ハゼ釣りの始め方を解説 必要な道具・仕掛けと釣り方
2026年10月08日

近くの河口や港でハゼを釣りたいとき、手持ちの竿を使うか、延べ竿を用意するかで買い足す仕掛けが変わります。短いリール竿があるなら、その竿で投げられる重さのハゼ用仕掛けを使い、ちょい投げで岸近くの底を探れます。
ハゼが竿の届く範囲にいるなら、リールのない延べ竿でも狙えます。竿先でアタリを取るミャク釣りか、ウキの動きで合わせるウキ釣りを選びましょう。手持ちの道具で狙える場所なら、合う仕掛け・エサ・予備の針を買い足して始められます。釣り場と道具の準備から、エサの付け方・アタリへの合わせ方まで、岸から釣るために必要な手順を解説します。
この記事で分かること
- 手持ちの竿と狙う距離に応じた釣り方・仕掛け
- 岸からハゼを狙う場所と時期、釣行に必要な道具
- 虫エサ・ホタテの付け方と、底の探り方・アタリへの合わせ方
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目次
ハゼは河口や内湾の砂泥底に暮らす魚

ハゼ釣りで主に狙うのは、河口や内湾にいるマハゼです。砂と泥が混じった底で暮らし、夏は小さなハゼも岸近くで釣れます。成長すると15cm前後になり、大きな個体は25cmほどになる魚です。
マハゼは底でゴカイなどの虫や小さな甲殻類を食べています。エサを水面に浮かせるのではなく、ハゼのいる底へ届けることが釣り方の共通点。 ウキを使う場合も、針に付けたエサは底まで沈めて狙います。
岸から離れたハゼはちょい投げ、近くのハゼは延べ竿で狙う

少し離れた底まで探りたいならリール竿のちょい投げ、竿先の届く近場なら延べ竿を選びます。足元で釣れている場所へ行くのに、遠くまで投げる道具を買いそろえる必要はありません。反対に、ハゼが沖で釣れている場所では、延べ竿だけだと仕掛けを届けられない場合があります。
短いリール竿ならちょい投げで底を探れる
ちょい投げは、仕掛けを軽く投げて岸近くの底を探る釣り方です。2m前後の短い竿と小型スピニングリールを使う組み合わせがあり、投げる距離は10~20mほどでも狙えます。遠投より、手前から魚のいる場所を探す釣りです。
手持ちのサビキ竿やルアー竿も、使うオモリが適合負荷の範囲内なら代用できます。「ハゼ用」と書かれた仕掛けでも、付いているオモリが手持ち竿で投げられるとは限りません。 竿の負荷に合う重さを選び、魚がエサをくわえた反応は竿先や手元で取ります。
竿の届く範囲ならミャク釣りやウキ釣りで狙える
延べ竿はリールを付けず、竿先に道糸をつないで使います。近くの底を探るなら、ウキの位置を調整する必要がないミャク釣りから始められます。オモリを底へ沈めて小さく動かし、竿先の引き込みや手元に伝わるアタリで合わせます。
ウキの動きでアタリを取りたいならウキ釣りです。ただし、針が底へ届くようにウキの位置を調節する手間があります。近場を探りながら釣るならミャク釣り、ウキの変化を見ながら待つならウキ釣りを選びます。
延べ竿の長さは、岸の高さと水際までの距離で変わります。低い岸で足元を狙う場合と、高い護岸から少し離れた場所を狙う場合を、同じ長さの竿で考えないようにしましょう。
延べ竿の長さや手持ちのリール竿を代用できる条件を詳しく知りたい場合は、ハゼ釣りの竿の比較記事を参考にしてください。
エサを使わず、小型のクランクベイトで狙う「ハゼクラ」という釣り方もあります。ルアーを底まで潜らせて引く釣りで、エサを付けた仕掛けを沈める釣り方とは操作が違います。
ハゼ釣りは夏から秋の浅場を目安に、近くの釣果から場所を選ぶ

岸からハゼ釣りを始めるなら、夏から秋に釣果の出ている河口や内湾の浅場を探しましょう。小さなハゼが浅い場所で育つ時期は、岸から届く距離で狙えます。冬に向けて水温が下がると深い場所へ移るため、夏に足元で釣れた場所でも同じ距離では届かなくなります。
夏から秋は河口や内湾の浅い砂泥底から探す
釣り場を探す手掛かりは、近くの釣具店や釣り施設が出している最近のハゼの釣果です。魚の名前だけでなく、岸から釣ったのか、延べ竿かちょい投げかまで分かる情報なら、持っていく道具を決められます。ボートの釣果を、そのまま岸釣りの行き先にしないことも大切です。
関東では江戸川放水路、東海では浜名湖の舘山寺内浦や都田川周辺がハゼを狙う地域の例です。ただし、川や湖の名前だけで、すべての護岸へ入って釣れるわけではありません。具体的な釣り場所は、最近の岸釣りの釣果と立ち入り・釣りの利用条件から選びます。
釣れる時期は全国一律ではないので、月だけで行き先を決めないでください。 地元の釣具店で聞くなら、「岸からハゼが釣れている場所」と「延べ竿で届くか」を一緒に聞くと、仕掛けを選ぶところまで話を進められます。
潮が引いて手前が浅くなったら、少し沖の深い場所を狙う
同じ岸でも、潮位によって水のある範囲と魚のいる距離が変わります。満潮前後に岸近くで釣れていても、潮が引いて手前の底が露出すれば、その場所へ仕掛けを落とし続けてもハゼを狙えません。
手前の水深が浅くなってアタリが途切れたら、水が残っている少し沖の深い場所を探ります。延べ竿で届かなくなった場合は、ちょい投げで距離を伸ばすか、岸から届く別の場所へ移る判断です。魚を追うために干潟やぬかるみへ降りる必要はありません。
初めてなら釣りが認められた足場のよい場所を選ぶ
初回は、安定した足場で仕掛けの投入と回収ができる場所を選んでください。立ち入り禁止の護岸や作業中の港、滑る斜面を釣り場にせず、釣り施設や管理者の利用規則に従います。
水辺ではライフジャケットを着用し、針を振り出す前に周囲の人との距離を取ります。子供と釣る場合も、水際へ一人で近づかせないようにしましょう。波や増水で足場が危険になるなら、釣果よりも退避を優先してください。
ハゼ釣りには竿・完成仕掛け・エサと予備の針を用意する

初回に用意するのは、選んだ釣り方の竿と仕掛け、付けエサ、切れたり絡んだりしたときの交換用品です。竿を新しく買う前に、手持ちの竿で狙える距離とオモリの重さを決めると、買い足すものを絞れます。
ハゼ釣りに用意するもの
- 竿:ちょい投げならリール竿、近場なら延べ竿のどちらか
- リールと道糸:リール竿を使う場合に必要。延べ竿も竿先から仕掛けまでの道糸を用意
- 完成仕掛けとオモリ:ちょい投げ・ミャク釣り・ウキ釣りの用途に合うもの
- 付けエサ:アオイソメやゴカイ、虫が苦手ならホタテ
- 予備の仕掛け・針:根掛かりや糸の絡みで交換するため
- ハサミと針外し:糸の処理と小さな口からの針外しに使用
- エサ容器・タオル・ゴミ袋:エサを保管し、手元と釣り場を片付けるため
- クーラーと氷:持ち帰る魚を日なたに放置せず保冷するため
- ライフジャケットと足場に合う靴:水辺での釣行に必要
完成仕掛けは、針とハリスだけのもの、道糸やウキまで付いたものなど、付属品が異なります。パッケージの仕掛け図で不足する部品を買い足し、予備の針も同じ接続方法で交換できるものを用意しましょう。竿とリールのほかに、どこまで一緒に入っているかが購入時の違いです。
ちょい投げ・ミャク釣り・ウキ釣りに使う完成仕掛けを選ぶ場合は、付属品と竿へのつなぎ方を説明した市販仕掛けの記事を参考にしてください。
ちょい投げはオモリの重さを竿の負荷内にする
リール竿のちょい投げでは、道糸の先に天秤とオモリを取り付け、その先へ針付きの仕掛けをつなぐ構成があります。オモリ一体型の天秤なら、同じ位置に別のオモリを足す必要はありません。接続位置は購入した仕掛けの図に従います。
オモリは底へ仕掛けを沈める役割ですが、重くすればよいわけではありません。竿のオモリ負荷、またはルアー重量の表示を超える重さで投げないでください。 流れで底を取れないときも、竿の範囲内で重くできなければ、流れの緩い場所へ移るか対応する竿へ替えます。
初めて道糸も用意するなら、ナイロン2~3号を使うちょい投げの組み合わせがあります。針はハゼ用6~8号の完成仕掛けが一例で、小さなハゼなら同じ針種の小さい号数を選びます。袖針や流線針はハゼ針と形が違うので、数字だけで同じ大きさだと判断しないようにしましょう。
延べ竿は竿先への接続と狙う水深に合う仕掛けを用意する
延べ竿には、道糸から針まで付いた延べ竿用の完成仕掛けを使うと、最初からハリスや針を結ぶ作業を減らせます。竿先の接続部に対応した方法で道糸を取り付け、ミャク釣りなら道糸・オモリ・針へ、ウキ釣りならその間にウキが付く構成です。
ミャク釣りではオモリ1~3号の組み合わせが使われますが、ウキ釣りではウキの浮力に合うオモリが必要です。ミャク釣りの重さをそのままウキ仕掛けへ足さず、仕掛けに指定された重さを使います。 オモリが重すぎると、魚が食う前からウキが沈んでしまいます。
ウキから針までの長さを「ウキ下」と呼びます。浅い場所も深い場所も同じウキ下にはできないため、位置を調節できる仕掛けを用意してください。竿先への結び方が分からなければ、購入時に持っている竿の接続部を示して、仕掛けを取り付ける方法まで釣具店で教わりましょう。
食べる分を持ち帰るなら、釣り場での保冷から帰宅後の下処理・保存まで説明した、ハゼの持ち帰り方の記事も参考にしてください。
虫エサは小さく付け、苦手ならホタテを使う

エサを用意するならアオイソメやゴカイ、虫を触りたくないならホタテの貝柱で狙えます。大きなエサを付けることより、ハゼが口に入れたときに針も一緒に入る大きさにすることを優先しましょう。
アオイソメやゴカイは針に沿わせて短く付ける
虫エサは頭や頭に近い硬い部分から針を刺し、針の軸に沿わせて付けます。糸を結んだ針の根元までエサで覆い、針から伸びる余りは1~1.5cm程度から調節します。この余りが「タラシ」です。
エサの先だけをかじられて針に掛からないなら、タラシをさらに短くします。 小さなハゼへ長い虫エサを付けると、針のない部分だけが口に入る場合があります。エサがずれて針の曲がった部分に固まったときも、針に沿うように付け直してください。
近場を狙うホタテは少量の繊維をまとめて針へ付ける
ホタテは貝柱をほぐし、少量の繊維をまとめて針へ刺します。細い繊維を1本だけ掛けるのではなく、針に留まる分を束にする付け方です。大きな塊にはせず、針と一緒にハゼの口へ入る量にします。
延べ竿で足元へ静かに入れる釣りなら、虫エサを使わず狙えます。ただし、エサ持ちは投げる強さにも左右されるため、ちょい投げでは回収した針にホタテが付いているかまで確かめます。針だけ戻ってくるなら、小さくしすぎていないか、繊維が針へまとまって刺さっているかを直すのが先です。
虫エサとホタテの針への付け方を画像で確かめたい場合は、ハゼのエサと付け方の記事を参考にしてください。
ハゼのいる底へエサを届け、小さく誘ってアタリを取る

釣り始めは、魚のいる距離へ仕掛けを届けるだけでなく、エサを底まで沈めます。ちょい投げとミャク釣りは底を探りながら、ウキ釣りは底へ届くウキ下にしてアタリを取る釣り方です。同じハゼを狙っていても、合わせるきっかけは変わります。
ちょい投げは着底してからゆっくり引き、反応の出た場所で止める
ちょい投げの操作
- 周囲と投げる方向に人がいない状態で、仕掛けを軽く投げる。
- オモリが沈んで糸が緩む変化を目安に、底へ着くまで待つ。
- 余った糸を巻き取り、底をゆっくり引く。途中で止めて、エサを食う間を作る。
- 魚の重みを感じたら巻き上げ、釣れた方向と距離へ投げ直す。
アタリが出た距離では仕掛けを急いで引き離さず、その周辺を繰り返し狙います。 大きく遠投するより、釣れた方向と距離を覚えて投げ直すほうが、魚のいる底へ戻れます。
ちょい投げは、魚がエサをくわえて動く間に針が掛かる「向こう合わせ」も多い釣り方です。アタリのたびに竿を強く振り上げず、糸を張って魚の重みを感じたら巻き上げます。回収後はエサの減り方と糸の絡みも直し、次の投入へ備えてください。
ミャク釣りは底を探り、竿先や手元の変化で合わせる
ミャク釣りの操作
- 延べ竿の届く場所へ静かに仕掛けを入れ、オモリを底へ沈める。
- 竿先へ反応が伝わる程度に糸を張り、小さく持ち上げて沈めるか、手前へゆっくり引く。
- 動かして反応がなければ、一度止めて食う間を作る。
- 竿先が引き込まれたら、竿を小さく持ち上げて針を掛ける。
小さなアタリだけで掛からないときは、すぐに引っ張らず、竿先を魚の側へ少し送ってエサをくわえさせる方法もあります。
魚が掛かったら竿を起こして寄せ、手元へ仕掛けを回収します。延べ竿はリールで糸を巻き取れないため、魚を掛ける前に道糸の長さと取り込む場所を決めておきましょう。竿を後ろへ無理に倒して針付きの仕掛けを振り回さないようにします。
ウキ釣りはエサが底へ届く長さにして変化を待つ
ウキ釣りは、釣る場所の水深に応じてウキ下を調節します。エサが底へ届かない設定では、水面のウキがきれいに立っていても、底にいるハゼへ食わせられません。ウキが立つためのオモリ調整と、針が底へ届くためのウキ下調整は別です。
ウキ釣りの操作
- ウキの位置を少しずつ動かし、エサが底へ届くウキ下にする。
- 流れがある場所では上流側へ仕掛けを入れ、流れるウキの変化を待つ。
- ウキが沈む、横へ動くといった変化が出たら、竿を軽く立てて合わせる。
- 場所を変えて水深が変わったら、ウキ下も調節し直す。
底に引っ掛かって沈んでいるだけの場合もあるため、ウキがいつも同じ場所で止まるなら投入位置を変えましょう。魚が釣れた周辺を繰り返し狙う点は、ちょい投げやミャク釣りと同じです。
アタリがないなら底と場所、掛からないならエサと針を替える

アタリがないときは、魚のいる底へエサを届けることから直します。アタリはあるのに掛からないときは、エサの余りや針の大きさ、合わせるタイミングを変えます。反応の有無で対処が違うので、いきなりエサの種類だけを増やさないようにしましょう。
アタリがなければエサを底へ届け、反応の出る場所を探す
ウキ釣りならウキ下が短すぎないか、ミャク釣りやちょい投げならオモリが底へ着いているかを確かめます。仕掛けが流されて底を取れない場合は、適合負荷の範囲内でオモリを重くするか、流れの緩い場所へ移ります。
一か所で待ち続けるより、アタリの出る底を探して、反応のあった範囲へ絞る釣り方です。底へ届いているのにアタリがなければ、エサの種類を増やす前に投入位置を変えましょう。
掛からなければエサの余りと針の大きさを調整する
虫エサの先だけがかじられるのは、針のない部分だけが口に入っている場合があるためです。タラシを短くして、針まで一緒に入る大きさへ付け直します。ホタテも塊を大きくしすぎず、針から落ちない量にします。
強く合わせることより、魚がエサをくわえたときに引き離さないことを優先します。新しいエサを付けても針先が傷んでいれば掛け損ねる原因になるので、予備針へ交換してください。
底へエサを届けても反応がない、エサだけ取られるといった状況が続くなら、アタリと戻したエサから対処を選ぶ記事を参考にしてください。
ハゼ釣りは届く距離で釣り方を選び、底へエサを届けて始める
ハゼ釣りは、手持ちのリール竿で少し離れた底を探るちょい投げか、近場へ届く延べ竿の釣りから始められます。先に釣り場と魚までの距離を決め、使う竿の負荷や接続方法に合う完成仕掛けを用意すれば、両方の竿を買う必要はありません。
エサはアオイソメやゴカイを小さく付け、虫が苦手ならホタテの貝柱で近場を狙えます。エサを底へ届けたあとに、アタリの出た周辺を探り直すことが大切です。掛からない場合も、強く合わせ続けるのではなく、エサの余りと針の大きさから調整します。
行き先は最近の岸釣りの釣果と利用条件から選び、安定した足場でライフジャケットを着用してください。岸から届く砂泥底にハゼがいる場所なら、距離に合う道具でエサを底へ届ける釣り方が、初めての1匹につながります。






