリールの記事も参考にしてください。
仕掛けはシンカーの先に1m前後のリーダーとエギを付ける

基本の仕掛けは、PEラインの先へショックリーダーを結び、三又サルカンの下にシンカー、横にエギ用リーダーをつないだ形です。
最初は4号・1m前後のシングル仕掛けで十分。枝が一つなら構造を追いやすく、投入や取り込みで絡む場所も増えません。
- PEライン:0.6〜0.8号を200m前後
- ショックリーダー:PEと三又サルカンの間をつなぐ
- シンカー:三又サルカンの下へ付ける
- エギ用リーダー:4号・1m前後から始める
- エギ:リーダーの先へ2.5号を一つ付ける
底へ着いた感触が分からない時は、エギの色より先にシンカーを一段重くします。
船宿指定の範囲で重さを替え、ラインが斜めへ流れ続けず、着底の変化が手元まで伝わる号数を選びます。
シンカーの号数、形、色をそろえる時は、オモリグシンカーの記事も参考にしてください。
リーダーを短くする条件、長くする条件、フロロとエステルの違いは、オモリグリーダーの記事も参考にしてください。
エギを二つ付けるダブル仕掛けは、仕掛けが長くなり、キャストや取り込みで絡む箇所も増えます。まずシングルで一連の動作に慣れ、次に試す時はオモリグダブル仕掛けの記事も参考にしてください。
エギは2.5号を中心に、光る色と暗い色を分けて用意します。サイズやカラー、沈み方の違いは、オモリグ用エギの記事も参考にしてください。
キャスト前に後方と仕掛けの絡みを確かめる

キャストの前に見るのは後方だけではありません。シンカーが船べりの金具に当たっていないか、長いリーダーが足元へ回っていないかも確かめます。
投げる方向は船長の指示に合わせ、後ろに人がいない状態からアンダーハンドで斜め前へ。30号前後のシンカーを、頭上から強く振り抜く必要はありません。
着水後はラインを送り、シンカーを狙う水深まで沈めます。海底から探るなら着底後すぐに糸ふけを取り、中層の指示が出た時はカウンターやPEの色でタナを合わせます。
着底後はシャクって止め、エギを漂わせる
シンカーが海底へ着くと、張っていたラインがふっと緩みます。その変化が出たら糸ふけを巻き取り、ロッドを2〜3回持ち上げて元の位置へ。
竿を止めたあとも、リーダーの先にあるエギは少し遅れて沈みます。潮になじんで横向きへ移るまでが食わせどころなので、ラインを張ったまま5〜10秒待ちます。
反応がなければ数m巻き上げ、同じ誘いをもう一度。底中心の指示が出ている間は広い水深を一気に探らず、海底から少し上までを繰り返すほうがタナを外しません。
穂先が戻る・沈む・止まる変化へ短く合わせる
ラインを張って待っていると、穂先がふっと戻る、少し沈む、波とは違う位置で止まるといった変化が出ます。強く引き込む動きだけを待たず、直前まで続いていた穂先の揺れとの差を拾います。
違和感が出たら、ロッドを胸の前まで短く持ち上げます。重みが乗れば大きくあおらず、ラインを緩めないまま一定の速さで巻き上げます。
イカが海面まで浮いたら、シンカーを先に船内へ入れ、リーダーを手でたぐって足元へ。エギのカンナは人へ向けず、イカの噴射口も自分や隣の人から外します。
反応がない時はタナ・止める時間・エギの順に替える

周りで釣れているのに穂先が動かない時は、エギを次々と替える前に、釣れた水深へ仕掛けを入れ直します。
- タナ:船長の指示と周りで釣れた水深へ合わせる
- 止める時間:5秒から10秒へ延ばし、エギが潮へなじむまで待つ
- 誘う幅:大きく動かし続けず、2〜3回のシャクリへ戻す
- リーダー:絡むなら短く、潮が速くエギを離したいなら長くする
- エギ:サイズを保ったまま、光る色と暗い色を一つずつ替える
シンカーが底へ着かない時は、この順番より先に重さを合わせます。底を取れないまま色や誘いを替えても、エギが狙う水深を通っているか分かりません。
イカメタルと使い分けて船の広い範囲を探る
初めて乗る船では、使えるシンカー号数とキャストの決まりを予約時に聞いておきます。最初の一組は、7ft前後のスピニングタックルにシングル仕掛けで十分です。
斜め前へ仕掛けを入れたら、着底後に2〜3回シャクって止める。穂先が戻る、沈む、止まる変化に短く合わせ、重みが乗ったあとはラインを緩めず巻き上げます。
潮が速くエギをゆっくり見せたい時はオモリグ、指示ダナを縦に細かく探りたい時はイカメタル。二つを使い分ければ、船の真下から明暗の境目まで、イカを探せる範囲が広がります。


